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2006年1月11日水曜日

『新選組!! 土方歳三最期の一日』感想

 「お正月時代劇」とは銘打ってはいるものの、実質は『2004年大河 新選組!』若しくは、香取近藤と山本土方にとって、本当の最終話。それ以上でも以下でも無い作品だったと思います。そういった意味で、NHKとしてはどうか判りませんが(視聴率もあまり振るわなかったようですし...)、一ファンとしては充分満足できる作品でした。

 不安だった脚本と演出の兼ね合いも、まったく違和感を覚えることがありませんでした。違和感どころか、見たい画を見せてもらえたという満足感だけです!!.。無意味な表情アップも無く、大きい画で役者さんの全身の動きを見せてもらえて、なんかいいお芝居を見せてもらえたと思っております。本当にありがとうございました。

 この物語の主軸は香取近藤と山本土方の関係性であったと再認識すらさせられました。
  「公」だけでなく「私」の領域にまで踏み込み、挙句香取君の「公(仕事)」にすら影響を与えてしまった山本君の果てしない「愛」(としか言い様が無い)があればこそ、この着地であったと強く感じました(つうか…近藤を語る土方がどうにもこうにも香取に思いを馳せる山本君にしか思えなかったです^^;;)。

 また、2004年に三谷幸喜が紡ぎ、香取近藤・山本土方・藤原総司・堺山南を始めとする「新選組」の面々(勿論スタッフの方達)が築き上げた物語の終着点が、この作品であったことに大きな喜びと幸せ、そしてこれが最後であることに小さな寂しさを覚えました。
 とにかく観終わった後は、清々しく温かな気持ちになりました。これは恐らく、作中で亡くなった人達自信や彼らの「思い(志)」が何一つ「無」にされる事が無く、幕末から明治、そして現在へと引き継がれていると思えたからだと。『組!』で幾度も感じ、三谷氏も何度もインタビュー等でおっしゃっておられますが、死者が「生きていく者」に残す「何か」を確実に今回も感じることが出来ました。

 そして、歴史とは想いを託された人達が、託した者たちの死や思いを無駄にすることなく語り継ぎ、繋いで行くものであるんだと。果てしなく恥ずかしい表現をすれば「想いのリレー」なんだな、と(恥)しみじみ感じた次第です。ただ、それが「勝者」として「正史」として「真実」として残されるのか、「敗者」としてその「真実」は隠されるのかの違いだけであるんじゃないかと。
 挙句、歴史においての「真実」の曖昧さを見ながら考え、また傍流となったものに光を当てて初めて、歴史とは立体的に浮かび上がるんじゃないかと、そんなことすら考えさせられました(めでたい正月なのに)。

以下いつものように時系列を無視した雑感です。

・土方の最初と最後の台詞は予想通りでしたが、それでも心動かされることに変わりは無く。1年間の積み重ねって本当に大きいものだとも、一言の台詞をも無駄にしない脚本に改めて驚いてみたりです。
・役者二人の台詞だけで長回しの場面を、一度もダレル事無く、緊張感を持ち続けられるってのは本当に役者と脚本の力だよなと感嘆いたしました。それを巧く映像として収めた「今回の」演出も素晴しかったと思います!!(繰言になりますが、以前だったらアップアップでうんざりしただろうなと思ったり/酷)
・照英島田と山本土方との関係が、香取近藤と山本土方との関係に近くて思わず微苦笑してみたり。
土方に絡む島田が、どうにもこうにもラブラドール・レトリバーに見えて仕方が無かったんですが…(近藤に絡む土方は紀州犬だったのか?!)
・片岡榎本&吹越大鳥ですがまったく違和感が無く、土方を含めて三人三様の生き方や考え方が見えたのは流石だと。また異なる個性や思考性が「勝つ」為「生きる」為に変化してく様はホント見ごたえがありました。ただ、悲しいかな画面がものすごく地味で、本当にこれは「正月時代劇」なのか!?と少々疑ってみたり(笑)
・池村鉄之助の場面だけは華があったというか、和んだというか。それでも、必死さが伝わってきて、彼が草原を走る最後の場面は、彼らの未来を思うと同時に、何がなんでも生き抜いて多摩まで辿り着いて欲しいと祈るような気持ちになりました。しかし、そういった感情を覚える程、まったく可愛いかったですよっ!!!鉄之助はっ!!!あの可愛さだったら、そりゃ「あの」山本君も可愛いと思うはずだわ、と大きく納得するほどの可愛らしさと凛々しさでした(笑)。
・永井様の台詞で「ごめんんさいでいいじゃないか」とか「(新選組を)受け入れなかった国がどういう国になるのか見届けるんだ」とかが、痛くて切なくて深くて優しくて、残ってます。永井様が抱えてるモノも複雑であの言葉は自身を納得させるために言っていたのかと、ちょっとだけ穿ってみたりです。また、佐藤B作さんのお芝居がちょっと他の方とは違っていたのが、更に旧時代を感じさせられました。
・これまで「託されて」きたばかりの土方が、生きる者に「託した」モノの大きさや重さを思うと、市村が草原を駆ける場面は、言葉無く祈るばかりでした。

お楽しみだった回想場面について
○試衛館
・兎にも角にも、万歳っ!!!!!ですよ(って何?!)
・やっぱり藤原総司の無邪気さは最強でした(だから何)
・総司の「振り逃げ」とそれをつっこむ土方が可笑しいやら楽しいやらで。三谷さんあて書にも程があるよ!!!と大笑いでした。
・山南さんが話す度に嫌そうな顔の土方が懐かしく、微笑ましく思えました。あの頃の上昇志向と何も知らい無邪気さは、こんなに幸せで温かい風景だったんですよね...。
・源さんは熊に勝ったんですか!?しかし、一刀両断に「じゃ強くない」と斬るなよ、総司。せめて凄いとか言ってやれよ...、あまりにも源さんが可哀想だろうよ...とやっぱり総司に突っ込んでおりました。
・山南さんの空気を読めてない(笑)深〜い言葉の数々に、堺山南さんだよっ!!流石だよ!!!と意味不明に盛り上がっていたのは内緒です。
・平ちゃんっ!!!!えぇやっぱり平ちゃんは良い御子でした。
・しかし、この回想場面ですら無駄にしない脚本って!!三谷脚本の素晴しさを思う存分味あわせてもらいました。まさかあの「鵺話」が土方の心情を表現する伏線として生かされるとは、予想すらしませんでした。三谷さん、ごめんなさいと言いたい気分です。

○会津
・容保公の佇まいに、会津の悲劇が被さってしまい。この方はこうやって己の運命を淡々と受け止めたんだろうなと思いました。
・わんこ最後の恩返し。

 上でも触れてますが、正月時代劇としては派手な映像も無く、華やかな女優さんや衣装は無くと、これまで違ってかなり地味だったように思います。男ばかりの映像且つ台詞の応酬劇に果たして一見さんは付いて行けたのか??とちょっと不安になりましたが、あそこまで徹底してくれれば「ここまでやるかNHK」と清々しい思いでした(笑)

2005年3月28日月曜日

『新選組!スペシャル』DVD

 やってきました『組!』DVD第2弾。第一集が半ば(届いた時点で12話でした^^;;)なのにどうしよう、録り溜めてるWowow&BS-2の劇場中継も全く見て無いし、と変に気持ちが焦った週末。

 Amazon様の封筒を開けて、パッケージと対面した瞬間思ったことはただ一つ「NHK一体どうした?!このちょっとこの洒落たパッケージは一体何?!」でした(笑)。だって、今までの大河総集編のパッケージを見る限りでは、スペシャル編には全く期待できなかったんですよ(『組!』DVDの各集分のパッケージ的なモノを想像しておりました)。なのに、これまでとはあまりに違いすぎたので・・・。こうなんていうんですか、BOXの造作も色もタイトルの浮出し加工も「NHKだってやれば出来るんだ!!」という意気込みが感じられるものだったんですもの。まずそれだけで幸せになりまして、同封されてる三谷氏の解説を拝見して更に幸せになり、DVDの色合いに驚き(なんてお洒落な!!)、この作品がますます愛おしくなりました。

 パッケージだけで此処まで「やれば出来るやんNHKっ」と言う、何様な感想を強く抱かせていたけたのは、ホントいろんな意味で驚きでした(笑)

 パッケージはさて置き、本題なDVD感想。

 正直、第一集を見終えてから見ようか、どうしようか散々逡巡したものの、結局誘惑に負け「特典映像」だけ鑑賞いたしました(意志の弱さ露呈しまくりです)。
 
 以下ネタバレありの感想です。

 メインであろう『どんとこい!? 新選組!-隊士座談会-』(別称:試衛館メンバー公開宴会/微妙に違)の全体的な感想を最初に。
 年末に放映された「2004あなたのアンコール『どんとこい! 新選組!-隊士座談会-』」を残しておいて良かったとも、NHKって太っ腹とも思う内容でございました。
 その理由は、DVDには年末に放映された内容と重なる部分が予想以上に少なかったんですよ!!。けれど、私としては美味しかった(例:京香姉さんからのチョコ争奪戦一人勝な藤原君ネタ、とか、三谷さんの山本香取への「結婚すれば」発言のあとのメンバーの反応とか、香取君のリアクションとか堺さんの山本土方への言葉とかとか)箇所が軒並み編集されてたんですよ、そこが勿体なかったというか、アンコールを残しておいて良かったと思う部分でした。

 ただ、特典映像としては申し分ない『どんとこい!?』でした。ここまで見せていいのか?!とか、これを特典映像にするNHKって凄いよ・・・と思う程。段だら来てるスタッフがしっかり写ってたり、スタッフの笑い声も入ってるし、ゲストな剛州さんとか吉弥さんとか熊面さんとかが酔ってるのは判るし、メイン隊士の酔いっぷりも薄っすら見えるし(堺さんがちょっと「人生捨て系」になってる様な気がしつつ/笑)、OPから皆おかしいし(笑)。
 兎にも角にも「有難うNHK!!」とか「誰か一人がダメだって言ったらこれは世に出なかったんだよね・・・良くぞ了承してくださった!!」とか「現場の楽しい雰囲気を私たちにも見せて、味わわせてくれて有難うございます」といった感謝の思いで溢れる特典映像でした。

 次に細かな部分での感想です。
・のっけから、藤原君自ら「トップレーサー」宣言に「こいつは~^^;;」と大笑いし、そして例のカップル三組な映像を総天然色で見せたNHKの太っ腹加減に驚きました(やっぱり中央に座しておられる一組は雰囲気が絶対に違う^^;;)。
・司会者を自ら買って出たという藤原君発言には、あれ?三谷さんご指名なんじゃなかったけ?!と古い記憶を引っ張り出してみたり。
・剛州さんはあの時間だけかいっ!と画面に向かって突っ込んでみる。
・吉弥さんの私服、監察方としてはちょっと派手だけど普通に大丈夫!!でした。そして、山崎再登場時のお話に、心震わされました。吉弥さんが感じられた思いも然ることながら、役者の凄さとか役と役者が一体化してる感じがこう伝わってきたんです。
・香取君に小声で「斬ってみよう」と囁く山本君(笑)。香取君じゃないけど一体何がしたかった(伝えたかった)んだ?!
・殺し文句「待たせたな」のカメラを探す山本君って。可愛いのかお馬鹿なのか、やっぱり役者なのか判らないけれど、男前なのは流石です。
・堺さんが語るハムレット藤原沖田な様子を想像しかなり受け、その姿を見られてたことに今更ながら驚く藤原君が可愛らしかったり、またその発言を受けて怒る「熱き山本土方」発言にやっぱり「こいつは土方や~」と大笑いさせていただきました。つうか、他の芝居の練習をしてる藤原君を暖かく見守る堺さんと、それを聞いて速攻教育的指導を行う山本君って、ホント大河の沖田・山南・土方の関係まんまだよ~と改めて凄い事だと思った次第です。
・やっぱり出まくる香取君の「超ウザイ」発言。またそれを聞いて顔を見合わせて笑ってるのが堺さんと藤原君なんだよね・・・彼らの仲良しっぷりを垣間見させていただきました(満足)
・熱い男、山本君のHP書込み発言に思わず「書込みした掲示板は何所や!!」と思ったのは内緒です(笑)
・えっと・・・あの切腹場面に皆さんのコメントが「腹筋が甲虫」話なのはホント如何なものか(笑)。正直笑っていいのかどうなのか非常に複雑なりましたよ・・・・(NHK編集考えて欲しかったよ・・・)
・焼肉屋での山本君の行動には、微笑ましいモノがありましたが。それでも君は一体・・・と思わなくも無く(笑)
・三谷さんが混じってからは、更に纏まりが感じられて。脚本家と役者・スタッフとの関係は良かったんだな、と感じた次第です。
・それでも香取君の〆の言葉に、最終話の香取近藤の姿を思い出しまして。彼は近藤勇としては最後まで泣くことはなかった、それを知ってるが故に香取君の言葉が胸に響き、またそれが香取近藤が全うしたこの一年のすべてを物語ってたんだと、何故か判りませんがただただ涙が出てきました。何なのかな・・・この感情って・・・

みんな大好きっ!!有難う!!
と改めて思わせてくれる、そんな特典映像でした。

2005年3月9日水曜日

まったりのんびり

 漸く『組!』を8話まで鑑賞しました。
 流れる時間がゆっくりで、皆の表情にゆとりがあり、尚且つ彼らの焦燥感とモガキの先には「未来ある」、その未来が明るい。それらことが嬉しくてならない『多摩編』です。

 見直して真っ先に思ったのは「この時期の清水さんの演出は嫌いじゃないよな。どちらかといえば好きな方かもな・・・」と言うことでした。この時期は割りと大きく枠を切って、後ろ動きとかもきちんと見せてくれてるんですよね。たとえば、寝足りない総司と起し役の源さんが布団を奪い合いしてる所とか、お富さんの家を伺いつつもかっちゃんと新八の会話が気になる歳三の様子とか、画として見せてくれてるから個々の関係性が薄っすらと見えるような配慮があると思ったりです。またCGの使い方も品があるし(ヒュースケンの金魚とか)。なのに何故後半ああなったのか!?ホント不思議でなりません(酷)

 そして、ロケは良いよな、自然光とか空間の広がりはやっぱりロケならではだよな、と後半のセット内だけの撮影がホント惜しいと思った次第です。

 まだまだ固まりきれてない個性が見えて楽しかったり、改めて気づいた伏線があったり(ヒュースケンの「刀で向かってくる人間を銃で撃てますか?私の国にも武士道はあります」に源さんの最期を思い出し。あぁあれは武士道の終焉を表したかったんだ・・・となんともいえない神妙な気持ちになりました)、台詞の遊びに気づいたりと非常に充実した鑑賞時間を過ごしてます。
 そして、山南さんの「早大劇研生が三流劇団に客演したような」笑顔とか様子を見ると、可笑しいやら物悲しいやらで楽しいったらありゃしません(何?!)。また、フェロモン大放出(笑)の歳三とか、天真爛漫な総司とか、稚い平助とか、全部が魅力的な勝さんとか楽しくて懐かしくてくすくす笑ってます。

2005年2月27日日曜日

やってきました『組!』DVD。

 先週金曜日夜、発売日当日に無事対面叶いました(笑)

 あの水色の『誠』箱がこんなにも愛しいとは。去年あれだけ心惹かれて振り回された作品と、こうやってちゃんとした完全版として形を変えて再度出会えるとは。これらすべて、『完全版』運動を立ち上げて下さった方、それに関わった方達の「思い」結果だと思うと余計に愛しさが増します。そして、それらファンの意見や思いをくみ上げ、こうやって形にしてくださった製作者側の皆様に深く感謝します(NHKなのにあの特典の数々!!それだけでも英断だったと思います)。
 完全版運動に関わった方全て、そして本放送のみならずDVD製作、含めこの作品に関わった方達すべてに感謝と愛を!!(大袈裟な)。

 で、諸事情により、三谷氏の解説と特典映像と第1話しか観れてませんが、とりあえずの感想を書いてみます。

○特典映像
 夜中に見てたんですが、満腹でした(笑)
 特に初顔合わせの映像と野試合の映像には、「みんな若っ」とか「山本君が山本君だよっ」とか「堺さんっ可愛い」とか「野田さん(勝先生)とヘイちゃん(象山先生)が隣だっ」とか誠にミーハーな感想で頭の中が埋め尽くされました(^^;;

・初顔合わせ
 特に印象深かったのがですね、この時の山本君と香取君の距離感(笑)。山本君は機嫌悪いのか前日飲み過ぎで(笑)体調悪いのかは不明ですが、取り合えず剣呑な雰囲気で、どうよそれはと思ったり。これから1年半で二人の距離感がああまで縮まったのは偏に山本君の「愛」(違)の力だよなとか、何がそこまで彼を駆り立てさせたのか?!とかそんな事が瞬間的に思い浮かび(笑)なんか妙に可笑しくてなりませんでした。
 そして、太郎君とぐっさんに挟まれてる堺さん。なんか神妙で可愛いやら可笑しやらで(酷)。この人、もしかしたら物凄く違和感感じてるんじゃなかろうかとか、同じ舞台畑の山本君は剣呑な雰囲気醸し出してるし、憧れの野田さんは居るしで居心地悪かったんじゃなかろうか、とか想像して大笑いいたしました(これでもファンか?!私)

・野試合
 山本太郎君のNGもかなり可笑しいんですが(左之なまんまで)、やっぱり藤原沖田が堺山南さんの瓦を割る場面でしょう!!藤原沖田を誘導する堺山南さんの姿に「あぁやはりこの方は役者さんなんだ。ちゃんと年下の子をリードしてるよ」と感慨に耽ってしまいました。そしてやはり外せないのは、OKになって極上の笑みを浮かべる藤原沖田&堺山南さんっ(狂喜)
 実はこの(特典)映像は昨春京都大丸で開催されてた『新選組!展』会場でしつこく流されたのが初見でして、その時「こんな番組があったなんて〜っっ(悔)」と食い入る様に眺めてたんですよね〜(恥)。そのときもやはり「堺さんと藤原君可愛い...」と呟いてた記憶があります(全く成長してないのがどうにもこうにも- -;;)。

・その他
 NHK側としては当初思惑と随分違う方向に行ったんだと思った次第です(笑)。キャストに関しては、香取・藤原・オダギリ辺りを注目して欲しかったんだなと(お陰で今となっては貴重なオダギリ斉藤のインタビューが多くて嬉しい)。
 きっと、この時点では副長'Sの人気が出るとは予想だにしてなかったんだろうなと思いましたよ(試衛館メンバーの映像が少ないのがその証拠かと)。そんなNHKの思惑以外(以上)の結果が出たことがまた嬉しかったり(笑)
 そして、京を彩る女優陣として幾松やおりょうとかがフューチャーされたてたのには吃驚でした(笑)。本編では殆どこれらの女優陣が彩る事は無かったことを思うと、少ぅしばかりNHKに同情しました。実際彩ってたのは京香さん@お梅くらいでしたものね。また京といえば気風の良い戸田お登勢とか初々しい吹石お秀ちゃんかの印象が強いけれど、これは彩りとは程遠いし。実際艶があったのは、山本土方だとか雨に濡れた堺山南さんとか退廃的な色気があった佐藤鴨とかの男性陣だったような気がします。
(つうかそれ以前に女優陣が殆ど出て来なかったってのがありますが)

○第1話
 みんな若いっ(笑)
しかもどことなく「ぎこちない」感じがあって、見てて少ぅしだけ照れました(何故に)

 気になったのは、山南さんの襟元が後々より若干緩い事。些細な事なんですが、撮影と同時進行で「役」が徐々に作られたことを如実に感じた部分です。とは言っても各人とも違和感を全く感じなかったので、基本的な「個性」はこの時点から大きくズレなかったんだとも感じもしました(とは言ってもやっぱり沖田&斉藤は若干変化したのが見えました)。そして、山南さんの「戸板を3枚用意してください」の台詞はあの集団の中では浮いてるよなと、彼の既に組織内で置かれいるであろう「立場」を慮ると本当に辛かったです(「道を一本間違えました」は取り合えず方向音痴さん決定な瞬間で、楽しいから良いです。けれど、同行者が新八と左之だったんですね。だったら修正してやれよ、両人)。

 あと、本放送当時認識できなかったおむすびを食べ散らかす左之に、ちゃんと気づけたのはこの1年の成果だと思いました(笑)

あぁホントみんな大好きだ〜!!

2004年12月30日木曜日

【どんとこい 新選組!】雑感

 有り難うNHK!流石本家本元お膝元ですよ!!
 番組が開始してるにも関わらず「鋭意編集中」と言う辺りに、現場の混乱ぶりが伺えましたが、それすらもここまできたら愛おしいです(笑)。しかし、2004年アンコールの第2部としては些かどうかと思う内容ではありましたが(笑)、それでもやっぱり嬉しい楽しい有難い『どんとこい 新選組!』でした。

 座談会そのものは全編ツボだらけでどうしようもなく、益々彼らに対する愛おしさが増しました。これがNHKの罠であっても、こんな罠なら喜んで嵌らせてもらいますよ!

以下雑感の雑感

○NHKに驚いた
・OP、グタグタな藤原君の後で「いちゃついてる」(え)カップル3組。
 OPと言えども「あれ」を電波に乗せた事に吃驚です(最近NHKには驚かされてばっかり)。「皆様のNHK」「受信料で番組作成するNHK」として大丈夫なのかと、流石に心配になりました(笑)
・脚本家の「(山本君と香取君)いっそのこと一緒に生活すれば」とか「土方は近藤に恋をして。山本耕史は香取慎吾に恋をして破れた」発言。それらに引っ張られて各人が「恋か・・・」とか口々に呟いてるのは・・・それは良いのかNHK的に・・・と。TVナビ等で「山本香取愛の軌跡(違)」を知ってる人は良いけれど、初めて知った人はかなり驚く発言じゃないのか?!大丈夫なのか?!と驚きました。
・NHKも大盤振る舞いしたよな〜有り難うって事です。
・何を狙ってるNHK?!(何も狙ってないと思います)

○OP
・藤原君のグタグタな様子が「試衛館」時代の総司を彷彿させて、可愛いったらありゃしませんよ。まったく(笑)
・いちゃつきカップル達(違)。それぞれ特色があってやたら可笑しかったです。
 「局長&副長」一番しっくり見えたのは「流石」というか「やはり」と言うべきか(何?!)。ここまで来たら好きなだけいちゃこいて(え)下さいと思わせたのは、やはり山本君の努力の賜物でしょうか?(違うと思います)
 「左之&新八」は如何にもごつい感じがして、なんとも言えず微妙な雰囲気を醸し出してたような気がしなくもないです(^^;;
 「総長&源さん」いや〜まさかこの二人のあんな場面を見せてもらえるとは!!なんか縁側でのんびりお茶してる近所の世代の違う茶飲み友達な感じがして、和みそうになったんですが、源さんが総長の肩へしっとりしなだれかかってるの見た瞬間、吹き出しました。あの二人もなんかある意味しっくりでしたね〜(何を伝えたい私?!)

○座談会本編
・佐藤浩市氏ネタの局長・副長の仲良し振りが微笑ましくて。そうか・・・打ち上げの確認連絡だったのか、皆仲良かったんだな〜と。しかし、その確認が山本君にあるあたり、彼の宴会部長としての存在感を今更ながら思い知らされました(笑)
・意外にも司会者として頑張ってた藤原君。
・京香さんは皆のアイドル(古っ)だったのが、大変良く解りました。
 そして、山本君が藤原君を焚きつけてたってのは、ホントにもうどうしようもなく土方らしくて微笑ましくも可笑しい。そしてまた、その話を振られた藤原君の何とも言えない表情と体の動きが、可愛くて可愛くて。
・香取君が山本君の頭を叩く様子すら、山本君良かったね・・・としみじみ眺める事になろうとは(周囲の楽しそうな雰囲気も相まって、見てて幸せでした。)
・話の振り方等はぐっさんや山本太郎君は巧いな〜と感心することが多かったです。
・映画『壬生義士伝』で総司を演じた堺さんから見た、藤原沖田はどうでした。の質問に悔しそうな表情で舌打ちした堺さんの小芝居に、「この人このメンバーのことホント好きなんだよな・・・」とふと思ったり。小芝居後の笑顔で「冗談冗談」というのが非常に大好きです(っていきなり告白)
・また堺さんからの言葉をドギマギしながら待ってる、藤原君の表情が素晴らしく可愛らしくて・・・
・役のシャッフルについて、堺さんの「僕は悔いないな」発言がツボでした。だからそんな事を聞いてるんじゃなくてさ・・・と。その後三谷さんに「芹沢鴨」と言われたときの嬉しそうな驚いた表情が!ホントに彼にとって意外だったんでしょうね。しかし、堺鴨も見てみたです。どんな鴨を作ってくれるのか、期待させるモノを持っておられる役者さんですよね。
・香取君から三谷さんへの「3人(局長・副長・総司)の中で誰が一番好きですか」質問から派生した「香取・山本・藤原のなかで誰が一番嫌いか。(間をおかず)山本耕史だね」の三谷氏の発言。この回答は絶対「山本君」だと思ってましたよ(既にネタと化してる感あり/笑)。ただ、三谷さんの場合それが本音じゃないのが、これまたなんとも(恐らく絶対的な信頼関係を築いた上に、言っても大丈夫な相手に言う方だと思うので)。
・藤原君の台詞についての言及に、藤原竜也が持つ「天才性」が作り手に与える影響の一端を見た気がします。
・山本君の「演技は二の次で。香取君がどれだけ楽しめるか(中略)が最優先だった」の言葉に涙ぐみ。その後出演者全員が山本耕史の公私に渡った「仕事」への、最大限の賛辞にまた涙ぐんだ辺り、もうどうしようもなく彼らが大好きだと改めて思いました。


年末の最後までこうやって楽しませてくれた「新選組!」に心からの感謝を捧げたい所存です。

2004年12月29日水曜日

【スペシャル編】感想

 近藤勇だけに視点を当てると、これほどまで「オーソドックスな大河」になるんだ・・・と感じました。そして、近藤の物語としては確実に1つの軸があり、その軸は一切ぶれることがなかったと再確認させられたスペシャル編でした。
 色んな要素があったドラマを、(近藤勇にとって)不要な部分を削って必要な箇所を過不足無く編集し、あの時間内に纏めた編集の方の力量には頭が下がる思いすらします。

 ただ仕方ないとは思うんですが、山南さんの死以降駆け足で、河合や武田なんかの死が1ショットだったりしたのは心底勿体ないと思いましたよ。特に山崎や尾形の影すらなかったのは、個人的に寂しかったです(涙)

 初見時には、この台詞があの場面で回収されるんだ、とか、佐久間象山の「30になったら国のことを感がえる」の台詞に「そうか、近藤は『国のことを考えて』死んでいったんだ、これも伏線だったのか・・・」とボロボロ泣いておりました(最近涙腺が弱くて仕方ない)。

以下雑感

・「多摩の誇りとは」で近藤が初めて人を殺める場面の香取を見て、大丈夫かも・・・巧くいったら大化けしてくれるかも・・・と思った事を思い出しました(その次が本庄宿での鴨との対峙場面)。
・勇とつねちゃん夫婦の可愛らしさというか初々しさに、ジタバタしたくなりました。なやっぱり、あの二人ホント愛らしい夫婦ですよねぇ。あぁ可愛い。
・佐藤鴨が画面に入ると空気や画面が締まるのを見て、その存在感に圧倒されました。やっぱり佐藤鴨は格好良いです。
・今見ると、相島新見と佐藤鴨の関係が微妙なバランスで成立してるのが何となく見た気がしました。元来鴨はもしかして「参謀」向なのじゃないのか、それが何かの拍子で「頭」に立たなきゃならなかった。鴨のそういう志向を知りつつも「頭」としての役割を支持し、巧く機能させるように働いたのが新見なんじゃないのかも。鴨もその事を理解しつつ新見に任せつつも、志向と現状の矛盾の狭間で二進も三進もいかなくなってるのかも。と今更な事をつらつらと思っておりました(ホント今更です)。
・山南さんの「なんかしらんが浮いてる」感が楽しいのは何故?!(愛だとは思います)
・カット場面が何個かあった様な気がするんですが・・・しかも何故それをカットしてる?と聞きたくなるような・・・
・不評であったと思われる「無意味な」CGが悉くカットされてたのが、嬉しかったですよ!出来ることなら完全版からも省いてもらえないでしょうか?!(酷)
・変わっていく試衛館メンバーの中で、変わらなかったのが左之と新八だった。だから彼らは離反せずには居られなかったんだと、改めて感じました。
・やっぱり、「池田屋大騒動」からの場面はなかったんですねぇ。「みんなそれなりにありがとう」は名台詞だと思うんですが(笑)
・しかし・・・ここまで女気の少ない大河総集編って珍しいかも(笑)
・彼らのコルク。良かった・・・離ればなれのままじゃなくて・・・。おみつさんの手元で共にある、それだけで嬉しくてならないんです。

座談会
・短っとは思いましたが、総集編のおまけと考えるとあの位の時間で良かったのかもと思います(総集編だけ見る人も居ると思うので・・・)。
・藤原君の「剛州」(手書き)シャツには何の意味が?!(笑)
・何故、三谷さん一人が手持ちマイクなんでしょうか??
・頑張って「司会」をしてる藤原君が可愛くて可愛くて。途中からお酒で舌が回ってないのか、言ってることが良く解らない事もありましたが、それはそれで充分可愛いから(え)
・藤原君は出演者やスタッフから可愛がられてたんだろうな〜と思わされる雰囲気が伝わってきて、微笑ましいものがありました。
・堺さんが頑張って話を振って回そうとしてる(のか?!)は、失礼ながら意外でした。
・山本君も堺さんが、佐藤浩市さん話をしてる時の嬉しそうな、ちょっと自慢気な顔ったら(笑)佐藤さんの事、役者として尊敬というか好きなんだな〜
・しかし、何故香取君が山本君の受信履歴を知ってるのか?!その時の二人の受け答えが、余りにも自然過ぎて、非常にツボでした(笑)
・「男の話は良いから」って山本君(笑)その堺さんへの鋭い突っ込みは何故に?!(いや突っ込みたくなる気持ちは判りますがね/笑)。
・で京香さん話で盛り上がる面々。そして、藤原君はやっぱり最強だったということで。
全員が悔しそうな表情だったのが、ホント可笑しいというか微笑ましかったですよ。藤原君一人勝ち誇ったような感じなのも、更に可笑しくてなりませんでした(堺さんは自棄に神妙な表情で腕組みしてるし/笑)
・実は2部後の座談会が一番面白かったです。なんか、前室の雰囲気が一番伝わって来たような。こんな感じで盛り上がって、スタッフ巻き込んでワイワイしてたんだろうな〜ってのが垣間見えた気がします。(つうかホントに男子校って感じで、「こいつらあほや〜」と笑いながら見ておりました)
・3部の最後の香取君の言葉には、涙しました。こちらこそ有り難うと彼らに言いたいです。
・香取君の言葉を神妙な顔で聞いてる面々、中でも山本君の表情には何とも言えないものがありました。
・カメラさん達が段だら姿で、時折スタッフの笑い声が入ってるなんて、大河のみならずNHKの番組としては前例が無いんじゃないのか?!と正直吃驚しました。それだけ「一致団結」して纏まってた現場だったんでしょうね。凄いですよ「チーム新選組!」って・・・

さぁ明日は今年最後の「組!」放映です!
年末まで楽しませてくれる「組!」に感謝♪

2004年12月13日月曜日

新選組!最終話【愛しき友よ】感想

有り難う。
有り難う。
有り難う。
一年間、本当に有り難う。
その言葉と涙しかありません。

いつも以上に感情だだ漏れの纏まりのない感想です。

○香取近藤
・冒頭の近藤の静謐な佇まいから最後の「とし」まで涙溢れて仕方なく。
・最後まで託された役割と期待から目をそらすことなく、ただまっすぐに実直に、死すらも己に託された役割と受け入れる近藤。
・そして、軟禁されてるお宅の娘さんを見て、僅かながらも「生きよう」とする姿に、残さざるを得ない「家族」への思いを感じてしまいました。そして、まさか拳骨を口に入れる場面が、これほど切なくなるとは春先には思いもしなかった…。
・徳川からは切り捨てられ、勝のみならず西郷にも「意味ある死を託され」た時の近藤の表情があまりにも、透明で全てを受け止める、そんな言葉では表現できない何かもっと大きな器を見た気がします。
・ただ一番切なく哀しかったのは、転がるコルクでした。何故、ここまでの孤独を香取近藤に与えるのか…せめてせめてコルクだけでも…愛しそうに懐かしそうに慈しむようにコルクを持ち眺めてる近藤の目と、転がったコルクを見るなんと言えない瞳が切なく哀しかった(この場面、声あげて泣きました…)。
・つねちゃんと無言で見つめ合う場面。京へ旅立つ時と同じ構図は止めて下さい…切なさが倍増するから…と呟いたほどです。つねちゃんと近藤にとって、京へ向かうも刑場へ向かうのも同じ重さだった。ただ、「確実に」戻ってこれない事しか違いは無いのでは。
・左之の「尽忠報国の志あっぱれなり!新選組は不滅だ!」に懐かしく暖かく僅かの時間でも「安堵」を与えられたのでは。
・そういえば「尽忠報国〜」って、桜田門外の変で鴨が亡くなった浪士達に言った言葉なんだよな…それを左之が近藤に掛ける…なんかもう
・「とし」
・解釈も感想もありません。ただ、彼が発した言葉を受け入れて残しておくだけです。

 前回からですが香取近藤の姿や纏う雰囲気全てに、ある種の神性すら感じました。これこそ一年間描いてきた「香取近藤」が揺るがず、貫き通した結果だと思います。
 三谷が何処まで計算して描いてきたのかは解りませんが、この最終回が香取と三谷の描く近藤像が巧く合致した結果だと。長い長い助走を経て、走り切った場所が「此処」だと思うと。感慨深いのか着地が見事すぎる所為なのか、言葉がありません。
 香取君、ホントによく頑張ったと思います。最初〜初夏まで「どうなる、香取慎吾。このままで行くのか?頼むわ…」とどうしようもなくマイナスな印象しかありませんでした。それが、ここまで新選組局長「近藤勇」になってくれるとは。大河ドラマ常とは云え役者の成長するときの勢いなり、求心力をまさざまに見せてくれたこと感謝します。
 有り難う。そして、お疲れ様でした。

○山本土方
・最後まで戦って、何かにぶつかって、けれど絶対喪わない「柔らかな、大切な部分」が魅力的でした。
・勝に助命嘆願する歳の表情が、最初から泣いてるんですよね…なのに、勝に「死に場所=生きる意味」を与えられた時は、近藤と同じように勝の言葉の裏を理解し受け入れる。そして、拠を与えられたことに安堵を覚えた感のある表情が、絶品でした。
・逆に、実兄の前で「土方家に泥を塗った」と辛い心情を吐露し、兄に京の出来事や今や未来を肯定されて、受け入れられた瞬間の静かな涙。かれの6年間が昇華した瞬間じゃないかと思います。
・これがあったから、彼は「変わること」を許され、函館まで「指揮官」としてやっていけたのかとすら感じました。
・戦場で総司に馬鹿にされると呟き、コルクを眺める姿が漸く何かから解放され、本来の土方として成長を始めたと思わせられます。あぁ続編見てみたくなりました(笑)
・しかし、女性を見る目は相変わらず細かいことも忘れず描写され、僅かですが癒されました。

 この土方は、休むこと(歩みを止めること)を許されない役だったと思うんです。しかも感情の振り幅も割合大きく、多くの顔も見せなきゃいけなかった。そんな土方を1年以上にも渡って「三谷脚本」と「演出」と「己の演技」とを見事に摺り合わせた技量には脱帽します(恐らく彼の基準は「三谷脚本」だったとは思いますが…)。本当に素晴らしい吸引力と魅力的な土方を有り難う。
そして何より『チーム新選組!』の要で居てくれて有り難う。
 長丁場、ホントにお疲れ様でした!

○藤原総司
・救いのない孤独
・誰からも愛されて、才能もあって本当なら幸せな生涯の筈なのに。
・過去も今も皆、総司の臥せっても喪われない明るさや、無邪気さ、聡さに癒されてるんです。ただ、総司自身が余りにも生き急ぎ、聡すぎるから。最後には救われない彼自身が痛々しく切なくてなりません。
・刀を奪われた孤独と、心通い始めた矢先に「大切な女性を」喪った孤独、仲間が去って行く孤独、誰からも真実を告げられない孤独。けれど、彼が感じる孤独は皆が彼を「大切に」掌中の玉の如く慈しみ、愛してるからこそだと、彼が識ってる事が一番彼の幸せであり不幸な所なんだろうな…

 藤原君については、これまでも散々書いてきてますが。天才だよ…とか決してTVに収まる役者ではないよな…と納得させられた1年でした。あらゆる矛盾と成長を混ぜ合わせた「沖田総司」を、なんとも軽々と演じてる藤原竜也を見れただけでもこの1年嬉しかったです。
 撮影初盤と終盤には蜷川シェークスピアの舞台と重なっていたそうで、お疲れ様でした。そして有り難う。

この調子で書いていくとキリが無いので…

・新八の「近藤さんを悪く言って良いのは、苦楽を共にしたものだけだ」は、新八最後の名台詞だと思います。そして、新八が新選組に対して抱いてる思いの複雑さも感じました。ぐっさん、大人な新八、お疲れ様でした。ぐっさんの物真似ネタで裏話がどれだけ楽しかった事か(新八への思いとは違う方向に行きそう…)。有り難うございました!
・左之。左之の明るさに近藤は救われたはず。本当に有り難う…山南さんの遺志を大切にしてくれて。本当に本当に有り難う。きっと、大河の左之は馬賊の首領になってると思います。
じゃなきゃ、おまさちゃんと茂があんなに暖かで穏やかな表情してないもの…
山本太郎さんお疲れ様でした。そして、楽しい突っ込みどころの多い左之を有り難うでした!
新八&左之コンビにどれだけ楽しませてもらったことか!お二方お疲れ様でした。
・つうか山南さん卑怯ですよ…あんな所に何時の間にあんな落書きしたんですか…(大泣)
・斉藤一。容保公から虎徹を押し頂く姿に涙しました。そして、関で名乗りを上げる姿が「人」として生まれ変わった斉藤を見た思いを強く。
 自らの意志で何処にも属さなかった一ちゃんが、誇らしげに名乗りを上げた。そして、恩でも義理でもなくただ自らの思いを軸に、京へ向かう。胸が熱くなりました。
 オダギリ君、可愛くて頼もしい斉藤一役お疲れ様でした。当初「捨て犬や…わんこや…」としか思えなかったのが、どんどん「人」として生まれ変わって行く。そんな不思議な過程を見せて貰いました。有り難う。
・捨助。最後までどうしようもなかったけれど、かっちゃんが大好きで、傍にいたかったのに居れなかった
。哀しいけれど、滑稽な役だったと思います。獅堂さん、お疲れ様でした。
・野田勝。幕引き役としては最高でした…野田さんが勝で良かったとしか云えません。
・宇梶西郷。懐の深さと深謀遠慮と「情」が見える台詞。最高でした!正直、宇梶さんで西南戦争を見てみたい気がしてます。
・古田有馬。最後まで「武士」として近藤を扱い、旧来の武士階級が持っていた「情け」を捨てること無かった有馬が格好良いとすら思いました。そして、己の力が及ばなかった悔しさも含めて「古田有馬」は強烈な印象を残しました。あぁ古田さん(熊さんみたいだけど)格好良かったです。
・筒井容保公。筒井君の「人の好さ」が最後が近づくに連れ悲劇的に見えて仕方無かったです。
・石黒桂(木戸)。まさか最終話に出てくるとは思ってなかったので、吃驚しました。これで見てる方も綺麗に落ち着きました。
・今は亡き源さんこと、小林源さん、お疲れ様でした。

○以下最終回のくせに愚痴ってます(愛溢れるあまりの…だと思ってもらえたら嬉しいです^^;)
・捨助の最後に関して。捨助の存在狂言回しというか、道化役という理解をしてます。ただ、最終点が「死」であった、その事は殉死と捉えざるを得ないとは思うんですが、それでもやはり唐突感が拭えず。もの凄く勿体なかったな…と感じてます。
・最後までしつこいようですが。今回はもっと全体というか、ロングショットで見たかったです。こうも「顔・顔・顔」ばかりのアングルだと、リズムが悪く感じるし折角のお芝居が…で、画面の切り替えも違和感があって…言葉は悪いですが、紙芝居みたいだと何度か感じました。ホント最後だけに勿体ないし、悔しくて仕方ないんですよ…
・最後まで三谷脚本とNHK的演出が咬み合わなかったんだろうな…と思ったりします。ドラマ半ばにはこれは相性良いやん、と思う演出家さん達も居たのにな〜何で最終回が…
・最後までしつこいようですが、その2。藤原君おねだり山南さん追加撮影場面は結局カットでしたか?!それとも藤原君の悪戯か?!その辺どうなんでしょうか…

と愚痴ってはみましたが、心から満足し素晴らしいと云える作品だと思ってます。
ふでさんの「近藤勇良く戦いました」ではありませんが。
三谷さんとキャスト、スタッフの皆さんに…
「チーム新選組!素晴らしい作品を有り難う!」と申し上げます。
視聴率という「記録」には残らないでしょうが、視聴者の心に「記憶」に刻まれた作品だと思います。
そんな作品を有り難うございました。
そして、一年間以上に渡っての制作お疲れ様でした。

最後に、三谷さん!
お疲れ様でした、そして有り難うございます。
なんか、ホントこの一年間三谷さんが紡ぎ出す言葉の流れに飲み込まれ、翻弄されました。
それが心地よい流れで、思う存分翻弄されたことが嬉しくてなりません。
そして、素晴らしい役者さんを集めて下さった事も感謝です。

みんな大好きです!!!

2004年12月5日日曜日

新選組!48話【流山】感想

 彼らの過去や関係を重ねながら終焉に向かっての下地を作り、それぞれの最後の「歩み」を意識させられた回でした。

 最終回に近づくのがこんなに辛く哀しい「大河ドラマ」になるとは、当初は思いもしませんでした。これまの「大河」は「栄華」を極めた余韻がある中、どちらかと言えば「大往生」に向かう流れがあったと思うんです。なのに今回と言えば、栄華を極めた時も短ければ、その余韻すらくただただ「破滅と死」に向かっていくのみ。それなのに、彼らの歩んだ過程(人生)に対して、どこかで「満たされた」感すら抱いています。哀しく辛いけれど何かに満たされた最後を共に歩んでいる、最終回を目前にそんな不思議な思いを抱いています。

以下雑感

○旗の後
・何も変わらない歳の姿が、愛しい。
・そしてそれを呆れつつ眺めてるかっちゃんも愛しいです。
・場所の由来を説明する周平が、水を得た魚のように活き活きとしてて、近藤ならずとも目を細めますよね。彼にとっての京都〜勝沼の日々は辛かったんだろうな、と思わせられる場面でした。
・幹部会議の人数の少なさが…。空間の広さが…。もう勘弁して下さいです。
・斉藤は注目されることにも慣れてなくて、話題になるのも慣れてなく、感情のまま動くことも無かった。それが見える場面が微笑ましくてなりませんでした。
 だからと言って、照れを誤魔化すために尾形君に向かっていっちゃ駄目ですよ(^^;;。尾形君が余りにも可哀想だから。
・近藤に「流山」と、しかも期待感を込めて言わしますか(涙)

○勝meets西郷
・良いモノ見せていただいて、お腹いっぱいです(^^
・勝の言わんとしてることを、無言で察し答える西郷に、政治家というより「人」としての器の大きさを感じます。そして、それが出来るであろうと「確信」し相手の懐(陣地)に飛び込んだ勝の肝の据わり具合や、才覚にも「凄さ」を感じます。
・「器」の素材も質感も違う二人なのに、人としての「器」が近似してるが故に多くの言葉を費やさなくても、分かり合えるんだろうなと感じる場面でした。

○総司と近藤
・来るはずのない未来を楽しそうに語る二人。儚くて暖かくて優しくて、だから哀しい。
・そういえば野試合。助太刀の総司、楽しそうだったよね…。左之が勢いで参加しちゃうくらい楽しそうで。きっと、そんな過去を共有してて相似形の未来を二人で描けた事が、あの瞬間の二人にとっては濃密で幸せな時間だったんだろう。
・そんな時間を共有させてくれて、有り難う。
・あれは過去を振り返ってるんじゃなく、これから続いて行く未来への約束なんだと思います。

○総司と斉藤
・彼らの間にも「友情」が存在していた事。そこに救われました。
・彼らの友情は、総司と平助が築いたモノとは違うけれど、同じ目線で語れるモノになったことが嬉しいのか、語れる期間が余りにも短いことが哀しいのか…。ただ涙が溢れた場面です。
・斉藤の優しさと総司の覚悟。斉藤の覚悟と総司の優しさ。どれも京都の過酷な日々で培われたもので。それが瞬間でも交叉して、互いをまっすぐ受け止めている彼らが「汚れない」存在に見えました。
・願わくは斉藤が再び訪れる時まで、総司の命が喪われないように…(涙)

○流山
・歳の前向きな態度が、痛々しいのか喜ばしい事なのか良く解らなくなってきました…。ただ彼にとって、組織作りはある種生き甲斐となってるんだろうな、とも思ったり。

○古田さん登場!
・すみせん…………振り返った瞬間、何とも言えないあの格好と表情に笑ってしまいました(^^;無茶無茶インパクト大きかったです、古田さん…
・しかし、独特の存在感や眼力は素敵です。

○新八&左之
・この二人も別れ別れになるんですね…
・宇八郎の挿話も浮いたままにならず、きっちり着地したことに安堵しました(苦笑)
・左之。おまさちゃんと茂が京都で待ってるから!寄り道せずに帰って〜(涙)

○流山その2
・有馬と近藤の駆け引きが始まり、画面中の空気が引き締まった事に吃驚しました(この期に及んでまだ香取の力量を見誤ったようです/謝)。
・大久保大和が有馬に「近藤勇の想い」を伝える場面。古田有馬の受け方も素晴らしかったんですが、まさか香取近藤があれほど感情を抑えつつも迸る何か含みつつ、切迫感と緊張感、怒りや諦めなんかを綯い交ぜにした表現をするとは思いませんでした。
 あの場面中ずっと体が震えており、それ程の衝撃を香取近藤から受け、心から素晴らしいと思いました。
・捨ちゃんが出てきたときには、土方じゃないですが。ほんとこいつどうしようか…(笑)
・しかし、捨ちゃんも成長したよな…あそこであれだけの口上述べるなんて!(失礼な驚きです)
・捨をこっそり撃とうする土方に、笑みを誘われるって、すっかり末期症状かと思います。
・周平との別れが、穏やかで良かった。周平の未来が幸多きモノであるように…
 近藤の言葉が「遺言」だと周平は理解してたんだろうな。聡い子だから…
 香取近藤と浅利周平が親子に見えました。それって凄いことだよね、ホント。

○かっちゃんと歳
・近藤の前に平伏隊士達と立ちつくす近藤・土方。あぁ彼らは多摩の百姓から「直参」になってたんだと。 隊士達にとって彼らは仰ぎ見る存在だったんだと、改めて感じました。
・最後まで近藤の「未来」は土方が見て、土方は近藤の未来へ続く路を整備してる。
 これからも、土方は近藤の前後を警戒しつつも、共にその道を歩んでいくつもりだったんでしょうね。
・一人柱に向かってる歳。覚悟が決められないのは、かっちゃんに対する思いが強すぎるから。かっちゃんと歩んだ道が険しくても、彼にとって満たされたモノだったんだろう。
・かっちゃんの覚悟を聞く前から、目が赤くなっている歳。以心伝心って言葉が浮かびました。
・縁側でコルクを見せ合う二人の姿。それだけで泣けて仕方なかったです。
・縁側の二人の台詞は、三谷が香取に対して聞きたい言葉でもあり、一年間近藤・土方を演じた二人への労いの言葉のような気がしてなりませんでした。
・かっちゃんと歳が語ってるのか、香取と山本が語ってるのかが解らなくなり。よく分からない…何が何だか解らない…と泣きながら呟き続けてました。
ホント、何でこんな風に入り混じって見えるのか。全くもって悔しいです(泣)

○大久保大和
・門前で立っている有馬の姿が清々しく感じ。近藤や土方が追い求めた「武士」の姿はこういうモノだったのかも、とすら思わせる雰囲気がありました。
・加納と大久保はどう処理するのか。加納が一方的に近藤と宣言するのか、と思ってたんです。なのに…
・加納の表情が揺らいでるんです。きっと、伊東先生の最期とか新選組にいた日々とか思い出してるんだろうな、そして辛くても幸せだった頃を振り返ったが故に、彼は「近藤です」と言えなかったんだろうと思えるんです。
・加納にとって新選組局長であった近藤勇は、恨んではいるけれど憎むべき相手じゃなかったのかと。きっと、伊東先生の遺志を彼は思ったんじゃないかと。
・加納を認めた香取近藤の表情が…徐々に笑んでいく、その表情が…何かを下ろした様な安堵した表情だったのが印象的でした。
・「加納君ご無沙汰」との言葉が何の邪心も無く、己の運命をただあるがままを受け入れた感じがして。表情、空気、眼等何もかもが「澄み切ってる」としか表現できません。
・加納が跪き「局長 ご無沙汰しております」と言わざるを得なかったのが、辛い。

遂に…来週、最終回なんですね…
山南さんが遂にご出演だそうで、それを楽しみに乗り切りたいと…
(書いてて虚しい/苦笑)

2004年11月29日月曜日

新選組!47話【再会】感想

 既に軍組織ですらなく単なる「敗者の集団」が持つ暗さ、勝(=旧幕府)の掌を返した様な冷たい切り捨て方と、彼等を迎える故郷の人々の明るさと温かさ、そこにいる彼らの 穏やかさと言ったコントラスに涙するしかありませんでした。

 「もうあの頃には戻れない」の言葉がやけに現実感があり、5年がやけに昔に感じ、多摩時代の「明るさ」が懐かしく暖かいのに、何故か哀しく思います。そして、彼らは本当に彼ら自身の力で「遠くまで」歩き、成長したんだと改めて感じました。
 また、そこに至るまでには多くの犠牲が有り、多くの「友」や「仲間」を喪い、彼ら自身も傷つき歩んできた道程でもあった事を今更ながらに思いました。

 さて、今回最大のお楽しみ(違)であった土方の洋装。余りの格好良さに言葉もなくただ画面を見つめるばかりでした(笑)。洋装の第一場面で、山本土方はやっぱり男前だと駄目押しさせられた気すらしました(黄色い歓声が聞こえそうだった/^^;)

以下雑感

○勝海舟!!
・岩倉や西郷とは、趣と色合いの違う底知れぬ怖さと奥深さ、そして知性と理性を感じます。
・もしかして、この作品で一番「怖い」人物は勝じゃないかと思うくらい、一言一言がじんわりと刺さって抜けないんです。きっと「毒(しかも即効性の物じゃなく、遅効性)のある言葉」ってのを表現したら、今回の野田勝なのではとすら思うくらい。言葉の一つ一つが重いんだよな・・・
・切り捨てる時期の的確さや相手に合わせた言葉を発する勝に、「徳川の幕引きをする」幕臣としての才と器を見せられました。更に相手を受け入れているようで、実は己の意志に沿うよう誘導していく…とてつもなく政治的で嫌らしい行為なのに、どこか清冽さを感じさせらる。それは、勝が見ている物や語る言葉が余りにも「正道」で「大局」だからかも知れません。
・野田さんの飄々とした様子に、冷たさや鋭利さを感じました。
・どなたかが書かれておりましたが、野田勝と中村岩倉の舌戦をほんっとに見てみたい(笑)。その場に、嬉々として居そうな堺山南さん&山本土方、オロオロしてそうな筒井会津公が居てくれたら最高に楽しそうかも・・・(無駄な妄想ですごめんなさい--;;)
・ただ、この方。良くも悪くも己が興味を持った人間には、積極的に関って行くのが好きなんじゃないかと思ったりします。懐が深いというか、好奇心が 勝ってるというのか…。決して感情や知性だけで発言したり、動いたりする人じゃないなというのが感じられて(野田さんのイメージなのかもしれませんが)。対面することで相手の器量を測るというか。相手の器量すら取り込もうとしてるのか・・・
・また見据えてるものが全く違うというか。一人「歴史の渦」に巻き込まれず冷静に見つめてる感すらあって。しかも、その渦から離れた場所から、歴史が求める時に必要な人・モノ・言葉を的確に取捨選択してるようなそんな感じがしてなりません。う~ん、どんどん勝海舟のイメージが妖怪じみてきました(苦笑)
・こんな感じで、野田勝はとても興味深いです。これって、野田さんについてのなのか、勝についてなのか自分でも解ってませんが(汗)
・今度野田さんの舞台が来阪した暁には、絶対チケット取って行ってやる!とか、海音寺潮五郎の「勝海舟」読んでみようかな・・・と思う程に(お二人を分けても充分)興味深いということです(笑)

○洋装土方初お目見え
・なんかもう山本土方の男前度が、これ以上は無理って位UPした瞬間(笑)
・けどネタはどうやら下ネタに近く、良くNHKが放送した、とちょっと吃驚。(山本土方の所作がやけに色っぽいので、どうしようかと思いました←どう もしなくて良いです^^;;)
・近藤と総司の呆れ方が非常にツボで、久しぶりにこの3人で無理なく笑えたなって感じでした。
・やっと「故郷」に帰った彼らに出会えたなとも感じた場面でした。

○おみつさんと総司
・有り難う、貴女が居てくれて本当に良かった……
・おみつさんが名前を挙げる度に、彼らの死に様や生き様を思い出しました。
・そして、おみつさんが最後に「みんな元気で良かった」の言葉に、何処かに居るであろう彼らの姿が浮かび、切なく暖かい気持ちになるなんて。
・おみつさんの気丈さと優しさがこれほど懐かしく、暖かく哀しいとは思いませんでした。
・総司への言葉「しわしわのおじいちゃんになって、昔はいい男だったんだって言われるのよ。あの時死んでればってね。」「私より先に死ぬなんて許さない から」には、ただ涙しか無く。
・また、それを受ける総司の表情が何とも………。きっと姉の思いも己の寿命も何もか「悟って」、だからそこ受け止めて、達観したような表情が…何度も言う ようですが、藤原沖田最高です!!
・しかしこの姉弟でこれほど涙するとは、多摩時代には想像もしませんでした。
・一環の場面は、沢口さんの本領発揮だとすら思いました(そういやこの方、朝ドラ出身だったんだと改めて思いましたよ/苦笑)。
・林太郎さんへ見せる「おきゃん」さは彼女なりの優しさだったんですよね…

○多摩の宴会
・えぇ。「婚礼の日」を思い出しました(涙)
あれから、何かが変わった彼らの姿が誇らしい筈なのに、どこか哀しいと思いました。
・けれど、彦さん(=小日向さん)は相変わらずでホントに大好きっ!あの暢気さや空気の読め無さが大好きですよ(笑)
・小島さんの「挨拶ネタ」が懐かしい(ほろ)
・音五郎さんの阿南さんの「大久保大和は似合わん」という台詞に、「彦馬が行く」の近藤を思い出し…、それでまた涙が零れました(間違ってるとは思うんですがね…それでも、彦馬での近藤@阿南さんが良すぎるので…)
・踊れない近藤の照れくさそうな笑顔が「かっちゃん」で、土方の様子が「多摩の歳」で、声を上げて笑う沖田は「試衛館の総司」だったのが、嬉しいのか哀 しいのか解りませんでした。
・葉っぱ隊…びびる大木…(難しいですね/笑)
 ↑なっぱ隊でした…土スタでのネタバレ見てたくせに、思いっきり間違えてました(^^;すみません。
・捨助は何処に居て雑な扱いしかしてもらえないんですね(笑)。けれど、彼なりに京で何かを得、成長してるんだと(希望含/笑)思います。

○宿での三人
・総司はこれが今生の別れになるんだと…
・土方に打ち込む瞬間に纏っている空気が変わったのには、ただただ息を呑みました。凄いよ藤原君…

○甲府での戦い
・もはや「軍」として機能してない姿に唖然としました。誰も火気を扱えないって…
・近藤の「隊を抜けたら切腹」の言葉に、彼等を引き留める言葉がそれしか残ってなかったのかと思うと、近藤の焦燥感や後のない状況が見えた気がしました。そして鳥羽伏見以降の彼が歩み、これから歩むであろう道の険しさは、彼自身の「思い=誠」だけではどうにもならないんだとも。
・今まで軍議の場で、近藤に「切腹」と言わさなかったのが、この回の為だけだととしたらホント計算された作りだと思います(悔←ヲイ)。
・新八の言い分も気持ちも分かるだけに、彼との別れは辛くて仕様がなかった。
・けれど、山南さんは「近藤さんと土方君の傍にいて『組』の行く末を見届けて欲しい」と言ったのに…。確かに「組」は無くなったけれど、土方も近藤も居るんだよ…と思う私が居ました。
・左之が去ることを決めるまでの表情が「揺れまくって」るのが見てて辛かった。
・「楽しいのがどっちなのか。」「今まで楽しかったし。近藤さんには感謝してる」と飾らない左之らしい言葉。なのに過去形で語られるのが、痛くて辛かった。そして、一度も後を振り返る事無く飛び出して行った姿が、美しいとすら思いました。
・彼らは最後まで「食客」や「仲間」でしかなかったんだなと。それは非常に貴重な関係なのに、近藤は何処かで彼らの思いを斟酌できないままだったのかと。そして、近藤・土方が何をもって変わったのか、それを新八・左之が理解してなかった事。彼らの間に横たわっていた溝の深さを、この期に及んで知り愕 然としました。
・ふと…山南さんの死は一体何だったんだろうか?!彼らの溝を綺麗に埋めることも出来ず、逆に彼らの溝を深めた事になったんじゃないか?と思ったりします。
・そして、新八と左之の居場所を無くした深遠な原因は、もしかして「山南さんの死」だったのかもと思うと。なんだかドンドン混乱してきました(何をやっ てるのか…私)
・斉藤の「この旗に拾われた。この旗を守る」の宣言は、胸が熱くなり。

○その他
・壬生大相撲の手形ネタすら回収するとは思いませんでした(笑)。けれど、あの時の賑やかさや華々しさを思い出し、現状との差を思うと泣けてきて仕方なかった。
・山岡様っ!!この方って、清河といい勝といい、なんか才走った皮肉の巧い(え)タイプの方の傍に居る運命なんでしょうか。もしそうだとしたら、気の毒っちゃ気の毒な運命だな…と思います(笑)
・野田勝&羽場山岡の場面は、緊張と弛緩と品が入り交じった絶品だったかと!!(喜)
・総司が連れて行ってくれと言う場面、前とはまったく色合いが違い…まったくもって三谷って脚本家ってやつは何てことしてくれるんだ!と悔しくなりました…(いや誉めてます)
・お琴さん、やっぱ「…」な感想しかなく。美男美女で見た目は完璧なのに(しくしく)
・今回の清水さんの演出は結構好きかもです(^^;

来週は古田さん登場ですね!!嬉しい!!(そんな事でしか楽しみを見いだせなくなってきてます…)
ところで…例のおねだり山南さん回想場面は来週ですかね…(先週からしつこくてすみませんです^^;)

2004年11月22日月曜日

新選組!46話【東へ】感想

 時代の変化する速度に目が回りそうな回でした。正直、途中から感情が付いていかず、呆然としまま次回持ち越しです(苦笑)。
 また、認められるのは時間がかかるけれど、失墜する時は雪崩の様だと「擬似体験」させられた回でもありました。

 佐々木様、山崎、大先生が亡くなった回でしたが、彼等の死は彼等の生き様そのもののだったと思えて仕方ありません。

以下雑感

○佐々木様
 佐々木様が撃たれた場面。その瞬間「な・・に・・・っ?」と言葉を失いました。心棒が無くなった感じがしたのか、余りにも無駄死だと感じたからなのかは、よくわかりません。ただ、最後まで「忠誠」を尽くした(恐らく彼自体が矛盾を抱えながらも)佐々木只三郎の死が哀しかった。
 そして、近藤に「徳川を託す」と言い残した事。そして、その言葉を受け止めた近藤。「奇麗事」だと言われる向きもあるでしょうが、私にとっては佐々木様の生き様が最後まで貫かれた場面だと感じてます。それは、あの場面に無念や潔さ、そして何より近藤への「信頼」が伝わってきたからだと。
 このドラマの中で江戸~京都で佐々木様と近藤が築いてきた「関係性」に、齟齬が無かったからこそ、すっと入ってくる場面だった思います。
 伊原さん、お疲れ様でした。(陽兄ちゃん!!大好きっ/違)

○山崎・・・・・(号泣)
 最後まで「務め」を忘れず、確実に仕事ができる唯一の「隊士」だったと思います(このドラマ内でですが/苦笑)。だから、「顔覚えられてしまいます」の言葉に、傷の痛み以上に「監察方の仕事が出来なくなる」事の悲しみや辛さが伝わってきて、どうしようもなく哀しくてなりませんでした。
 そして船上での静かな死。山崎らしいな・・・と思えてなりません。山崎が斬られた場面から近藤・永井会談の場面に移った時、本当に頭が付いていかず「えっ?!なんで城内????なんで永井様が居るの???」と混乱するくらいで・・・そんだけ山崎って大きかったです。

 桂吉弥さん、本当に本当に素敵な存在感のある、山崎蒸を有難うござました。

○周斎先生
 最期まで田中周斎先生だった(笑)。
 周斎先生が勇に言い残したかったこと、つねちゃんとふでさんが「きれにまとめて」(笑)ちゃんと伝えてましたよ。

○八木さんご一家
・あぁもう、為三郎っってば(泣)
・八木ご夫妻。受け入れたばかりの言葉を思い出しました。 
 今回の「何も悪いことしてへん」の言葉に、近しい人にだけでも彼等が理解され信頼を得ていたことを感じ、嬉しかった。
・ひでちゃん、有難う。あの群衆の中で勇気が要った筈。
・京に登って八木さん家にお世話になったのは、僅かな期間(放映回数としても)なのに八木ご一家が画面に出てくるだけで、懐かしい思いがします。
・試衛館メンバーにとって、八木さん家って明るくて懐と情が深くて一番心地良く安らげた「家」なんだろうなと。そして、もしかして再び京に帰ることがあったら、戻りたい場所なんじゃないのかと。今振り返るとそう思います。だから、左之はおまさちゃんに「何かあったら八木さん家に行ってろ」と言えたんだろうと。

○京の女子衆
・お登勢さんっ!!やっぱり一番男気があるのは貴女ですよ(涙)
 戸田さんがお登勢さんで良かったと、ホント思ってます。大好きですよ~!!
・長州を匿っていた時と新選組を匿った今回、ほぼ同じ台詞。回想場面は無くても充分「回想」できる創りと、戸田さんの巧さに感嘆してます。
・小常の最期の言葉が…。
・「ナース」なお孝が活気付いてて、かなり可愛らしいと思います(笑)。優香のああいう雰囲気は好きだな。

○新選組
・漸く土方が踏ん張りだした事に安堵しました。彼の適応力や勘の良さは相変わらず健在で、それが何より嬉しいです。
・でもね、尾形君が書き留めてた文書は焼いちゃ駄目ですっ(涙)。それは、山南さんの遺志なんだよ・・・あんたは何で山南さんが「託した」ものを、こうも無意識に切り捨てていくかな・・・土方(泣)
・3年前の組織図を大切に持ち帰っても、山南さんの思いは残らないんだよ…
・ふと思ったんですが、ここら辺りで例の藤原君おねだり回想場面があったりしたんじゃないんですか????もしかしてカットですか?????(すっかり疑心暗鬼/苦笑)
・斎藤が過去に対して肯定的な発言をしたのは、もしかして初めてなんじゃないでしょうか。
・船上でのあの物真似は一体?(内輪受けに近いと思うんですが/苦笑)
 山本耕史君(あれはもはや土方では無いです・・・)が活き活きしてたので良いとは思いますが(良いのかホントに/笑)。
・左之とおまちゃんの「お茶目」な遣り取り、今回で最後かと思うと笑ってられないんですが。それでもおまちゃんの「(死んで帰ってくるのは)それはいや」には噴出しました(笑)やっぱこの夫婦は可愛くて、大好きですよっ!!
このまま清に渡って、盗賊の親分(違うかな?)になってくれっと思うくらいです(笑)
・左之が隊服着たの初めて見ましたが、似合わないよ~(笑)
・新八は男前ですね・・・しかし、小常との最後は切なかったです。
・ふでさんと勇の場面は、感無量でした。やっぱ野際さん巧いよなぁ。
・つねちゃんと抱き合ってる場面の勇が、前半とは全く違うことに驚きました。香取、凄いよ…

○幕府
・やっぱり野田勝海舟でしょう!!
・この方は本当に読めなくて、この方一人に周囲が翻弄されてるのが見えて何とも言えず楽しいです(^^;
・そういった意味で野田勝海舟は適役だな~と改めて思います。
・しかしながら「新選組では時代の波を止められない」と勝に言わせた事に、「終り」を感じました。
・兎に角、野田勝海舟の台詞は全部好きです!!あの嫌味な台詞をあれほど絶妙な言い回されたら、もう笑うしかないですよ、ホント。三谷さんの野田さんへの信頼とか好意が見えました(笑)
 (野田さんも脚本の意図を確実に理解されてるからこその、勝海舟像だと思う)
・えっと…。とりあえず榎本については、感想なしってことで良いですか(苦笑)
・会津の追い込まれ方が、切なくなってきました。容保公・・・頑張れ・・・

○その他
・あちこちに落としてた台詞の回収速度が早くなって、回収される度に回想させます。
・回想される場面で発せられる言葉の色合いが「輝くばかりの白」とすれば、今は「灰色がかった白」なんですよね。それらが見せるコントラストに彼等が居る場所の変化を感じます。(こういった辺りの巧さは流石だなと思う)
・台詞が回収されるってことは、今まで「無駄」な台詞が無かった事だと思うんです。そして、役者さんもきちんと意図を理解して「言葉として発してた」から、今になって生きてくる言葉が多いんだと。

来週は遂に甲陽鎮部隊ですか…はぁ


○その他(愚痴)
・演出…清水一彦…って見た瞬間から身構えるようになりました(-_-#)
・しつこいのは判ってますが、何度でも言います。
・やっぱり不安的中で「アップだらけの映像」と「無意味な風景」にげんなりです。
・そんなこんなで、カット場面が多かったりしたら本末転倒だと思いますよ。
・特に勝と慶喜の会見には、はっきり言って苛々しましたよ。なんで、野田の全身写して見せない???表情以上に身体表現してるだろうよっ?!彼等なら・・・
・身じろぎ一つにも意味がある筈だし、それらを受ける容保公他幕臣の身体反応を見せたほうが、どれだけ伝わるものが多いか・・・。それを全部無くしてしまうってどういうこと?!
・今回は今まで以上にテンポが遅く感じました。全体が間延びしてるというか、噛み合ってないというか…
・画面見ずに音声だけ聞いた方が、いろんな事が伝わるって一体どういうことなんでしょうかね(やれやれ)

2004年11月15日月曜日

新選組!45話【源さん、死す】感想

 遂に終わりが近づいた、ホントに終わるんだ・・・、と実感させれられた回でした。
 源さんの死で、多摩~京都時代(=駆け上がって行った時期)が幕引かれ、後は落ちるしかないんだと強く実感しました。そして何より、大きな喪失感を感じた回でした。

 それしか感想が無いです。
 何を書いてもこの喪失感は埋まらないような気もしますし、一つ一つ取り上げてみても何も落ち着かない様な気もしてます。それだけ、小林源さんの「存在感」が大きく安定していたって事なんだな…と改めて感じてます。
 今年一杯「井上源三郎で居させてください」とおっしゃっている小林隆さん。なので、この話では「お疲れ様でした」とは言いません!


以下雑感

○源さん
・台詞の一つ一つが重くて、温かくて、最後まで「源さん」でした。
・血気に逸る若者達を押さえる姿に、これまで多くの若者が「逝く」事に対して苦渋の決断をしてきた源さんの姿を見ました。
・沙汰がある度に土方と寄り添い、ともに苦悩して、土方の決断を支え、己を無理矢理納得させてきたのは源さんだけだったんだな…と彼の持つ「強さ」を見ました。
・「大人」が居なくなって「若者」ばかりの組織になって行く事が、怖く哀しくてなりません・・・
・決して目立ちはしなかったけど、要であり支えであり重石であった源さんが大好きです。

○源さんと土方
・土方の血気盛んな部分や、脆さ、強さ、幼さなんかを全部受け止めて、ゆっくり静かに背中を押してたんじゃないかと思います。それを土方も解っていたからこそ、最後まで源さんには甘え、鬼ではない「人」としての「柔らかさ」を保ちつづけていられたのでは無いかと思ったり。
・土方のぐだ泣きはもうこれ以上見たくないです…勘弁してください。なんであんなに子供みたいに泣くかな・・・悲しみや悔いなんかが全身から見えてしまって、堪らないですよ、ホント。
・鬼の決断を下す土方、それをフォローする源さんが居て(其処に冷静な判断を下す総長が居て)なんとかまとまりを見せていたのに・・・。これらの役割を今後は土方一人が背負い込むことになるんですよね…。恐らく今後は「動揺」することすら許されなくなるんでしょうね…
・しかし、土方が徐々に「時勢」を見極める力(視野)を身に付けているのは、初回から比べると隔世の感がありました。恐らく山南さん・伊東先生の死以降、彼なりに思い身に付けていったんでしょうね。ホント、人の死を無駄にしないドラマだと・・・

○源さんと勇さん
・源さんにとって「近藤勇」は最後まで多摩の「勇さん」であり試衛館の「近藤先生」だった。決して、新選組の「近藤局長」では無かったような気がします。(それはある意味凄い愛情だと思う)
・最後の場面。ここに至るまでの源さんと勇の関係性が、きちんと描写されてこその場面だったと思います。細かな挿話の積み重ねがあるからこそ、観てる側も「腑に落ちる」んだと。

○その他
・お考の明るさに随分救われてます。優香は「お考」役のほうが活き活きとして見え、違和感無く物語りに溶け込んでるような気がします。
・総司と近藤の関係性の深さは、言葉にしなくても解るもので。互いに言葉の裏にある「思い」を汲取れるだけの年月を経てきたんだと。
・近藤が総司に告げる「表」の言葉は、単に総司の背中を押すだけの役割。それをちゃんと汲んで対応できる総司の聡さと近藤の深さが愛しいです。
・松本良順先生っ!!この方が画面に居ると、軽やかで穏やかな雰囲気になるような気がしてなりません。
・塹壕から飛び出して行く若者達が楽しそうで、まだまだ大丈夫だと思わせられて。少しだけ救われました。有難う・・・(左之の明るさには救われてます。ホントに)
・このところ島田の言葉に泣かされっぱなしです。混ざり物の無い「まんま」な台詞だから余計に胸打たれます。
・斎藤が「官軍」を斬っていく様子は、弔い合戦を観てるようで・・・。彼の悲しみはああやってしか表現できなかったんだと思うと、更に辛くて(斎藤の表情が痛々しくてどうしようもない)。
・岩倉、大久保、西郷会談は回を追うごとに胡散臭さが薄くなっていってませんか?(胡散臭いのは胡散臭いんですが/笑)。「国を変えるのには古いものを一掃しなくては」という西郷の言葉に、薩摩が長年持ちつづけていた「徳川家への恨み」を感じたりします。決して、薩摩だけが「悪」として描かれては居ないと感じるのもその辺りにあるのかも・・・
・慶喜公、が一番胡散臭かったと(笑)
・しかし、此処に来て容保公の苛立ちや焦燥感や諦観なんかが透けて見えてきて、筒井君の線の細さ(体格ではなく雰囲気)と相まって、何ともいえない悲壮感を感じるようになりました。
・やはり清水一彦演出とは徹底的に相性が悪いようです(苦笑)居心地悪い・・・

来週は・・・佐々木様が・・・(泣)
いやそれより、野田勝再登場を楽しみにしなくては!この一週間持ちませんっ

2004年11月8日月曜日

新選組!44話【局長襲撃】感想

 バラバラだと感じた「組」が纏ったと感じた回でした。そして、組だけでなく幕府側の立っている坂の下り勾配がどんどんきつくなり、加速度的な下りが遂に始まった、とも感じた回でもありました。
 しかも、下り勾配に立っていることだけでしんどい筈なのに、尚も均衡を保とうとする者、見切りをつけつつも出来るだけ傷を負わせないようにする者、そして最後まで支えようとする者の姿。恐らく彼等の力は「歴史に逆行する」ものなんでしょうが、今まで以上に力を尽くそうとする彼等が見せる「様」には、悲劇と滑稽さだけは無い何かがあるような気がしてなりません。

 そしてこんな時勢だからこそ、其々の立場や生き様がどんどん露になってきてる様な気もします。

 こうもじっくり壊れていく過程を見せられるとは、正直予想外でした。回を追う毎に、立ってる場所が不安定になり、積み上げたものが音を立てつつ(しかも静かに)瓦解していく様には感情が揺さぶられっぱなしです。

以下雑感

○水戸藩との諍い場面
・このところ頓に近藤が発する言葉が、重みと凄みを増してきたと感じます。
・二条城での言葉は、これまで5年間に彼が負ってきた傷や痛み。そして、止むを得ず命を奪った者達への「悼み」を感じました。更に、生前の彼等と過ごした時間に対して愛惜をも感じてるんだなと。
・その言葉は、彼が決して土方の傀儡や、だたの「いい人」として無為に過ごしたのでは無く、彼自身が決断し何かを得、喪い、そういった何もかも内包するだけの成長を遂げた。そして、今ある近藤や新選組となったんだと感じた場面でした。
・それ以上に、「死者を愚弄した」という言葉の重さ。隊士だけでなく不逞浪士の「死」すら彼等は背負って前線に立ってたんだと。
・前線に立って「命の遣り取り」をしてきた者達と、高みに立って眺めていた者達の視野の差。同じ幕臣と謂えど此処まで差が生まれるものなのか。それが鴨が居た水戸藩だった事に、僅かながら衝撃を受けました。
・幕藩体制が崩壊した理由の一端を見せた場面だったとも思います。あくまでもお上はお上の論理だけでしか見てないし、末端の動きや意思は見ようとすらしなかった、其処が最後まで求心力を保てなかった理由なのかと思ったり。
・しかし、どこまでいっても「身分(出自)」「立場(肩書)」と個人とを切り離せないことは、今も昔も変わりなく(苦笑)
・土方の「命の遣り取りの方法。お教えしますよ」に、彼の強さと抱えてる傷を見た気がしました。

○沖田総司
・沖田が画面に出てくるだけで痛々しくてなりません。
・素晴らしいよ!!藤原竜也!!
・透明感が更に増し、病床にあるというのにある種の力強さと無邪気さが増したような気がします。
・しかも、あらゆる感性がどんどん研ぎ澄まされていき、人で無い者に成っていってる、そんな風情すらあり。
・お孝と土方との遣り取りが温かく、その温かさが切なくてなりませんでした。
・斎藤との場面。互いが無いもの強請り(表現悪いとは思ってます)で、互いが羨ましくて。それでも互いには成れないし、交わることも無いもの同士が瞬間だけ交差した場面だと思うと。
・久し振りに微笑ましい場面が多く、嬉しかったのも間違いなく(笑)
・皆から「寝てろ」と言われ不承不承戻っていく姿が、余りにも稚くて。皆総司を大切に思ってるんだよっと首根っこ掴んでやりたい気分になりました(間違ってます)

○その他
・伏見に赴く、と隊士達に告げる場面と「新選組誕生」の最後の場面が重なりました。
構図はほぼ同じなのに、夕刻と(恐らく)日中と光の強さも違えば、幹部連の数も違う。本当に黄昏なんだと意識させられた場面でした。
・広沢様と小森様が近藤を頼る。彼等が最後に縋ったのが近藤(新選組)だった事に、会津の置かれた状況の切迫感や幕府内での立ち位置の微妙さなんかを感じました。つうか本当に辛い。
・佐々木と近藤。幕府(=徳川家)に対しての思いは同じ筈なのに、ここまで方法論が異なるのかと。佐々木の論理の方が、幕府の公式論に近いんだろうな…と思ったり。しかし、佐々木の「様」は近藤と同様に不器用だと感じます。きっと、この時代じゃなきゃ誉れ高い武士だったんだろうな。
・左之とおまさちゃん夫妻。ホっントに大好きですよ!
 左之のぞっこん度も相変わらずバカで愛しいし(誉めてます/笑)。
 左之の話しを聞く前に「あんたっどこからちょろまかしてきたん」の一言がでるおまさちゃんが可愛過ぎです(笑)ホント、オアシスですよ。この二人。
・副長の「たまには『仏の副長』って言われたいから」に、彼の人を思い出しました。本当にちゃん彼の人の存在ややり方を認めてたんだと、改めて思い知らされました(所詮私は山南さん好きです/苦笑)
・何時の間にやら、尾形さんが「解説者」役になったんですね。幹部会議の閑散とした様以上に驚きました。
・西郷&大久保&岩倉の怖さなり政治力なりは、本当に大したものだとしか言いようが無く。
・近藤と島田の「帰る場所は無い」は、彼等の在る状況が直参になったとはいえ、どれほど厳しいものなのかを思い知らされ。そして、そういった状況に身を置いた彼等の環境を思うと。
・新選組の名を返上する。それが島田魁の過去の台詞で示された瞬間、島田が新八に連れてこられた場面を思い出し、あれから遠くまで来たんだと改めて感じました。
・過去の台詞を効果的に使う、三谷脚本の思うツボに嵌りまくってる自分がちょっと嫌です(笑)
 あぁ三谷さん大好きですよっ(と悔し紛れに呟いてみます)

・予告...源さん(大泣)
・「ご期待下さい」って...「何言うてんのっナレーターっ」と無駄にに喧嘩売りそうになりました。
・期待も何もあったもんじゃ無く、45話以降お蔵入りにしてもらいたい(それはそれで消化不良で嫌ですが)と思うくらい来週が来て欲しくないです。

2004年11月1日月曜日

新選組!43話【決戦、油小路】

 今回ほどOPのナレータ(「(時代の)波に乗れなかった」)が的確に突いてきた回はなかったと思います。時代を読んで動いていた筈なのに、「時流」には乗れず時代に斬り殺された伊東。時代にも時流にも取り残されつつある「新選組」。
 惑いながらも疑うことなく「未来」を信じて、そしてある時代に付添い殉死した平助。

 何より、41話以降感じてはいることですが、幹部連の意思(方向)転換(法度の形骸化や、御陵衛士の参加の禁止等々)が隊士達へ伝わっていない状態に、言葉がありません。
 伝わっていないが故に「法度」への畏怖と「幹部(=土方・近藤ライン)」への畏敬が、今以て隊士達を支配している。だから、大石鍬次郎のように「力」で異分子を排除しようとする動きが出てきたんじゃないかと。そして、彼等が個人的に武田を排除した時点で、幹部連は何らかの手を打つべきだったんじゃないのかと?!甚だ疑問に感じました。
 しかも「近藤の意」に反して伊東を斬った大石を、「近藤先生のためにやったことだから」という理由のみで土方が庇う構図は、一体?!。土方があの理由で大石を庇うのであれば、近藤の存在(意思)とは組織にとって何ぞや?!と疑問に感じました。一番の問題は、近藤・土方ラインでかなり齟齬があったり、意思疎通ができてない事なんですが(苦笑)。

 更に、幹部連が隊士への意思通達をきちんとしていれば、平助は死ぬことは無かったんじゃないのかと(涙)。近藤・土方の遣り方(組織運営)の拙さにどうにもこうにも悔しくてなりませんでした。

以下雑感

○平助
・彼は最期まで惑って揺らいで、それでも信じる事の根底は疑うこはなかった。
・彼の戸惑いや揺らぎは彼自身の弱さではなく、優しさや多感な思い(もしかしたら平ちゃんも気づいてない強さ)から出てきていたと思います。だから、平助はどんなに鬼神のような表情であっても、最期まで皆から愛された平ちゃんだった。
・特に、左之に逃がされて戸惑う姿、御陵衛士が斬られる様子を呆然としてる姿、多くの思いを断ちきって新八に最期まで向かっていく姿に、今までの平助と、何かを捨てて大きく成長した平助を見ました。
・彼はその気質故に、伊東からも近藤からも「大切」にされたんでしょうね。
・しかし、平助が持つ幼さでは伊東が平助に対して示される「愛情」なり信頼は解り辛かった。
けれど、最期は伊東の信頼を理解し、近藤の愛情や信頼にちゃんと報いた(誰もそんな形では望んでなかったけど)。
・しつこいようですが、物事に対してある意味柔軟で聡明で、何より誠実であった平助の未来見たかったです(涙)
・前半〜中盤にかけて、平助の存在にどれほど和まされたことか。平助がいるだけで、ほわっとした雰囲気になることに、安心感さえ覚えてました。
・彼の殺陣の瞬間に、回想シーンが全く挿入されない作りにも関らず、それらがフラッシュバックされました(総司とおかず取り合いしてる姿とか、寺で場所取りしてる姿とか)。
・中村勘太郎君、お疲れ様でした。そして、最期まで愛された平助を演じてくれて、本当に有難う。

○伊東先生
・伊東先生は加納さんがいるからこそ、伊東甲子太郎として事由に振舞えたんだな・・・と。
・岩倉との遣り取りは、ホントに胃が痛くなりました。どうやっても岩倉卿の方があらゆる意味で「上手」だと、思い知らされました。
・己への矜持はあるけれど、絶対的に己を信じられず、また他人をも信じられない弱さが彼が時代に振られた要因だったのかな、と思ったり。
・谷原伊東は、巧いな…確かに鏡で表情研究しただけのことはあるな、と。説得力のあるお芝居されますよね(特に、内面と台詞が乖離してる時ほど、説得力が増すというか)。

○近藤伊東会談
・近藤の「それでは(私を)言いくるめられません」は、近藤の持つ深淵を見た気がして「ぞっ」としました。近藤は「他者」と対峙して、対峙した者の何かを「飲み込み」、大きく変化していく存在として描いているんだ、と今更ながら気づいた次第です(笑)
・近藤と伊東先生の違いは、命掛けかどうかだったんですね。そりゃ伊東先生、呑まれるわ。
・この場面で改めて、三谷「新選組!」における軸足のブレが無いことに驚かされました。誰もが、身分なり所属による壁にぶち当たり、もがいている様を描きたいんだとも(そういった意味で坂本は超越した存在で、だからこそあそこまで魅力的だったんですね)。
・しかし、「あなたとはもっと前からこうやって腹を割って話すべきだった」っていうのは、勘弁してください(涙)。それって山南さんの時の教訓じゃなかったんですか?!近藤局長っと、罵声浴びせそうになりました(苦笑)
・伊東先生の「策士、策におぼれる」様が素晴らしく良かったです。(誉めてます)

○平助、総司。
・なんて、暖かい場面なんだろう…
・互いを思いやって、互いを信頼してて、ちゃんと受け止めあってる。このドラマで唯一等身大の関係性を築き上げてきた二人なんだ、そう感じる場面でした。
・平助の「私たちは周囲に心配かけさせる役割なんですね」にほろっとしました。また、それを受けた総司の表情の柔らかい事ったら(涙)
・平助の最後の驚き顔、最高に可愛かった。
・この二人が、心底愛しくてなりません。

○その他
・何かを企んで、実行する時の土方の活き活きした様子って。彼自身、組織が追い込まれ始めてる事を、薄っすら感じてるんだろうか、と思ったりしました。
・今の土方と近藤は、うっすら乖離してることに彼等は気づいてるんだろうか?!とも思ったり。そして、山南さんの時と違うのは、土方が必死で「近藤の意思」を汲取ろうとしてることだけのような。
・皆が平助に「戻ってこい」と言う場面は、切なくて切なくて。そして、「大丈夫ですよ」と笑顔で言い切る平助のあどけなさが愛しくてなりませんでした。
・総司の「貴方達が思ってるほど子供じゃなんだ!」は、精一杯の表現で、大人組にしたら突き刺さる言葉だったんじゃないかと。年下組は年下組なりに、培ってた思いがあったり、それを糧に日々成長してきた。それを一番理解してたのは、一番近しい者同士だった、とそんな事を感じたり。
・戦闘時、左之が冷酷な面を見せつつ、平助にだけは温かい目を向けてたり、新八が平助の剣をきちんと受けつつも「生かそう」としてる姿に、彼等の歩んできた時の長さと絆の強さをひしひしと感じました。
・また土方の中の歳三が泣いてるよ…
・源さんは本当に辛いだろうな…
・この段になって捨助らしさに、救われ始めてます(笑)

来週は局長襲撃で、その次は(大泣)
最終話まで心穏やかに鑑賞できないような気がしてきました(今更ですがね/笑)

2004年10月26日火曜日

新選組!42話【竜馬暗殺】感想

 『絡新婦の理』の京極堂の台詞では無いですが、全てにおいて「場」と「流れ」が変わり、「江戸」という時代が終わったと感じた回でした。また、時代を作る側と時代に消された側の強さと弱さ、立脚点の違い等が更に明確になったのではないかと。(国を動かす為に「施政者」になろうとする者と、自らの組織なり内にしか「視点」の無いもの違いというか...何と言うか。難しいです...)
 それは「大政奉還」といった政の変化、坂本竜馬の死といった「歴史上」の大きな出来事だけでなく、
試衛館の面々、そして彼等の姿を借りた庶民の僅かばかりの「変化」や動揺も同時に描かれていたからだと思うのです。

以下雑感。

○大政奉還について。
 徳川慶喜の「名君」のイメージを悉く覆してしまうくらいの策士(腹黒)さに、何時の時代にも変らないであろう「為政者としての地位」や「権力」の魔力とそれに対する人の執着を見た気がしました。
 徳川慶喜のみならず、西郷・岩倉の会談を見るにつけ結局、倒幕側であろうと旧幕府であろうと「頭になって思い通りに国を動かしたい」「時代を創りたい」という根底にある欲望は大差ないんだと、決して綺麗事では語れない「政」と「歴史」を感じたりしました。
(西郷さんも慶喜公も大河の題材になってるけど、もっと清廉なイメージだったもんなぁ。描き方見方を変えることで、こうも生臭く奥深くなるんだと、当り前のことを思ったり。)

○竜馬の死。
 一時代が終焉した、そう意識させられたのは「新選組」と平行する者して竜馬を描いた結果だと思います。平行する彼等を同時に見せ、しかも微かに交わらせた事で「幕末」の思想やうねりを描き出したからだと。
 当初、確かに「竜馬と近藤が知り合いって設定、どうまとめるんや?!」と思ってました。が、その初期設定が無理なくちゃんと活かされた事に三谷幸喜の才能に驚くばかりです(途中嫌になった事もありましたが)。
 そして、竜馬殺害の犯人(?!)が見廻組(というか佐々木只三郎なんですが)なのも無理がなく、
しかも当時新選組が殺害したという風説の根拠である「こなくそ」という言葉も割合巧く使ったな〜と感心しました。
 また、新選組が「竜馬を救う」とかなり「無茶」な設定であるにも関らず、1話からの近藤との関係性と幕府高官である永井の憂慮を挿入することで違和感無く纏めたとも思います(確かに幕府側としては組織の弱体化を体感してる分、竜馬が生きてればと思ったろうとは思う人もいたであろうと納得できます)。
 
 何より、最期まで何処にも属さず「好き勝手」に生き、人を信じることで時代を生き、その時代に微笑まれた竜馬はやはり魅力的だと思います(思った以上に江口竜馬が良かったです。あの奔放さは素敵でした)。
 竜馬の台詞は、全てが良かったなと。中でも、「人を信じることが基本。その人が裏切ったら自分の見る目が無かったって事」や「馬鹿話で一生過ごしたい」って台詞は、本当に江口竜馬らしいというか、彼の魅力的「強さ」や「しなやかさ」の象徴の様に感じました。
 最期の「頭をやられた...」もそうですよね。彼は人間的魅力と己の才覚だけで、時代を動かしたんだと言う比喩なんですよね。やっぱ巧いよなぁ。

○新選組
・屯所の移動は、「直参になったから、間借ではなんですやろ」と如何にも京都人的な表現で、追い出されたと。恐らく寺側(京の人)は幕府の弱体化を肌で感じたからこその、出来事だったんじゃないでしょうか。しかし、その後ちゃんと寺側から建築費等々出させたのは土方の才覚の為せる技なんでしょうね。
・政権返上そのものを憂う近藤と、今後の財源を気にする土方。二人の「気質」なり、今まで組織を創り上げてきた役割や過程の差が出た場面だったかと。
(その場で窘める近藤を見て、非常に現実感覚の無い人物だと感じもじました)
・お孝(新しい人)に深雪(懐かしい人)の面影を重ねる近藤は、幕藩体制に寄り添おうとする「新選組」という組織の比喩かと、穿ってみたり。
・沖田は周平に己の「未来」を漸く託し始めたのかもしれないな、と。そして、周平も漸く「己」の居場所なり立位置を見つけ、それに背負って「生きる」決心がついたのかと。
若人二人の変化は、静かで透明感があって美しいとすら思いました。(特に藤原沖田の透明感ったら、言葉が見つかりません)
・お多福での新八、島田、左之の遣り取りは、恐らく当時の庶民が感じていたことなんだろうと思いました。上では「王政復古」と言う名で「仕組」変化させようとしてたり、それを阻止しようとしてる。しかし、庶民レベルでは「何も変わらない」という事だった。
しかし、不安や期待だけが煽られてるそんな状況だったんだろうな…と。
・新八と島田の「説明してくれる人がいたんだよな...」。お願いだから不意打ちは勘弁してください(涙)。小首傾け微笑しながら時勢を語るあの方が見えた気すらしました。
・近藤もご家老直々に密命を受けるまでになったんですよね、傾きかけた屋台といえど凄い出世だとは思います。そして、傾きかけた屋台を盲目的に支えようとする近藤の揺るぎない「誠」は、最後まで一貫するんでしょうね。
・平助の著しい成長。それは、非常に微笑ましくて嬉しい場面だったんです。が、伊東や近藤の下でも出なかった新たな芽だったことに、なんともいえないやり切れなさを覚えました。逆に竜馬が持つある種の影響力を感じすらしました。
 そして、平助の「あったであろう」未来が描かれる度に、切なくなります。彼と沖田だけは史実と違っても良いから、来年の桜も見てもらいと痛切に願うのです。
・平助の表情が伊東を前にすると途端に、硬くなるのが痛々しいです。それでも平助は伊東を「慕って」るのが分かるだけに、余計辛いです。
・兎にも角にも平助は、ややこしい人たちに振り回される立場なのは変わりなく(笑)
・斎藤は斎藤で、竜馬に揺さぶりを掛けられ戸惑うようになりましたね…彼は彼なりに己の未来を考えだしたんんだと。
・土方の「何で新選組が坂本を救わなきゃならないのか」は、視聴者の代弁かと思ったり。しかし、その後きっちり人選して配置する才覚は相変わらず冴えてるな、と。
・沖田の死期が近づいていく藤原の表現には、唸るしかなく。

○その他
・捨助は漸く己の判断で「信じるに足る相手」かどうかを見極め始めたんですね。それもこれも竜馬に信じてもらい、佐々木様に裏切られた経験からだと思うと。なんともかんとも(苦笑)
・左之のピンクな前掛け姿とアヤシイ店主っぷりに、客はきっと引いたに違い有りません(笑)。それにしても、やはりおまさちゃん尻に敷いてますね〜(あぁ可愛い過ぎですよ。この夫婦)
・竜馬が以蔵の話をした瞬間、竜馬の後ろに(一度も出てきたことの無い)以蔵の姿が見えた気がしました(汗)。なんなんだろう…この感覚
・回想場面が一切無いのに、過去の映像が思い出せるくらい創りこんでるドラマだと思います。
・今回、一番辛かったのは実は「予告」でした。こんなんで来週まともとに見ることができるのか不安です(苦笑)

2004年10月18日月曜日

新選組!41話【観柳斎、転落】感想

 見終わった後、何ともやりきれない気分になりました。
 何故、武田が平隊士の手によって殺害されなくてはならなかったのか。自分の犯した罪を「生きること」で償おうとした矢先であったのに。
 今回は「人」が犯した罪の重さ、死と生の重さをひしひしと感じました。改めて、自分の意志で命を絶つことが出来た山南さんは「幸せ」で「卑怯」だったとつくづく。

 とりあえず主題であった武田の転落について一言でまとめると、武田の流転振りが素敵でした、です(ヲイ)。最後まで人間味のある「武田」でだったと思ったり。

 八嶋武田ならではの「小狡さ」や「卑屈さ」があるのに何故か「屈託がない」様に、救われたような気がします。彼なりの「意地」が最後まであって、それは決して清々しかったり許されるべきものでは無いですが、それでも「一人の人間の生き様」だったり「生きる上での業」であることは変わりなく。それを最後まで崩すことなく見せてくれた、八嶋武田は素晴らしかったと思います。
 
 特に、近藤に「生きて罪を償え」「這い上がって来い」といわれた時の八嶋武田の表情は、素晴らしかったです。武田は近藤の言葉で「生まれ変わった」とすら思いました。
(そう思わせるだけ、近藤の言葉に説得力が生まれたんでしょうね。凄いよ香取ッ/感涙)

 しかも、人の弱さと優しさと矜持が綯交ぜになった、絶命の場面。彼は、河合の死をや自刃した隊士を彼なりに悼んで、自らの行いを悔いていた。そして、近藤に「与えられた生」が彼の最後の拠所になったのではないでしょうか。だからこそ、河合の墓前で近藤からもらった生を奪われたくなかった、「生きることで」しか己の罪を償えないと悟ったからこそ、初めて刀を抜き「生」を守る行動になったのだと思うのです。

 とは言え、最後まで「保身」で立ち回るのはやはり「武田」としか言い様が無く(笑)、どうしようもない小物っぷりを見せ付けてくれました。
 あの谷原伊東や宇梶西郷との会談は「見事」でした。三人三様の「胡散臭さ」や「胡乱」さがあって、ホント「大河ドラマ」とは思えない空気が漂っていたと思います(笑)。
 兎にも角にも八嶋武田 お疲れ様でした。彼が登場して醸し出される大河らしからぬ雰囲気は、八嶋の醸し出す「煩さ」にあったと思います(むっちゃ誉めてます/笑)。

 そして、新選組が対外的に「頂点」を迎えたその時期に、内部は結束力を失い崩壊してる現状。更に、幕府がお墨付きを与えたことで「居場所を失う」隊士達が居たことに、新選組内部での「身分」の違いを見せ付けられた気がしました。
 近藤、土方ら幹部は何処まで行っても「武士」ではなかった。脱藩者を抱える事で、生まれる矛盾に誰も気が付くことはなかった。武士にとって君主とは、藩主でしかない。それ以の藩主に(例え直参であろうと)尽くすことはそれこそ「士道に背く」ことなんだということを、近藤らは頭では解っていても、
その「士道」が持つ本質は理解できてなかったのではないかと思いました(幕末の時期、そこまで「士道」を重んじる武士が居たかどうかは棚上げしてます)。

 そして、漸く組織のために己のために人を「生かす」事を選択した近藤達と、「歴史」のために人の命を奪おうする西郷達。
 それは幕府なり新選組が持つ「甘さ」と、倒幕側の持つ「怜悧さ」の比喩だと思うのです。そして、選択されたのは倒幕側の「怜悧」さだった。そのことにこの時代の「冷酷さ」を考えざるを得ません。

以下雑感

・冒頭の「かっちゃん!」「歳っ!」は、多摩の二人がここまで上り詰めたんだ!と嬉しくなりました。そして、非常に可愛らしい二人を久々に見せてもらいました(笑)
・山南さんと河合の死は、形は違うにせよ新選組全体に何かを「残し」たのは同じだったかと。
・新見から始まった「粛清」は組織や近藤ら個人にとって、無駄ではなかった。
 そのことは、三谷さんが「無駄な死」は一切描いていなかった証なんだと思います。
・三谷さんが人の死を無駄にしなかったことで、一切の回想場面がなくても思い出せるんです。それぞれの死を。それは、凄いことだと感じます。
・沖田が益々透明度を増してきて。この期に及んで未だ「変化」するのか?藤原沖田は、と固唾を飲むばかりです。
・このところの山本土方の精彩の少なさは、香取近藤が成長したことに伴う恣意的な変化かと思ったり。
・伊東センセの胡散臭さは、竜馬の前では霧散するのが意外でした。智恵はあるし、時勢も確実に読めてるのに本当に「詰めが甘い」だけで「時代に取り残されてた」人なんでしょうね。ホント谷原伊東は、色んな部分で魅力的だと思います。
・平ちゃん、竜馬の護衛になるの(苦笑)。いや〜互いに北辰一刀流だから良いんですが(良いのか/笑)。平ちゃんを連れ歩ける竜馬が少し(かなりか?!)羨ましかったり。
・宇梶西郷は、本当に底が見えない感じがして「恐ろしい」と思いますよ。
 今までの大河に無い「政治家」な西郷を、巧く創り上げたなと。
・竜馬が登場すると、途端に軽やかである種の透明感すら感じる雰囲気になるのは、凄い。
・大旦那な山崎さん。やっぱ良いよな〜桂山崎。けど、今回のは使われ方間違ってると思います(悔涙)

予告で気になったこと。
公家衣装の岩倉さん(笑)
あの衣装で胡散臭さ倍増したのは気のせいでしょうか?似合わね。

今更なんですが。
深雪太夫とお考の挿話って必要だったんでしょうか?ものすごく疑問だったりします。

2004年10月11日月曜日

新選組!40話【平助の旅立ち】感想

 幹部会議の場面での人の少なさに、もの悲しさを覚えました。しかも、居るのは試衛館メンバーばかりで「外から入隊」したものはおろか、頭脳となるであろう総長、参謀格が居ない。この陣容では「内ばかりに向いている」と言われるのも仕方ないかと。
 また、これから新選組が進むであろう「悪路」を思うにつけ、この陣容では舵取りは難しかろう…とも思わせられました。
 こういった場面を見せられるにつれ「本当に『落日編』なんだ…」と、実感します。それを、解っているのに何故か辛く感じるのは、『多摩編』の明るさ、『芹沢編』以降の勢いを同じ目線で見てきたからだと思います。

しかし、平助の旅立ちが穏やかで暖かく僅かですが「未来」を与えられた事、本当に嬉しくて救われた気がしました。

 今回もある意味盛りだくさん過ぎて、纏まりませんでした。
  以下雑感です

○まずは香取局長。
この数回で急成長したのが「香取近藤」だったと思われてなりません(山本土方、藤原沖田は別扱いとして/笑)。
 それを強く感じたのが、伊東との会談場面。
 あの場面、近藤は敢えて伊東に「言い負かされ」、呑まれたんだと画面を通じても解りました。相手の言い分を呑むことで、穏便に事を終わらせたり変化させる。それは、土方が望む(期待する)方向とは違うだろうけれど、確かに近藤は一軍の将足る人物になった。その事は、近藤勇が経験した多くの「辛い出来事」があったからこそ身に付いたものだと思うのです。
 そして、それを身につけさせたのは、矛盾するかもしれませんが、新見・芹沢・山南さん達の死、土方の「鬼」としてのやり方では無いかと。彼らが居てこそ、単に担がれてるだけの存在ではない「局長」が今になって漸く生まれたと思ったりします。そして、土方の暴走を止められる唯一であろう存在感と自信が見えて。もの凄く「大きな要」になったと改めて思いました。

 正直、今まで香取近藤に魅力を感じたことはなかったし、「何故『近藤さんについて行きたい』と思うのか」と疑問を感じて見てきました。しかし、この数回で試衛館メンバーが「惹かれた」という近藤勇の魅力を感じることができました。今の彼なら「付いて行くに足る」人物だと思います。
(本当にここまで長かったよ…香取君。また此処にきてのこの変化は、香取君の現実の一杯一杯さと巧く同調した結果だとは思いますが/笑)

○主題であろう、平助と総司。
 この子達も試衛館時代の子犬っころコンビから思うと、確実に成長しましたよね。しかも、弛むことなくすくすくとまっすぐに。
 特に、平助が素直さを失わないままであったことは、何よりも凄いことだし奇跡だと思いたい。そして、総司との友情も確かに変化はしたけれども変わらないモノを保っていた事が本当に嬉しかった。

 この二人が語り合う場面、(清水さん演出の割に/酷)静かで暖かくて大好きな場面になりました。
 特に沖田が平助に「労咳」と告げる所は、藤原沖田の空気がどんどん開放されてきて、平助との(気持ちの)距離感が縮まって行く様なんかは、藤原君勘太郎君とも巧いな……と唸ってしまいました(受け側の勘太郎君も見事としか言いようが無く)。
 で、振り返った沖田の表情が吹っ切れた、暖かい茶目っ気のある昔の「総司」に戻った様な良い表情で(涙)この二人、(平助からしたら)同じ立ち位置になれんたんだろうな、と思います。
恐らく沖田は「(命あることが)羨ましい」と言った事で、平助は「沖田さんには適わない」と相手に告げることで抱えて居たであろう何かを吹っ切ったのかと(沖田は一時的であるにせよ)。

 しかし、平助の「せめて相打ちで」はこの期に及んでも可愛くて可愛くて仕方ないです(^-^)
 この二人だけは「来年の桜も。再来年の桜も」一緒に見て欲しいし、見せてやりたいと無理だとは解っていても、強く思ってしまいます。(総司…平助は「来年の桜」見られないんだよ…/泣)

 今更ですが、この二人は「対比」ではなく「合わせ鏡」な存在だったんだな〜と。沖田が気づかない部分を平助は気づき、平助が見えないモノが沖田には見えて。かと言って補い合うといった大仰な存在ではなく、傍に在ることに違和感を感じ得ない存在だったんだろうなと思ったり。

○やるせない土方(笑)
 近藤には先に言葉を持って行かれ、今まで自分が敷いてきた路線を緩やかに形骸化され、捨てぜりふを吐く土方。まだ幼いよな…と少々苦笑してしまいました。あの場面、土方一人が空回りしてる感が強くて、彼の(近藤に対する)苛立ちや焦りを感じましたよ。
 一生懸命「かっちゃんのため」と思ってやってきたのに、結局それが「かっちゃん」をも傷つけてた。そのことに今更ながら思い当たったのかもと思うのは穿ちすぎでしょうか?

 けれど、斉藤に「平助の傍に居てくれ。平助だけは助けたい」と言った時、土方の優しさと甘さ、何より平助を「可愛く」持ってる事を感じ嬉しくなりました。仲間に対して一番「甘い」のは土方自身なのを、気づいているのかいないのか(笑)そして、御陵衛士から新選組に戻ることはさせない という条件を呑むときの一瞬ひるんだ表情も、平助・斉藤の今後を考えると苦渋だったんだろうな。ホント甘いというか…
しかし、伊東センセ、武田(&捨)への矛先の鋭さは相変わらずで。その辺は頼もしい限りかと(笑)

○伊東センセ一派
 「策士策に溺れる」伊東センセが非常に魅力的でした(笑)
 この方、加納さんと鷲尾さんが居てくれてるから自身を保ててるんだろうな…と優秀な側近の必要性の大きさを、この方見て感じております。ご本人もかなり優秀なんでしょうが、理と策に走り過ぎな部分を巧くフォローして、実利に変えてるのは恐らく加納&鷲尾さんコンビと見ました(笑)
 首筋に刀を当てた時は、一世一代の「演技」で丸め込むつもりが、逆に「見限られ」た。その事を認めたくないが故に、「強情な奴らだ」という新八達に転嫁させるという言葉になったんでしょうね…(その言葉を聞いた時の平助の複雑な表情が。哀しかった…)
伊東センセ、修羅場くぐってきたであろう百戦錬磨の彼らには「真剣勝負」で行かなきゃ駄目ですよ。しかも殺気のない演技は更に駄目かと(酷)

○その他
・局長、平助への「辛かったらいつでも戻って来い」は娘を嫁に出す時の台詞だよ〜(^^;;
・餞別の隊服を抱きしめた時、近藤の言葉に頷いた時の心底嬉しそうな平助が、本当に可愛らしくて(以下リフレイン)
・斉藤&新八を気遣う平助が、どうやっても幹部とは思えず、どうにもこうにも「一番年下の後輩」の雰囲気なんですが…それはそれで良いのかと思ったり。(今回、皆さんの口から「八番隊組長」と連呼されて初めて「そうだ平助も幹部だったんだ…」と再認識しました/酷)。
・伊東センセが首筋に刃を当てた時、全く動揺しなかた新八、左之、斉藤は彼に殺気がなかったから「演技」だと見抜いたんでしょうね。全員、だてに修羅場潜って無いわ…
・そして、一人だけ動揺してた平助。あの辺彼の「甘さ」なんでしょうね…
というか、こんな事で「命を絶つ」人かどうかって、近くにいる平助が一番理解してなきゃいけないんじゃ…その平助が一番動揺してどうするよ。とちょっと情けなく思ったり。だから、沖田に「甘い」って言われるのよ………(涙)
・左之、怒る場所はそこ(何で俺を誘わない)じゃ無いから。
・お多福営業してたんですね!(嬉)
・おまさちゃん一緒になって以来、左之が小綺麗になったような。けど、My箸は相変わらず持ち歩いてるようで(笑)おまさちゃんが取り上げてなかったことにも吃驚です。本当に良い夫婦だよな〜
・左之、伊東センセに対しては妙に辛辣という感じすらするんですがね。どこまで解ってるのか、全く解ってないのか…謎です(笑)
・新八!「山南さんとの約束がある」って言ってくれて有り難う!ちゃんと覚えてくれて実行してくれるんだね!(嬉)
・斉藤から「恩があるから」の言葉が無くなって、彼は彼自身の「思い」で動き始めたんですよね。凄い成長だと思います。
・沖田の「言葉にしなきゃ解らないのか」って台詞は、私の胸にも突き刺さりました。なんで弱いところをこうザックリ斬るかな三谷幸喜は(筋違いの文句です)
・山崎さんの太鼓持(ですよね?!)な変装と巧みな舞に、目も心も奪われました。ホント毎回良い仕事なさいますよね、桂山崎さんって。一度桂吉弥さんの古典が聞きたい!!(それより、北村薫さんの「わたしと円紫さん」シリーズを映像化することがあれば、是非 円紫さんを演じて欲しいです/熱望)
・捨&佐々木様。すっかり「浪人街」の赤牛&母衣権な雰囲気で(違)
・捨が居るといきなり、多摩の勇&歳&捨の幼なじみトリオな雰囲気になるのが凄いっちゃ凄いです。勇&歳の突っ込みも冴え渡るし(笑)
・歳の「おまえ馬鹿か」は視聴者の大半の気持ちを代弁したモノかと。有り難うトシ、すっきりしたよ〜(笑)
・勇&歳の「帰れっ!」は素晴らしく良い感じでした。ホント、寸分の違いなく綺麗に揃ったよな〜(きっと間違った感想だと思います)
・孝明帝死去の報以降の容保公が痛々しくて、これから彼を巻き込むであろう「渦」の大きさを思うと「今から役目放棄しちゃいなさい!」とすら思いました。筒井君こういう感じ巧いよな…(お暢気な感じも「そのまま」っぽくて良いんでが/酷)
・慶喜公の一筋縄ではいかない人柄が、今井さんの読めない表情と相まって非常に「胡散臭」を倍増してるように思います。しかも、怜悧な知性と揺るぎない合理性、非情さなんかを感じさせもして、キャスティング最高ですよ!
・清水さん演出って………なんでこう中だるみが多いというか、締まりが無いんでしょうか?特にお幸の表情アップってあれだけの時間必要でしたか?と思ったり。あの場面何故に、近藤とお幸を同時に写さないかと非常に疑問。
更に、近藤・伊東会談もアップ使い過ぎかと……思います。
清水さんの演出とはどうやら相性悪いみたいで、いつも違和感あります。

2004年10月4日月曜日

新選組!39話【将軍 死す】 感想

 掬った水が指の隙間から漏れて行くような感じがした回でした。大切に扱って、漏れないようにしていた筈の水がゆっくりゆっくり漏れて行く過程を、これから見ていかなくっちゃならないのかと思うと本当に痛いです。

 恐らくこれが最後になるであろう「幸せな」試衛館時代を彷彿させる場面。
 沖田と山南さんが居ないことで、あれほど不安定感を醸し出すとは。本当に「人一人の居場所」って大きいんだと改めて感じました。三谷幸喜が描きたかったであろう「人が居なくなることの喪失感」は、こういうことだったのかと回を追うごとに強く思うようになりました
 そして、そこに居る人の佇まいが「あの頃」とは違った事、皆「あの頃」を懐かしみ、戻れない「今」を忘れるかの様な雰囲気が感じられ、それぞれ変わらざるを得なかった事象の大きさと、時間経過を感じされられました。
 正直、あの頃の彼等と比べて「今」彼等が得たものと喪ったものどちらが大きいんだろうか、と思わずには居られません。

 そして此処に来て、時代を動かした人間と、時代に翻弄された人間の違いが何処にあったのかよく解らなくなりました。時代(=歴史)を己が手で動かしたいと熱望し「時代」に微笑まれた人間と、同じく熱望したにも関らず素気無くされた人間の違いって何なんでしょう。
 一橋公の「余が時代を動かす」を聞いてそう、ふとそんな事を思いました。
後世から見たらその違いは「先見性の有無」とか色々言えるのでしょうが、もしかしたら単なる「時代」の気まぐれなのかもしれない、と思いました。

 以下雑感。

○沖田の焦燥感や苛立ち
 ・残された「生」への執着、「生きること」への渇望、目の前に迫った死への諦観等が綯交ぜになっている姿が痛々しくてなりませんでした。
・反面「死」見据えて「今」を急ぐように生きる姿が、透明感と凄みを増してどんどん鬼神さながらになっていく様には言葉すらありません。
・周平に対する「厳しさ」は、「生」と「継嗣」ということに対する「嫉妬」でなかったかと思います。もしかすると、それらは初めて自覚した己の「弱さ」や「醜さ」ではないでしょうか。
・沖田については、余りの変動に感想も何もあったもんじゃ無く。ただ、藤原沖田の圧倒的な存在感と、彼の映し出す光と闇のコントラストに引きこまれるばかりです。
・此処に来ての藤原竜也は物凄い表現力だと思います、本当に(『八墓村』は思いっきり手抜きしてたとしか思えない/酷)。

○源さん
・「優しさ」が際立って描かれていた回だったかと思います。
・正直、源さんは「変わった」とは思います。ただ、根っこの部分は何も失わないまま「変わった」のだと思うのです。やはりそれが一番深くて怖いと思うのは変わりなく。
・源さんもこれ以上、誰も「死なせたく」なかったんだと。死なせた事を悔いているのが痛々しい位伝わってきて。
・自分の裁量が許されるなら、誰一人失いたくなかったろうな、源さんは。
・葛山・河合の切腹に苦しんでいたのは、土方ばかりでは無かったと。土方を傍にいながらも止められなかった自身を悔いていたんだ、と思えてはいたけれども、それをこうやって見せられると哀しいです。
・源さんの強さとしたたかさ、そして何より「勇」への愛情が見えました。周平の処断をああすることで、勇が傷つくことをも防いだんだと。ご隠居の望む通りの「「お目付け役」だと思います。
・周平と浅野件を土方に告げなかったのは、源さん精一杯の抵抗だったんでしょう。そして、これ以上土方の手を汚させたくなかったという気遣いでもあったと。
・姉さん被りの源さんは、久し振りに本当に嬉しそうな笑顔で。小林さん似合い過ぎですよ〜(笑)
○土方
・久し振りな、相変わらずの素敵な突っ込みっぷりに心和ませてもらいました(笑)
・沖田を気遣う余裕が僅かでも在ったことに、ホッしました。
・新八と気まずいから、と宴席でも居心地悪そうにしてる姿に歳相応の中身を見ました(これも久し振りだわ)。
・やはり「内緒」で遊んでるんですな…(いや〜「悪い笑顔」付けてくれて有難う、山本土方/笑)
○平助
・姉さん被りで団扇持ってる平助が、可愛くて可愛くて(笑)
・平助の「誰もが沖田さんみたいになれる訳じゃないんですっ」は、血を吐くような叫びに思えて切なくてなりませんでした。
・沖田になりたくて、努力したけれどなれなくて、己の才能を見切ることで違う視点を得た平助。そして、その時の悔しさや痛さを踏み台にして、分相応の「居場所」を見つけた平助だからこそ、伝えられる言葉だと思います。
・「仔犬コンビ」からここまで成長したものだと、しみじみしました。
・予告で大泣きしたのは、31-32話以来です。

○その他
・坂本とお竜の会話が、山南さんと明里の草津と最後の逢瀬が重なりました。なんで同じ言葉使うんや〜三谷(見当違いの怒りぶつけないように)
・ある意味主題だった、左之&おまさちゃん。いや〜良かった。
・「何時の間にやらこんな事になってしもて...」と此処まで来ても容赦無いおまさちゃんが本当に可愛いです。
・ちゃんと良妻&尻に敷き始めてる感たっぷりなおまさちゃんと、それを如何にも楽しんでそうな左之は、お似合いですとも!しかし、金屏風前の左之は違和感たっぷりでしたな〜(笑)そして何より、ご両親にどんな挨拶したのか非常気になります(番外編作ってやってもらえないでしょうか?/無理です)。
・伊東センセと岩倉の胡散臭さ対決(違)。どうやっても、岩倉の方が役者が上でしょう、胡散臭さも腹黒さも含めて(誉めてます)。そして、岩倉が出てくると途端に「陰謀」っちくというか「只ならぬ」雰囲気が漂うのは、なんと言うか流石ですか?(何故に疑問符)
・その胡散臭さ直球の中村岩倉に「胡散臭い」と言わしめた、谷原伊東って(笑)
・確かに伊東センセ胡散臭いんだけれど、底が浅いというか必死さが無いというか。あらゆる事を飲み込んでカオス状態になってる岩倉と比べたら、やはり「甘い」というか「稚い」というか。
・谷長兄は何処までいっても、腑抜けだったということですね(酷)
・周平の強さと「あかんたれ」さは、ある意味義父譲りかと思ったり。けど、本当に真っ直ぐで良い子だよな…
・斎藤が浅野を逃がして、沖田がそれを咎めるって、今後の二人の対比が楽しみになってきました。
・沖田と斎藤がそれぞれ「年相応」の表情になっていくのが、面白いと思います。役者に触発されて書いた脚本を、役者が的確に演じるとこんな風な相乗効果を生み出すんだ、と妙に感心してます。
・一橋慶喜公。「理に勝ちすぎる」イメージ通りです。あの神経質さが好みだったり(え)。如何にも坊ちゃんな会津公とのコントラストが見事です。しかし、ここに来て容保公が殿様らしく見えてくるのは不思議です。

2004年9月27日月曜日

新選組!38話【ある隊士の切腹】感想

 感想...。感想...。
 
 ただただ呆然とするばかりで、個々の場面については色々はあるものの、全体についての纏った感想は思い浮かびませんでした。これなら【友の死】の方がよっぽど感情の整理がついたよ...と思わずにはいられません。

 その原因はきっと、余りにも河合の「死(=切腹)」に至るまでの過程が理不尽だし哀れだったことかと。
 山南さんの時は、切腹までの経過が「個」として、或いは「組織(=法度)」としてもその意識が合致していた。言い換えれば、「個の意思(意識)」が「組織の倫理」を作り上げる過程を見た気すらしました。そして、個と組織が(強引ではあるけれど)「理に適って」た有様を見せていたので、整理できたんです(感情的にはボロボロでしたが)。

 【追記:周囲が彼等の死を「理不尽だ」と感じているのは同じなんです。誰も納得してないのも同じ。ただ山南さんの場合は、彼の裡だけでは「死=切腹」は理に適ったものとして納得し、達観していた。それが、法度の精神と最終的に寄り添い、法度そのものを「唯一無二」にさせた。そういう「理屈」で考えられそうなものが彼の死にはあったと思うんです...。ごちゃごちゃとすみません】

 けれど、河合の死には「法度」の歪みや、個と組織が寄り添えない現実をあからさまに見せ付けれらたかのようでした。放映中ずっと「何で?何で?」が離れることは無く、視聴後もそれは残っています。確かに、河合の「様」は土方が求める「士道」とは違ったと思うんです。そして、土方が「職務を疎かにした」という意味も理解できます。更に言えば「山南の死が無駄になる」そこも(解りたくないけど)解るんです。また、河合自身が「飛脚を待つ」「河合耆三郎は何一つ恥じることはしておりません」と言うのも理解できるし、尤もだと思う。
 全員の言動なんかは解り易いほど解るんです。正しいとも思うんです。けど、土方に対しても河合に対しても「それは違う...」とか「なんで?」と思うんです。
 そして、原因となった武田に対しては、不思議なことに「厭なやつ、卑怯なやつ」とは思えませんでした。それどころか、土方より河合よりもより「自分はこっちに近い」とすら思えてしまって(苦笑)。「哀れ」を感じこそすれ、腹立ちはなかったです。
 武田は彼なりの(ブレない)価値観で動いてるから。そこに、虚栄心が目立ったりや卑怯なやり方ではあるにせよ、「組織」「自分」のためという目的が明瞭だから、その一点で「誠」があると思うから、憎みきれないのかも知れません。

 ただ、誰かが(法度で)逝く度に、土方は静かに深く傷ついて己を責めてるんだろうなと思うと、本当に辛い。
 そして、山南さんの死が土方にとって外せない枷となってしまったんだと思うと、本当にどうして??と山南さんを責めたい気分になりました。あの人が居てくれたら、もっと違った形で土方も組も成長しえたかもしれないのに、本当に悔しい(←結局山南さん好きの戯言になるあたり、駄目駄目ですねぇ)。

 転じて、今回見事な対比だなと思ったのが沖田と斎藤でした。
 組で人と関係を築く事によって、感情が生まれ「人」に変わろうとしてる斎藤。
 生の短さを自覚したが故に、「人」としての感情を(無理矢理)殺して土方や近藤の役立つ「モノ」になろうとする沖田。
 介錯のしくじりの際、二人の動きが余りにも対照的に描かれていたと思います。僅かですが動きを躊躇い、戸惑った表情を見せた斎藤。斎藤より早く動き、無表情に河合を楽にしてやった沖田(何もできなかった平助も居ますが)。これまでとは違った二人が確かに其処に居ました。
 この二人は、一度もすれ違うことなく真逆の道を歩んだんじゃないかと思ったりしました。

 以下思いつく場面(人)に対する雑感を箇条書きで。

○寺田屋事件
・OPにこれをもってくる辺り、ある意味贅沢な作りだなと思いました。そして、そうかこの大河は「新選組」が主題だったんだと、再認識しました(この2回ばかりは、倒幕派に目移りしてたので/苦笑)。それにしても、拳銃を楽しそうに撃ちはなつ竜馬の男前なこと(笑)
・お登勢さんの交渉術と肝の据わり方は、なんなんでしょう?!。以前から好きな女性ではありましたが、戸田さん効果で益々好きになりましたよ(笑)
・お龍の例の有名な場面、NHKどう扱うのか?!と思ってましたが、綺麗に処理したな~と変に感心してました。麻生さんのサバサバ感が良い感じで。
・捨助…お前かよっ。この発端は(--;;。伏見奉行所もエライ者抱えたな~と同情してみたり(苦笑)

○河合と武田
・この身長差は一体(笑)
・八嶋と大倉二人っきりの場面は、本当に「歴史ある大河」の場面とは思いませんでしたよ(大好きさっ二人とも)。
・見たいと思ってた「チーム三谷・動きが五月蝿い二人」の競演がこんな時に適うとは(涙)。確かに、この二人が一緒だと五月蝿いし濃い、と思ってしまいました(笑)
・ただ、「五月蝿さ」の軍配は僅差で八嶋に挙がるかと(どんな勝負やねん/苦笑)
・色んな意味で癒されました。有難うです。
・二人とも、底力のある役者さんだと改めて認識しました。
・河合の不断さ優しさ実直さ、武田の狡さ向上心。それらは、人なら誰しも持ってる部分で良くすると「美点」にすらなるのに。それが「弱さに」になったことに哀しさを覚えました。
・土方の凄烈さ、沖田の達観と対峙した時は弱いかもしれませんが、彼等が持つ「誠」は弱くも無く嘘でもなかったと強く感じました。

○斎藤 あれこれ
・かつては「人を切るのは、飯を食うのと一緒だ」と言い放ったのに。山南さんの切腹以来どんどん感情が生まれて、「人」になっていく斎藤は本当に「綺麗な」子なんだと思います。
・大切な人を失う怖さを知って、人を斬る怖さを覚えたんだろうと思うと。
・斎藤の眼に今の土方はどう映るんだろうか。
・ただ、感情が生まれてくるにつれ「これまで」が余計辛くなるだろうな…
・「河合を喜んで介錯するやつなんて居ない」と「近藤さんにできることなら、あんたでもできる」は、土方にとっちゃぁ厳しい言葉だったろうに。それを言った斎藤も辛かったろうなぁ(土方を信じてるから言えた言葉だと思うから)

○土方と源さん
・土方に関しては、これ以上は頑張らなくて良いから、充分だから、とどれほど言いたいことか。
・傷ついて、その傷に蓋をして、それでもじくじくと痛む傷を抱えて、そこに気づかないよう自分を騙して。そういった意味で、土方は修羅の道を迷わず進んでると思います。
・辛いと言えない、逃げたい止めたいと言えない道を必死で歩いてる姿が痛々しいです。その退路を断ったのは、彼自身であり山南さんであり、近藤だと思うんですよ。この3人は本当にどうしようもなく大馬鹿者達だと。
・源さんが一番「鬼」になったと思う昨今。土方に寄り添えたり、気持ちを汲めるのは同じ「鬼」になった源さんだけだと思います。
・けれど、土方が必死になって「人」である事を捨てようとしてるけど、源さんは「人」でありながら「鬼」になったのかと。そっちの方が、より怖いし強いと思うのです。
・土方の「かっちゃん.....」と柱に頭をぶつける姿は、捨てきれない「本来の柔らかさ」で。それを見たり聞いたりする度無理してる事や、彼の限界(=いっぱいいっぱいさ)を感じてしまって、やりきれなくなります。
・昨日の土方を見て、何かで弾かれたら瞬間に切れてしまいそうな糸が思い浮かびました。
・「それは俺の役割じゃない」。確かにそうなんです。けど、役割なんてどうにでも後付の理由が成立するでしょうよ。何を原理原則論だけで動いてるの?!と腹立たしくなりました。反面、そう言わざるを得ない土方の心象が辛くてなりません。
・土方の幼さ(幼い言動を含む)が余りにも哀れでなりませんでした。
○沖田
・藤原沖田に完敗です(T^T)
・「あと5年で良いんです」には、涙腺やられました。なんて、透明で綺麗で凄みのある佇まいと声と表情をするんだろう…
・「命を粗末にする人には同情できないんだ」沖田の我侭であり、悲鳴でしょうね。
・苛立ちをぶつけられるのが孝庵先生ただ一人なのが、悲しいです。今の土方では沖田は受け止めきれないし…近藤も無理だろうなぁ
・孝庵先生とのコンビは最高かと(違)
○河合の死
・平助が平助がっ
・ここまで切腹をきっちり描くって...。三谷さんは人の死を等閑にしたくないんだと、痛感しました。
・河合の「飛脚は・・・・・まだですか・・・・・」。あぁ河合は最後まで信じる物があったんだと。
・河合から目を逸らす武田があまりにも辛くてなりませんでした。彼はこれが「重荷」になっていくんだろうと。
・谷長兄に関しては、救いがないのでコメント無しで(苦笑)
・飛脚の鈴音があれ程哀惜を帯びたものとは…

○その他
・西本と河合 この二人は、やはり高杉と俊ちゃんなんですよ(『彦馬が行く』見直しました/馬鹿)
・それでも、まったく違う雰囲気のお二方は流石です。良い役者さんたち揃えたよな、悔しくなるくらい。
・香取近藤の器がドンドン大きくなってる気がします。当初期待通り(一時諦めかけましたが)、大化けてしてくれそうな予感が漸くしてきました。
香取に関しては今からが楽しみでワクワクしております。
・佐藤B作さんが出てきた途端、胡散臭い空気になるのは流石かと(笑)
・伊東さんってなんとも掴み所の無いお人ですこと(誉めてます)。

2004年9月21日火曜日

新選組!37話【薩長同盟締結!】感想

 放送当日に両家に梯子帰省してたため、総合を実家で見てたものの台詞が殆んど聞き取れませんでした(母と相方が散々大声で喋ってくれたお陰で/悔)。録画鑑賞しましたが、台詞が聞き取れない状況で観て改めて、このドラマは本当に台詞が命だと思い知らされました。見てはいるものの、流れについて行けないことに苛立ちすら覚えまし。いや、何をやってるのかのは掴めるんですが、台詞で繋がれていく部分がさっぱりわからないので、どうにもこうにも把握できないんです。

 今回は、「松原の死」と「薩長同盟締結」の2つが主題でした(前回から約9ヶ月。すっ飛ばすよな~)。

 先ずは、松原(まっちゃん)の死から。
 この話は、この時期の土方と他隊士の軋轢や温度差を描きたい(見せたい)ために持ってきたのかな、と穿った思いをいだきました。確かに松原の生真面目さや「優しさ」が自身の死を招いたことは、哀しいと思いました。ただ、一番印象に残ってるのが、土方だったりするんですよ(何かある度土方に、感情まるまる振り回されてる気がしてきました/苦笑)。

 松原については、生真面目で優しいけれど、傍に居る(大切にしたいと思っている)人の想いや言葉の奥を知るべきだったと。また、松原の「不憫だと思ったから」に個人的な引っ掛かりを覚えました。お初にしたら「あんたに不憫やと思われとうない」と思ったんじゃないのかと。もしかしたら、あの言葉によってお初は「決めた」んじゃないのかと思ったりしました。間違った認識なのかもしれませんが、「不憫」(若しくは「同情」)って言葉は「優位者」のものだと思うんです。彼の優しさから来る「無意識の優越」がお初を静かに傷つけ、その結果が、「死」ではなかったのかと思ったんです。
 松原の有様は全てが「誠」で何の裏もなかった。だからこそ招いた悲劇なんでしょうね…好きだったな、松原。甲本松原の最後までぶれなかった「誠実」さは、感嘆しました。甲本さんお疲れ様でした。

 で、土方です(苦笑)。
 山南さんが逝って以降、凄烈になったと言えば良いのか、鬼度が増したと言えば良いのか解りませんが、兎に角「変化」した気がします。土方を見ていて、何を焦っているのか、どこまで先を見ようとしているのか、実際に見えてる部分はどこまでなのか、気に掛かって仕方ありません。何よりもここまで「ゆとり」が見え無い土方が辛くて仕方なかったり。
 しかし、引っ掛ったのは彼が詰める「士道」とは何ぞや?です。山南さんが土方に見せた「士道」は、今の土方が進もうとしている方向には無いと思うんです。土方が「士道」や「切腹」と口に出すことで、左乃や新八との差が広がっていくような気がします(それは、元来の身分差なのかも知れません)。土方自身が「士道」や「法度」に囚われて身動きできなくなってる、そんなイメージすら浮かんできました。山南さんが「切腹」したことで、益々行動規範が軌道修正できなくなった。今まで修正する契機となってたのが、山南さん存在だったのかと今更ながら思ったりする部分もあったり。
 今の土方にとっては、近藤も沖田も源さんも寄掛れる場所じゃ無くなってる。それを肌で感じて案じてるのが唯一沖田だけなのが、本当に辛いです。

 転じて薩長同盟締結。
下関及び薩摩藩邸での桂さんの取り乱しっぷり、予想通り素敵でした(笑)。インテリ&お坊ちゃんが持つプライドと理屈そしてそれらがぶっ飛んだ時の身も蓋も無い取り乱し(=拗ね)っぷりが大好きです。いや~小さい小さい(笑)と言いつつ、こんな桂いや木戸さんが好きです、私。
 
 それはさて置き、一大転換期です。
 薩摩(西郷)と長州(桂)の政治力と強かさ腹黒さに、ワクワクさせてもらいました。何より間に立つ坂本の柔軟さと調整能力の高さには、良いもの見せてもらった~と大満足です。
 そして、坂本の背後にちゃんと勝海舟の存在が見えるのがこれまた。キャスティングの勝利でしょうね(1回しか登場してないのに、勝のイメージきっちり付いてるのは、流石です野田さん)。

 坂本の「自分が大事、それでええ」と近藤の「鉄の結束と人を思いやる心」が余りにも対照的だと感じました。坂本や薩摩・長州は自藩なり「個」の利益有りきで動く、だから「大儀(=理論)」さえあれば方向転換がある程度は容易なんでしょう(しかもその「大儀」すらも交渉の中で生み出し、後付で構わないんだから大したものだと)。
 が、近藤達の場合「大儀」が先にあって動くから、大儀を浸透し維持する為に組織の結束が必要になるし行動範囲が狭まる。その差は歴史の転換期にあっては大きな差であったと、画面を通じて見せられた気がしました。

以下雑感。
・河合の口からお金の話が出る度、ドキドキするんですが(泣)。大倉河合が純朴で抜けてそうなイメージだけに(酷)
・左乃、総司、平助トリオ(笑)。そりゃ、近藤じゃなくても君等しか思い浮かばないって面子でしょうよ(笑)
・左乃の時折見せる男気には感心してばかり。ところで、左乃「後家倒し」って何(笑)。
・西村寺侍(でしたっけ???)の本間さんを見るにつけ、『彦馬が行く』の高杉晋作・伊藤俊介コンビを思い出して妙に可笑しいです(きっぱり間違ってます)
・近藤さんも息子達の始末、お疲れ様です(笑)
・「気持ちをケチったらあきません」は至言だと思いました。
・山崎さんは毎回本当にいい仕事なさってますよね(見習え浅野!!!)。しつこいようですが、毎回うっとりさせてもらってます。
・ロケって良いですよね...
・沖田の細かな動きに最近、感嘆してばかりです。
・お登勢さんと近藤の遣り取りは時の流れを感じ、寺田屋(坂本)と新選組との関係性の変化がはっきり見えた場面だったと。
・捨はどうやってもあのままなんでしょうか?(笑)そろそろ多摩に帰った方が良いじゃないかと思うんですが、何故何時までも京にいるんだろう(笑)
・今回始めて、会津公(筒井君)が殿様に見えました(酷)苦境に立たされて初めて自覚が出てきたんだろうか??と酷い事を思ったり。
・お久し振りの広沢様と良順先生が…良いなぁと。地味だけどいい雰囲気醸し出されてるお二方なんで…
・桂(いや木戸/苦笑)西郷の握手場面は、大男3人組なもんでやたら迫力ある画面というか…今回のキャストは全員身長が高いからなぁと改めて感心しました(何か違います)
・邪まな感想を抱かせない頬ずり場面って、非常に珍しいかと思ったり(普通抱きません)。西郷と桂の思いっきり厭そうな顔が、何とも楽しかったな~
・楽しそうなのは、坂本だけなのが如何にもで。あれだけでも三人の色の違いが浮き上がってた気がします。
・坂本以上にせっかちそうな中岡と、いまだ世慣れて無さそうな雰囲気の大久保利三の今後が楽しみだったり。
・来週は佐藤B作さん登場なんですね~どれだけ胡散臭い空気になるのか、今から楽しみです(笑)

2004年9月13日月曜日

新選組!36話【対決 見廻組】感想

 歴史が大きく動き始めた瞬間に立ち会ったかのような、高揚と緊張を感じた回でした。
何よりも、坂本と西郷の腹の探り合いの魅力的なこと(笑)。坂本と西郷の会談場面は緊張と弛緩と探り合いがあり、ぞくぞくしました。特に坂本の「同じ火の粉を被るんなら、火事の真中で被った方が良いきに」(すみません台詞うろ覚えです;)の言葉に、時代を動かそうとするものの行動力と勢い、覚悟を見ました。そして、火事の中心がどこかを明確に判断できる、情報収集力と分析力に舌を巻きました。
 それを受けて立ち、更に呑んでいこうとする西郷(薩摩)の懐の深さにも驚愕しました。

 転じて、新選組と見廻組ですが。
 今回は、新選組(及び見廻組)の本来の意義が「京の治安を守る」である事を強く意識させられました。不逞浪士を捕縛するのも、池田屋騒動も禁門の変でも、「天子様が居られる京の町を警護する」の一つであったと今更ながら認識しました(理解力が無いことを露呈してます)。
 また、新選組の「組織としての」機動力の高さも初めて見たような気がします。
 これは、組織としての柔軟さ機敏さを、幕府直参組織である「見廻組」と対比することでより明瞭になっていたと感じました。そして、機動力は組織としての意思決定権が「近藤(若しくは土方)」のみに在る事。更に、決定後の評議は割合開放的で各人(幹部に限りますが)に遺恨を残させない方式や、瑣末な部分は幹部の資質に委ねられている事で出来上がったのだと感じました。土方が理想とした「組織」がこの時点で、ある程度完成しようとしていたと考えると、彼の先見性や実行力たるは素晴らしいと思わざる得ません。
 しかしながら、土方・近藤と坂本や西郷の面々を比べると、やはり小粒感は否めず。彼等の悲喜劇は「幕府」や「武士」への拘りを捨てきれなかったことかとも思ったり…

 新選組以上に器の小さいと思われる、幕府組織の硬直さには苦笑しかなく。
 佐々木個人は身分や組織に対する拘りは無さそうなのに、組織の一部となるととたんに「頑固」にそれらを前面に押し出す辺り、非常に現代の硬直した会社組織を見ているようで、妙に身につまされました(苦笑)。本音(個)と建前(組織)の狭間に居るのが佐々木なり見廻組なんだろうな、と思ったり。

 「組織」が重要であった幕末(現在もそうかもしれません)において、「個」で動いた坂本なり中岡、また「組織」にあっても「個」の印象が強い佐久間・勝が魅力的に映るのは仕方無いことだと、つくづく思った36話でした。

 次回はいよいよ薩長同盟締結なんですね。予告での桂さんの取り乱し振りに期待を煽られてます(酷)

以下、雑感。

・捨助、すっかり長州浪士からも見限られてましたね。「仕方ないか捨助じゃ」と思わせるあたり中村獅堂の巧さですよね。
・驚き役に徹してる感のある、沖田(笑)。「どこかで見た気が...」って、近藤先生の幼馴染くらい覚えてやってくださいな。
・捨助の「近藤・土方に言うなよっ」って、言ってくれと同意かと。絶対沖田は嬉々として言うに決まってるやんっ、そこを読めないのが捨助たる所以ですが(苦笑)
・「捨助も不思議な人生歩んでるだなぁ」。「捨助も」って局長(笑)。局長も色々お疲れのようで。
・「あいつは尊王でも攘夷でもなかっただろう」って、副長。あなたもそんな感じでしたよね?!つうか、貴方の口から「尊王・攘夷」って言葉を聞くとは予想外でしたよ(酷)
・沖田君、源さん→土方って誘う人選間違ってますよ(笑)
 沖田が「持ち続けようとする」何か。それは「多摩の長閑さ」だったり「八木家の穏やかさ」なのかもしれず。また、彼にとってそれらは最後の拠所じゃないのかと感じました。だから、皆に忘れて欲しくないし、その部分で変わって欲しくないと切望するんじゃないのかと思ったりしました。ただ。一番変わったのは沖田なんでしょうが、そこに気づいてないのがまた沖田らしい。
・聡明さと何も考えてない(言い換えるならお馬鹿さ/笑)無邪気さを、瞬時にして切り替えられる藤原竜也は素晴らしいです。
・伊東を前にしたときの平助が辛くてなりません。願わくば、おちゃめ三人組のような平助を長く見続けていたいです。
・伊東先生の薀蓄は、憎たらしいほど弁説爽やかで(誉めてます)。けど、西郷の腹を見抜けないのは「書物」の知識だけだからだろう、と思わず突っ込んで見たくなりました。伊東も充分詰めが甘いと思いますよ(笑)
・佐々木が止めた伊東の薀蓄。その瞬間、心底嬉しそうに「嫌な」笑顔だった土方が素晴らしい。本当に嫌いなんだね、納得するまでおやり...と諦めに似た境地になりつつあります(笑)
・蛙の面に水な伊東の態度も素晴らしい。参謀としての能力は山南さん以上だよな、と悔しいながらも納得しました。
・浅野~お前って奴はどこまで腰抜けで卑怯者なんだっっ(握拳)
・河合&松原コンビの穏やかさが好きなのに・・・・
・それひ引き換え、山崎さんは素敵です。地味だけど良い仕事しはるよな、桂吉弥さん。とうっとりしてしまいます。
・お登勢と坂本会談は、テンポが良くて大好きです。何より「ふっかけますけどなぁ」と坂本の「三百両」→「お越しやす」のお登勢ってば気風の良さと商売根性が相まって、非常に大好きな場面です。戸田さん最高ですよ!(笑)
・今回の局長は、NIN×NINな方とは思えませんでした(酷)。肝が据わってきたというか、漸く近藤自身が「局長」の器に合ってきた感じがしてきました。漸くですよ、漸く。けれど、漸く身にあった(つけた)器なのに、哀しいかな坂本、西郷らには遥か及ばないんですよね。
・今回ほど土方が補佐役に徹してるのも珍しい。
・おまさちゃんと左乃。すっかり良い雰囲気なのにな~(笑)「うちもええ人みつけよ」は、わざとですよねおまさちゃん(笑)この二人、このままでも良いかも、充分楽しいし♪と酷いことを思ったり。
・佐々木は、(あのお馬鹿な)陽兄ちゃん@彦馬が行くに見えないよ。伊原さんって巧い役者さんだわ、と失礼な感想を抱きました(すみません)。
・宇梶西郷の人が良さそうなのに、実は腹の読めない政治家ぶりが非常にツボです。冷徹な駆引きができる政治家の強さは、怖さと魅力を併せ持つと感じます。
・こう考えると、近藤(新選組)は政には徹底して不向きというか、歴史を作る側には為り得ない「器」だったんだと…。

・伊勢田さんの演出は、個人的に好きかもしれません。