2005年10月13日木曜日

わんこ 手術する


 先週末にわんこが避妊手術をしました(日本語がおかしい)。

 避妊手術をするかどうかに関しては、「女の子」を飼うと決めて以来家族で幾度も話し合い、動物病院の先生にもメリット・デメリット等々の意見を伺う等して、「手術」が飼い主と彼女にとってより「better」だと判断し施術に踏み切りました。

 手術が「Best」である言い切れないのは、やはり健康体を傷つける事で生じるかもしれない何かへの不安や、「人間」の判断で「生き物」が本来持つ繁殖能力を無くしてしまうことへの違和感、手術に対する不安等々が根底にあるからです。特に「人」の生活に合わせて、「人の手」によって本来持つ機能を無くしてしまうのが果たして是なのかと思うと、積極的に「是」とは言いきれないなと思うんです。
 また獣医師からもメリット・デメリット以外にも「本当に避妊が彼女にとって必要なのかを考えてください。」や「本来の機能を人の都合で損なわす事の重さを考えてください」と言われましたし。
 なんか家族がそういう部分で逡巡してた時期もありました(特に相方/苦笑)。

 とは言え、もし「飼い主」が望まない仔が出来た場合、引取手を捜す事等を考えたらとか、産まれた「生命」に対してどこまで「責任」を持てるのかという事を熟慮し、ならば「した方が良いんじゃないのか」という結論になりました。

 獣医師から説明を受けたメリット・デメリット及び施術のタイミング等について少し書いておきます。
○メリット
・乳腺炎等生殖器に罹る率が確実に低くなる。
・寿命が延びる。
・発情期のストレスが無い。
○デメリット
・ホルモンのバランスが若干崩れる為、太る(食事制限及び運動で対応できるそうですが)。
・稀に性格が変わることもある(キツくなる場合があると言われました)。
○施術のタイミング
・生後1年前後)(初潮を迎えた後)。
 通ってる病院では「初潮後が良いです」と言われましたが、病院に拠っては「前」と言われる場合もあるようです(どっちが良いのかは素人なので不明^^;;)
○その他
・うちのお嬢さんの場合、施術時間は1時間程度でした。
・施術前の検査は体温、歯、血液検査、心電図とかなり綿密だったみたいです。
・傷口の大きさは10cmから12cm位(体長60-80cm)で、15-20針位縫われておりました。
・手術当日引取で、餌は当日から通常のものを与えました、お散歩は翌々日から出来ました。
・抜糸は施術日から約10-14日後
・麻酔が完全に抜けるまで約2日かかりました。
・手術代は31,000円位(エリザベスカラー購入代含)

 以下は手術当日のドタバタです(って^^;;)

 手術が平日午前中からしか出来ないと言われた為、休暇をとって彼女につきそいました(運搬役がメイン^^;;)。

 前日夜から絶食で当日朝から水絶ちされ、鈍い彼女も「何かおかしい」と勘付いていたようで、車に乗せた途端「くぃーん」と滅多に出さない声を出していたのが可愛らしく。
 病院に到着し診察台に乗せられた途端足がブルブルと震え出し、通常と全く違いかなり怖がっているのがアリアリと分かりました(ワクチン接種ならば嫌がって鳴いて、私にしがみつく^^;;)。でとりあえず検温と歯を見てもらってましたが、その間完全に固まってるのが可笑しいやら、不憫でした。(しかし、乳歯が残ってたら抜いて良いですか??って確認された時は、まだ持ってたかあんたは...と少々情けない気分になりました--;;)
 手術の説明を受けた後、暫しの別離(笑)
 獣医師に抱かれていたわんこは、不安そうな心細そうな緊張してるような何ともいえない様子で、置いて行くのが少々可哀想に思えた程。

 昼前に手術が始まり約1時間後に終了(担当医が連絡をくださいました。ホント良い病院です)その日の夕方に引き取りに行きました。

 病室に入ったら、既に診察台の下で期待の(えっ?!)エリザベスカラーを付けお腹にネットを巻かれてるわんこが所在無げに座っておりました。母と私が声を掛けると、尻尾をゆっくり振ってくれたのが嬉しいやら愛らしい瞬間でした(相方曰く「『もうこれ以上嫌なことしないで下さい』っていう意味やでそれは」だそうです/悔)
 病室で血液検査結果及び心電図の説明を受けてる間わんこは大層お利口に座り、いざ病室を出る段にはもう自ら進んでいそいそと後ろを振り向くことなく元気良くテコテコ歩いてたんです。待合室でもじっとお利口でシャンとしてたので、これは歩いて駐車場まで行けるな〜と暢気に構えてたんです。
 ところが、一歩病院を出た途端座り込んでしまい、結局駐車場まで6kgを抱く羽目になりました。病室では彼女なりに緊張して「気張って」たんだな〜と思うと、物凄く愛おしく、可笑しくて母と二人で大笑いしました。

 無事帰宅し、寝床に入れたんです。が、不安と緊張が継続していたのか、麻酔が切れかけて痛みを覚えたのかなかなか落ち着いてくれず。体力も減ってしんどいだろうし、実際うとうとしてるんですが、本格的に体を休める事が出来ない状態が2時間近く続きました。しかも、その間人の姿が見えないと探して呼んだり、うとうとしては覚醒しその都度人が傍に居ることを確認してました。どうやら「寝て起きたら誰も居かった。捨てられたかも?!」という不安がその日一日付き纏ってたようです。
 彼女にしたら、怖い場所に一人置かれて、足に注射されて心電図録られて、お腹の毛剃られて、寝て起きたら飼い主は居ないわ首にエリザベスカラーは付いてるわ、何か知らんけどお腹が妙だわと、不安でしかなかった一日だった筈。

 そんな彼女が何とか寝入ったのは、帰宅から4時間後でした。その間母と交代で食事とお風呂を済ませ、ほぼ彼女の傍に付きっ切りな状態でございました(^^;;
 しかし、立ったまま(壁に体重を預けながら)白河夜船で時折「はっ」と目覚めて周囲を見渡す様子は、まるで授業中にうたた寝している学生のようでかなり可笑しい情景で、母と二人でそんな大笑いしてました。携帯の動画で撮った程、なかなか面白かったのも事実です(酷)。

 しかも、そんな彼女を母はカメラを持ち出して「現状だけでも撮っておく!!」とバシャバシャ取り捲ってるし、翌日には相方が面白がって50枚近く写しておりました(酷い家族です^^;;)。

 昨夜実家に寄ったんですが、術後の経過も良好のようでいつもと変わらない様子(はしゃぎっぷり)だったので、非常に安心しました。さぁ次の試練は抜糸です!!抜糸までの2週間、なんとか乗り切れわんこ!!