2010年4月18日日曜日

09/3月の読書メーター

図書館革命図書館革命
【何度目の再読だったんだろう?組織とラブコメが最後まで見事に噛み合った作品だと思います。「正義の味方」ではなく「現実の組織」の着地点としては、納得できる最終作。ラブコメに抵抗さえ無ければ、広い年齢層に受ける中味じゃないでしょうか。まぁラブコメに抵抗ある人が多いんですけどね(^^;;)】読了日:03月31日 著者:有川 浩

図書館危機図書館危機
【茨城県立美術館攻防は、作品中屈指の迫力じゃないかなぁ。戦いの醜さと虚しさ馬鹿馬鹿しさ、そこに身を置いてる人の視線感情を美化せずに描いてる筆力は凄いの一言です。全エピソードの中で、一番好き。しかし、その渦中に放った郁の「あなたと同じ風景を見ます」は、殺し文句としては最強(笑)。しかも、天然でそれが出る郁は「なんて恐ろしい子っ」ですよ。】読了日:03月30日 著者:有川 浩

図書館内乱図書館内乱
【手塚兄弟の確執が明らかになる一冊(何か違)。手塚兄の手法は、ある面正しいんだろうと思えるようになったのは、大人になった印??とか色々考えます(笑)。】読了日:03月29日 著者:有川 浩

図書館戦争図書館戦争
【時折無性に読みたくなるシリーズ。この時は、別冊だけを再読した勢いで一気読みしたんだろうなぁと推測。しんどき時や落ち込みそうになった時に読むと、無駄に元気がでます(笑)。これで有川浩と出会えたのは、幸せだったなぁと再認識】読了日:03月28日 著者:有川 浩

何はさておき何はさておき
【ナンシー関氏が亡くなられたのは、寂しいです。ふとした瞬間に「ナンシー関ならどう斬ってくれたろうか?」と思うことがあります。近所の図書館にあまり著作が置かれてないのが、非常に残念です。】読了日:03月27日 著者:ナンシー関

何だかんだと何だかんだと
【久しぶりに手にとったナンシー関本だった筈。この人の切り口、表現は本質を突いてる気がして、何年経っても色褪せない気がします。】読了日:03月27日 著者:ナンシー関

別冊 図書館戦争〈2〉別冊 図書館戦争〈2〉
柴崎&手塚がまとまった場面は、何度読んでも主人公組とは違った感慨を覚えます。欲を言えば、毬絵ちゃん小牧ペアももっと見せてほしかった(笑)
【<1>より<2>の方が好きなんですよ。現実から目をそらさずに書いた、極上の恋愛小説だと思ってます。】読了日:03月26日 著者:有川 浩

タッチタッチ
【久しぶりのダニエル・キイスだった筈です。「アルジャーノンに花束を」は文庫版を買い直すかどうか未だに悩み中。】読了日:03月26日 著者:ダニエル キイス

王妃の館〈下〉王妃の館〈下〉
荒唐無稽だけれど、最後まできちんと読ませてくれるのは流石かと。
【浅田次郎氏のイメージがこれで大きく変わりました。こういう作品を無理なく楽しく書かれるってことに、驚き好感度が上がりました。】読了日:03月23日 著者:浅田 次郎

エリザベス〈下〉エリザベス〈下〉
後半は、ダイアナ関連の話題が出てくるのでサクっと読めました。読了後に映画「The Queen」のDVDを見たくなりました。【この伝記でエリザベス2世の印象が変わりました。想像ですが、映画「The Queen」はこれを下敷きにしてるんじゃないかと。故ダイアナ妃とエリザベス女王、両者の伝記を読み比べると今の英王室が薄らと透けて見えるんじゃないかと思ったりします。しかし、何を読んでも見ても唯一変わらないのが、現皇太子のイメージ。ある意味凄い人だよなぁ(笑)】
読了日:03月22日 著者:サラ ブラッドフォード

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)
「秋季限定」後再読。小山内さんの「狼」と小鳩君の「狐」の会話は、糸が張詰めた様な感じあり好物です。「冬期限定」は出るのかなぁ。【米澤穂信の作品としては、取っ付きやすいと思うんで、本好きに勧めたくなるシリーズです。】読了日:03月21日 著者:米澤 穂信

エリザベス〈上〉エリザベス〈上〉
【何となく図書館で気になって借りた本だったような。現代英国史を俯瞰で見ることが出来る上、英王室を何となく解ったようになる一冊でした。若かりし頃の陛下の可愛らしい事ったら!!皇太后とエディンバラ公の確執等も、女性週刊誌的に読むとかなり面白かったです。】読了日:03月20日 著者:サラ ブラッドフォード

南極(人)南極(人)
「どすこい」の続編。元ネタを知ってるか知らないかで、好き嫌いが決まりそうな一冊です。私はこのバカらしさも「京極だ」と思えちゃうので、満足しました(笑)某シリーズの登場人物の「今」を知る事が出来たのは、予想外の収穫でした☆【本家の方ではネタバレを避けた表現になってる、京極堂シリーズ主要メンバーの「現在」。おまけというかファンサービス程度な感じで書かれてるのは嬉しかったな。が、関くんが儚くなったのは、やっぱりと思いつつもその扱いの邪険さに悲しくなりました(笑)。】読了日:03月18日 著者:京極夏彦

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)
久しぶりに読んだら、目指せ小市民な互恵関係の二人が瑞々しく感じられました。【ココアの作り方をやってみようと思いつつ、思い出せない私はダメだと毎回思うんですよ…。冬季限定が出たら、シリーズ一気通読しなくては!です。】読了日:03月16日 著者:米澤 穂信

別冊 図書館戦争〈1〉別冊 図書館戦争〈1〉
初読時にはあまりのこっ恥ずかしさに、「こいつらどうしてやろう?!」と思った位の破壊力を感じた作品でした。久しぶりに読んでも、これでもかっな甘さにドキマギさせてくれるのは凄いです(笑)とは言え、現実と甘さの組み合わせが絶妙だなぁと思う作品です。【辛い時しんどい時に栄養剤代りに読むと吉。破壊力は絶大ですが、心の糖分は充足できるので元気は出ます。てか、堂上甘過ぎ…】読了日:03月15日 著者:有川 浩

吉原手引草吉原手引草
【構成の旨さと、独特の語り口に引っ張られて一気に読んだ記憶があります。吉原という人間の欲と業が渦巻く世界をきちんと描いていて、興味深く面白く読めました。文庫版は文字の大きさが納得出きず、未購入。また図書館で借りるかも。】読了日:03月15日 著者:松井 今朝子

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)
伏線が見事に回収される心地良さを、しっかりと味わえた下巻でした。栗きんとんとマロングラッセ、違いは有れど最終目的は同じ。けれど、過程の違いが大きい事がこの二人にとっては、とても大切なんでしょうね。家捜しして春を見つけたものの夏が見つからず、再購入かもです。【夏は家探ししたら見つかりました。が、また行方不明かも(涙)。】読了日:03月14日 著者:米澤 穂信

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)
下巻が出たので購入。下巻を読んでから、春夏を再読せねば!!と思ってしまいます。相変わらず小さな刺が刺さる様で、単なる青春モノ、推理物で無いのが良いなぁ。読了日:03月13日 著者:米澤 穂信

空中庭園空中庭園
「隠し事のない家族」を描いた短編連作集。それぞれ語り手が変わるものの、そこにあるのは「不信」だったり「隠し事」だったりする。読んでいて痛さを感じる作品でした。読了日:03月12日 著者:角田 光代

なつかしく謎めいて (Modern & classic)なつかしく謎めいて (Modern & classic)
【たぶん再読だったような。女性作家さんのSFは刺さる事が多いのは気のせいでしょうか。】読了日:03月10日 著者:アーシュラ・K. ル=グウィン


ジャージの二人 (集英社文庫 な 44-1)ジャージの二人 (集英社文庫 な 44-1)
【DVDが良かったんで、文庫を購入。ぬるい雰囲気が大変好み。盛夏、クーラーがガンガン掛かった静かな喫茶店で、おいしいコーヒーを飲みながら再読したい一冊。】読了日:03月05日 著者:長嶋 有

恋愛の社会学―「遊び」とロマンティック・ラブの変容 (青弓社ライブラリー)恋愛の社会学―「遊び」とロマンティック・ラブの変容 (青弓社ライブラリー)
「雑誌」を基礎データにして、ロマンテック・ラブ・イデオロギーを論じるのは、着眼点しては面白いと感じた。が、分析論と手法に関しての記述が割合多いのがもったいないかと。読了日:03月04日 著者:谷本 奈穂

男よりテレビ、女よりテレビ男よりテレビ、女よりテレビ
小倉千加子氏に求めていた鋭さが無く、肩透かし感がありました。ただ、小倉さんらしさはあるので、小倉千加子入門って感じではお勧めかも。読了日:03月03日 著者:小倉 千加子


面白南極料理人 (新潮文庫)面白南極料理人 (新潮文庫)
映画化されるとの事で、興味をもち読んでみました。柔らかく表現されてますが、衝突があったんだろうなぁと思わせる部分があり、1年に亘る局地での生活の大変さを垣間見ることが出来ました。また、食材の豪華さと冷凍技術の凄さに驚かされました。出てくる料理で一番食べたくなったのは、サッポロ一番味噌ラーメンでした(笑)読了日:03月02日 著者:西村 淳

君はフィクション君はフィクション
らもさんの短編集。やはり巧いです。ギリギリの淵に立ってる危うさと、どこか突き放した様でいてそうでない感じに引きつけられます。読了日:03月01日 著者:中島 らも

美女と竹林美女と竹林
知ってる地名がガシガシ出て来るので、非常にまったり読めました。森見氏の妄想と現実の境目をウロウロする世界は、やはり「オモチロク」愛らしくて魅力的だなぁと、ニマニマできるエッセイ。読了日:03月01日 著者:森見登美彦