2007年7月30日月曜日

Billy Joel Japan Tour 2006 

 U2ライブの翌々日(帰宅した翌日-;;)に行ったのが、大御所も大御所なBilly Joel氏のLive。かなり強行日程ではありましたが、相方が大満足していたので良かったかなと(U2もBillyも相方のリクエストだったのです)。

 この方のLiveですが、予想していたのとは全く違ってとてもとても楽しむ事が出来ました。なんだろう、「世界の頂点を極めたエンターティナー」というのか、プロって凄いっとしか言いようがありませんでした。決して観客を飽きささず、自分の世界に自然と入り込ませ盛り上げる。そういった事をピアノとあの声だけで難なくやってのける、凄みがありました。
 このLiveまでBilly Joelはあまり聞き込んでなかったんです(流石に Piano Man とか Honesty とかは知ってました)が、Live後は取り付かれたように聞き込んみました。それ程強烈で圧倒的な存在感のある曲と声でした。

 大阪公演のSet Listが見つからなかったので、東京公演版を載せます(大きな違いは無い筈)。
01. Prelude/Angry Young Man
02. My Life
03. Miami 2017
04. Honesty
05. The Entertainer
06. Zanzibar
07. New York State Of Mind
08. Allentown
09. Don't Ask Me Why
10. The Stranger
11. Just The Way You Are
12. Movin' Out (Anthony's Song)
13. An Innocent Man
14. Keeping The Faith
15. She's Always A Woman
16. I Go to Extremes
17. The River Of Dreams
18. Highway To Hell
19. We didn't Start The Fire
20. Big Shot
21. It's Still Rock 'N' Roll To Me
22. You May be Right
- Encore 1 -
23. Scenes From an Italian Restaurant
- Encore 2 -
24. Piano Man

 一曲一曲は覚えて無いんですが、何曲かは「あ..この曲もBilly Joelだったんだ」と今更ながらに知った曲がありました。そう考えると凄いよな〜とLive中も感心する事しきりでございました。
 
 そんな中でも、Just The Way You Are 聞きながら思った事はただ一つ。
 「この曲をこの声で耳元で歌われたら、それだけで絶対Billyに落ちるな。うん」でした(笑)。
 昔々中学生時代の英語の授業で Honesty が、ヒアリングの教材として使われた事があるんです。その頃「声が良い=男前」という概念しか無かった私は、偶々目にしたジャケットのカバーに衝撃を受けたんですよ(笑)。で、今回生Billy Joel氏を見て「今の丸くて髪の薄い方が素敵やわ」と思いました(えっと、私はオヤジ好きです^^;;)。
色褪せない何かを持ち続けている「人」は、どれだけ年齢を加えても「魅力的」になるんだと彼のLiveで強く感じました。

 06年下半期は色々Liveに行きました。感じた事は「世界の頂点を極めたアーティストは凄い」という在り来りのものでした。特に、U2とBillyは本当に一流なんだ、本物なんだと思ったんです。
 転じて、我が愛しのMariah嬢ですが。やっぱり彼らと比べると格が落ちちゃうなぁと(苦笑)。彼女も決して二流とか才能が無いという訳では無いんですが、やはりLiveを彼らと比べちゃうと「もうちょっと頑張れっ。Mariah!!!!」となるは致し方ないなぁと思った次第です。

U2 Virtigo tour in Japan

 06/4に行われる予定であった、U2 Liveが無事06/11/29,30,12/3に埼玉スーパーアリーナで振替公演が行われました。4月の時点で関東遠征は覚悟していたので、今回も何のためらいも無く参加しました。が、開催場所が3日間とも埼玉スーパーアリーナで、社会人にとってはかなりきつい日程(月末月初の平日)ということもあり、泣く泣く最終日のみの出席と相成りました。

 Live終了後は「くっそ〜むっちゃ悔しいけど、U2格好良かった〜!!!凄い良かった!!!!むっちゃ楽しかった!!!!流石世界最高峰のRock Bandと言われるだけあるわ」でございました。
 今回の「Virtigo Tour」は既にUSAツアーがDVD化されており、それで予習済みだったんにも関わらず、「生」音の迫力や光の洪水に心身ともに揺さぶられ、飲み込まれまれ我を忘れたLiveでした。

 細かい感想をとりとめも無く書き連ねます。

 <開演前>
 開演時間まで空っ風が吹く中屋外で2時間近く待ってたんですが(アリーナということで、気合いを入れて上着等々はクロークに早々に預けていたので、晩夏の格好でございまいた_;;)、周囲から聞こえてくる会話が切実な微笑ましさがあり、時間はあまり気になりませんでした。その切実でありながらも、微笑ましい内容とは「仕事強引に休んだよ。上司には『大事な用件です。』って言ってさ。嘘じゃないよな。」とか、「ヨメには内緒で来た...」ってなモノです。聞きながら、いや〜皆気合い入ってるの私たちだけじゃなかったんだわ☆と微苦笑しておりました。
 
 ざっと見る限り、Fan層は30代後半からの男性の割合が多かったように感じました(MCとは大違い/笑)。その構成の為か、皆さん各地からお仕事放り出してきたんだな〜という雰囲気で満ちておりました。それと、いろんな言語が飛び交っていたのが印象的でした。英語は勿論、アジア各国の言葉らしきモノも聞こえ、「確かにアジアでのliveは日本だけだものな....」と実感ししておりました。

 時間が来て整理番号順に会場に入り、入り口でチェックされたのはカメラや記録メディアではなく、「ペットボトル」でした。が私たち含め皆さん色んな隠し持って入場してらっしゃいました、がそれは正しい行為だった事が後々判明しました。

 会場に入ったら相方から速攻「向かって左。出来るだけ左の花道内側に行く」と指示がありました。ギタリストのThe Edge氏がお気に入りな相方らしい指示でしたが、私としては寡黙な男前組構成員の一人であるAdam氏側に行きたかったのに...と思いながらも、相方の為に来てるんだから...と強引に納得し左側へ向かいました。とは言え、左側に辿り着いた時は、あぁアダムたんが遠いよ....と少々悲しくなりました(^^;;。
 ちなみに、相方はThe Edge氏とBono氏を、私は男前組なLarry氏とAdam氏がお気に入りだったりします。横道に入りますが、Larry(ラリーたん)は何時の時代でも、どの角度から見てもうっとりする位男前だと思うんですよ!!!特に初期の少年の面影を残している時ったら、もう万人が認める「美少年」だを思う程男前です。

 ブロックに入り地道に場所を前方に移動しつつ、花道の近さに感動しつつ開演を待ちました。

<開演>
 30分くらい経って、客電が落ちると会場は興奮の渦としか言いようが無い状況に。

 1曲目のCity Of Blinding Lights
 大好きな美しいIntroが聞こえた瞬間、会場が動きました。一体感が生まれた、という表現が一番近いかもしれません。そして、丸いオヤジ(決して貶してる訳じゃないです)なBonoが日章旗を持って登場すると、もう会場は彼ら4人のモノでした。全員がバック・コーラスでありセットの一部。そんな感覚は初めてで、本当にクラクラしました。ただ、その感覚がとても心地よくて心地よくて。
 ただこの曲、電飾が非常に美しい演出で大好きなんですが、近すぎて見えなかったのが非常に残念でした(苦笑)。

 2曲目はVertigo
 丸いオヤジの「iti, ni, san」というIntroに弾かれて、どうせいちゅうねん!!と言うくらいギターとドラムが煽ってくれて、ず〜っっと飛び跳ねて、バック・コーラスして「Vritigo!!」と叫び、すっかり彼らの掌に転がされる心地よさに浸っておりました。が、この時点で一度酸欠状態になりました(笑)。この時程、ペットボトルの水を隠し持ってて良かったと思った事はありません。
 この曲で印象的だったのは、 前方から男の子(学生さんかな?)が、ぐったりしている女の子を連れて出て行った事。きっと彼女がぶっ倒れたんでしょうが、その時の彼の顔には「悔しい...なんで?!」ときっちり書いてあったんですよ。そりゃ、この曲を背に出て行くのは辛かろうよな〜と心底同情しました。また、彼女が履いてたのがヒールだったので、ちょっと彼女には同情できんな〜と鬼の様な事を思いつつ(苦笑)。

 3曲目以降は翻弄されまくりでどの曲がどうだったかのかは判りません(苦笑)。
 とは言え、印象に残っている事も多々有ったので、箇条書であれこれ思いついたままに。
 
 ・Sunday Bloody Sunday 会場の盛り上がりが凄くて、凄くて。
 ・Miss Sarajevo 丸いオヤジなBONOの声が美して、正直驚きでした。
 ・Pride (In The Name Of Love) 〜 One The Edge+Bonoに煽られた記憶しか残っておりません(^^;;。けど、Where The Streets Have No Name を生で聞けて、一緒に飛び跳ねられて良かった...と煽られながら思っておりました。
 ・Mysterious Ways 舞妓さん登場がインパクト強すぎでした(笑)。丸いオヤジなBonoが京都からお持ち帰りした(って...)、舞妓さん2名が舞台に上がり練り歩くという非常に「度肝を抜かれた」状況でした。The Edge+アダムたん+ラリーたんの苦笑まじりな表情での演奏が、今もって忘れられません...(思うにきっと彼らは最後まで納得してなかったんじゃなかろうかと)。
 ・Window In The Skies 日本公演で初披露となった新曲。公演ちょい前に発売された「U218singls」には入ってましたが、それでも会場が同じタイミングでバック・コーラス出来るって...U2Fan(=信者)って凄いかもしれない!!ちょっと感動を覚えました。いや、本当に凄かったですよ、あれは。
 ・最後の最後に再び Vertigo って、鬼ですか、貴方たちは?!と思いました(笑)。しかも、演奏変えて更に煽ってくれるし...思い残す事無く、全エネルギーを注ぎ込み飛び跳ね、両手を振り上げ、声の限り叫ばさせていただきました。本当に有り難うございました(って誰に?!)

 曲に関係ない細かい感想としては...
 ・丸いオヤジなBonoの声の調子が良かったようで、今まで見てたLive DVDよりも良かったと思いました。で、もの凄く非常に悔しいから言いたく無いんですが、ちょっとだけ格好良いと思いましたよ...けど、やっぱりカメラ好きなようで、会場で携帯でバシバシ撮ってる所に興味を示して近づいて行くのは、流石Bono(笑)。
 ・相方の予想通り、The Edgeは左側花道を幾度も通ってくれまして。一度だけ、相方が近くで演奏している彼に声を掛けたらば(勿論、その周辺の方たちもです)、偶然私たち「方面」を眺めたんですよ。その瞬間相方が舞い上がりまして、言うに事欠いて「俺の声に答えてくれたんや!!しかも、The Edgeと目が合った!微笑んでくれたわ!」と...。えっと、いつもの冷静なあなたは何処に行かれたんですか?と思っておりました。と同時に、この人「本当に好きなんやな〜」と妙にほのぼのした気持ちになったのも事実です。
 ・Mysterious Ways の中で「It's All right」という部分があるんですが、左側花道周辺の人たちは皆近くで演奏している The Edgeに向かって、指差しながらそれを言って(歌って)おられました。何か間違って無いですか?!とちょっと思ったり(笑)
 ・終盤近くに前方からペット・ボトルの水が回って来たのには吃驚でした(笑)。流石に口は付けてませんが、皆さん躊躇わず飲まれてたようで...。後日Webで確認したらば、全日ともどうやらスタッフが回されてたそうで。だったら、入り口でペット・ボトル没収しないな...と思ったのは内緒です。
 ・会場の一体感ったら、下手な表現で申し訳ないんですが「某アイドルオタを笑えんぞ、君ら」と思った程でした。だって、手の振り上げるタイミング、形、飛び跳ねるタイミング、況やコーラスもばっちり揃ってたんですよ!!!!
 ・私としては、2日目のSet Listがお好みでした。
Until The End Of The World と Desire 生で聞きたかった...

最後に日本公演全日程のset listを載せて長い感想を終わりにしたいと思います。

2006/12/4
1. City Of Blinding Lights
2. Vertigo (snippet:She Loves You)
3. Elevation
4. Out Of Control (snippet:I Wanna Be Sedated)
5. I Still Haven't Found What I'm Looking For (snippet: In A Little While)
6. Beautiful Day (snippet:Presence Of The Lord)
7. Angel Of Harlem (snippet:Suspicious Minds)
8. The First Time
9. Sometimes You Can't Make It On Your Own (snippet:Torna A Surriento)
10. Bad (snippet:Ruby Tuesday)
11. Sunday Bloody Sunday
12. Bullet The Blue Sky (snippet:When Johnny Comes Marching Home, The Hands That Built America)
13. Miss Sarajevo
14. Pride (In The Name Of Love)
15. Where The Streets Have No Name
16. One

Encore(s):
17. The Fly
18. Mysterious Ways
19. With Or Without You
20. The Saints Are Coming
21. Window In The Skies
22. Vertigo (snippet:Pump It Up, Tokyo Storm Warning, She Loves You)


2006/11/30
1. City Of Blinding Lights
2. Vertigo (snippet:She Loves You)
3. Elevation (snippet:Dazed and confused)
4. Until The End Of The World
5. New Year's Day
6. Beautiful Day (snippet:Blackbird)
7. Angel Of Harlem
8. The First Time
9. Sometimes You Can't Make It On Your Own
10. One Tree Hill
11. Sunday Bloody Sunday (snippet:Rock The Casbah)
12. Bullet The Blue Sky (snippet:When Johnny Comes Marching Home, The Hands That Built America)
13. Miss Sarajevo
14. Pride (In The Name Of Love)
15. Where The Streets Have No Name
16. One

Encore(s):
17. The Fly
18. Mysterious Ways
19. With Or Without You (snippet: Shine Like Stars)
20. Window In The Skies
21. Desire
22. All I Want Is You

2006/11/29
1.City Of Blinding Lights
2.Vertigo (snippet:She Loves You)
3.Elevation
4.I Will Follow
5.I Still Haven't Found What I'm Looking For (snippet:In A Little While)
6.Beautiful Day (snippet:Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band, Blackbird )
7.Window In The Skies
8.Walk On (snippet:You'll Never Walk Alone)
9.Sometimes You Can't Make It On Your Own
10.Bad(snippet:40)
11.Sunday Bloody Sunday(snippet:Rock The Casbah)
12.Bullet The Blue Sky(snippet:When Johnny Comes Marching Home, The Hands That Built America)
13.Miss Sarajevo
14.Pride(In The Name Of Love)
15.Where The Streets Have No Name
16.One

encore:
17.The Fly (snippet: (I Can't Get No) Satisfaction)
18.Misterious Ways
19.With Or Without You
20.The Saints Are Coming
21.Angel Of Harlem
22.One Tree Hill

MARIAH CAREY “THE ADVENTURE OF MIMI: THE VOICE, THE HITS, THE TOUR”

 昨年10/24,25の両日にあった Mariah大阪公演についての感想です。

 今回こそはF.Cで取ろうと思っていたチケット。ところがF.Cのチケット発売日は、一般発売の直前でアナウンスされたのがその3日前という何とも言えない日程でした。おまけにその時には某先先行予約で入金していたので、泣く泣く美味しいF.Cでのチケ購入は出来ませんでした。

 そんな泣き言はさて置き、以下大阪公演の感想です。

Setlist:

1. It's Like That
2. Heartbreaker Remix / Heartbreaker
3. Dreamlover / Live Remix
4. My All / My All Remix
5. Shake It Off
*** DJ Remix ***
6. Vision Of Love
7. I'll Be There
*** Trey Lorenz 2 songs ***
8. Fantasy Remix
9. Don't Forget About Us
10. Always Be My Baby
*** DJ Remix ***
11. Honey Remix
12. I Wish You Knew (Snippet)
13. Hero
---Encore1:
14. We Belong Together
15. Butterfly Reprise
---Encore2:JAPAN ONLY
16. All I Want For Christmas Is You


 今回のライブのMariaを一言で表すなら「出来る事は頑張って、出来ない事は無理してやらない」でした(笑)。

 まず、「出来る事」とは彼女の最大の魅力である「歌」。
 横道にそれますが、ライブ後一部で案の定「フェイクだ」とも言われておりましたが、二日間通して見て言えた事は「ほぼ生歌」でした。彼女ははっきり言って「フェイク」は下手です。TV出演を見ていたら判ると思うんですが、はっきり判ります。だって、口と曲が完全に合ってません(笑)。それに、細工するほどの器用さもマメさも無い様で、大概CDと同じ音になります(FANの言葉かと思われるかもしれませんが、私は本当に彼女が好きです)。

 本題に戻り、歌。
 歌いやすい様に若干アレンジは加えられてましたが、彼女の声を十分堪能できるものでした。特に、デビュー曲である 『Vision Love』は本当に素晴らしく、深みのある声と表現力に圧倒され鳥肌が立ち、彼女の声が復活した事がだた嬉しくて涙が止まりませんでした。
 ただ惜しむらくは、『Fly Like A Bird』が無かった事。この曲はグラミーでのパフォーマンスも素晴らしかったし、期待していたし是非聞きたかったんですが...。
 
 派手な演出は少なく、舞台美術も非常にシンプルで「歌を聞かせる」というコンセプトが判りやすく伝わったと思います。そういう意味でも今回は「彼女の歌」を中心に据え、それをきちんと見せてくれたと思うし、今後もできればこの方向で行って欲しいなぁと。

 次に「出来ない事」とはダンス(笑)。
 今まで『HONY』なんかでやってたかなり無理のあるダンスが、今回は一切無くて安心しました。確かにポール・ダンス的な動きや、ダンサーの動きに合わせて動くとかはありましたが、無茶なものではなく。その動きが逆にチャーミングさを感じさせるものであったことに、一fanは嬉しさを覚えました。

 でもやっぱり、彼女には大きな会場でのライブではなく、小さな箱でしっとりと聞かせる様なライブをして欲しいなぁと思って止みません。

氷室冴子 について

 『マリみて』を読んでいる最中に無性に読みたくなったのが、氷室冴子先生の『クララ白書』&『アグネス白書』でした。『マリみて』の先輩とも言えるこの作品、コバルト文庫の古典いや名作と言っても差支えは無いと思います。
 この作品は、小学3年で出会い、以後暗記するほど読み倒しました。お陰で登場人物の形容詞(愛称)のみならず、小説の一部は諳んじられます!!
 例えば、「桂木さんが好きです」から始まる夢美の告白場面とか、白路さんが「椿姫」と称えられる様になった経緯場面とか、『佐保彦の反乱』や『みずうみ』の稽古場面とか、しーのと高木さんのデートとかホント無駄に脳の容量を使ってるんじゃないかと?と思うくらい、です。

 ちなみに、私にとっての『クララ』『アグネス』は旧版を指します。数年前に出た新版は、「公衆電話」が「携帯電話」に変更されていた事にショックを受けてしまい、私の中では「無かった」ことになっております(狭量だとは思いますが、思い入れの強さに免じて下さいませ)。
 携帯電話を使うという改定が、時代に合わせたものだと理性では納得できても、心情が付いていかなかったと申しましょうか...(つうか、しーの達が携帯を使う姿を想像できなかったんですよ/涙)。

 で、やっぱり図書館にお世話になりました。
 改めて読み返して思った事は、「巧い」でした(笑)。現在のように「人気が出てきたからシリーズ化」って流れではなかったと思われるので、4巻(『アグネス白書 パート2』で終わるのが非常に潔いいんです。無駄な挿話とか、引き伸ばしと思われる話も殆ど無いですし。
 そして『マリみて』と違うのがイベントの扱い。学生生活を描いている作品ですから、文化祭もクリスマスバザーや運動会やらの舞台設定は勿論あります。が、何れも準備~前夜までの喧騒と後日談で済まされてるのが、如何にも「氷室冴子」らしいと申しましょうか(周辺を描くのが巧いと言いましょうか)。その、喧騒がまた愛おしくて愛おしくてならないんです(『アグネス』のクリスマスバザーは光太郎とのすれ違いがメインの為、当日風景を描いてますが、しーの行動や心象を詳細を細かく追ってない)。事細かに描写しないのに、まるでその喧騒に参加しているような気がするほどです。 

 しかも、作中で一番美味しい(え?!)と思われる、奇跡の高木さん(『マリみて』で言うなら現紅薔薇みたいなパーフェクトな容姿のお方で、学園内のアイドルでございます)としーののデート(笑)。これすらも、事細かな描写はありません。なのに、奇跡の高木さんの男前さや、きらめきの虹子女史や清らかなる椿姫な白路さんたちとの友情、しーのの舞い上がり振りなんかが伝わるんですよね~。

 そして、この勢いのまま『ジャパネスク』シリーズも借りた結果、氷室冴子作品が今でも大好きだと再認識いたしました。

 実は、氷室作品は『白い少女』からコバルト以外の作品も含め全て持ってたんです。が結婚を機に全て売り払ったんです(涙)。今となっては、相方に馬鹿にされようとどうしようと、全作残しておくべきだったと悔やまれてなりません。

 『クララ』『アグネス』シリーズと『マリみて』はやっぱり大きな違いがあると思うんです。
 確かに、「少女ばかりが存在している」閉じた世界を題材にしているのは同じなんですが、『マリみて』の視線の方がより「内(輪)」や「少女たちの内面」に向いてる気がしてなりません。ある意味それが魅力だと思うし、あのガラス細工の様な雰囲気を醸し出してる要素だと思います。
 が、『クララ』『アグネス』は物語内に出てくる「古典」によって「少女達だけの世界」じゃない世界に対して開き、繋がっている気がします。そこが一番大きい違いだと思えてなりません。

 これは氷室作品全体に言える事なんですが、彼女の作品を読むと作品に出てくる「古典」に興味が沸いて、どんな話なんだろうか??とついつい手に取りたくなるんです。冗長になりますが、何個か例を挙げてみます。
『クララ白書』
 ○みずうみ: 中劇(中等部主体の演劇)演目。
 本番で最愛の深川の茶器を割られ、動揺しつつも演じるマッキーのラインハルトが愛おしいんですよ。
 ○野菊の墓:中劇候補作。
 「しーのの民さん」という三巻のコンセプトが素晴しい(笑)
 ○古事記から題材をとった『佐保彦の反乱』:しーのが虹子女史の深謀遠慮に見事に嵌り(笑)、巻き込まれた「古文研究会」の劇作品。
 宝塚バリな設定と、絹糸製の特性鬘に一本一本爪切りで切れ筋を作る白路の執念とか、高木さんの男前さんかが素敵です。
 ○ピーターパン:高劇(高等部主体の演劇)演目。
 結局主演が捻挫し主役交代の為、今ひとつの出来だった作品。

クララ・アグネス通じてだと、 しーのの座右の書である吉野屋信子!!!! 
 最近になって漸く復刊版の『紅雀』を読みまして、なんか「しーのはこれに涙していたのかぁ」と複雑な気分になっておりました(笑)。

『シンデレラ迷宮』
 ○ジェイン・エア
   ブロンテ姉妹の作品は氷室作品が扉を開いてくれました。恥ずかしいですが、ジェインは中学になって読みました(『嵐が丘』に至っては高校時代と言う遅さ^^;;)。
『雑居時代』
  ○女の一生
   モーパッサン版です。これは作中で一馬が「モーパッサンの方」と親父様に説明しております。
 
『ざ・ちぇんじ』
  まんま「とりかえばや物語」
  とりかえばや物語は『マリみて』中でも使われてたんですが、昇華のされ方が不満足でございました。

『なんて素敵にジャパネスク』
  ベースは恐らく、『源氏物語』じゃないかと思います(特に人妻編は^^;;。とは言え、この作品には平安朝の色んな作品が出てきますし、気づかない部分でも古典のモチーフが使われてる様な気がします『伊勢物語』とか『蜻蛉日記』とかとか)。

 こうやって書いてみると、洋の東西関係なく入ってるよな〜とか、また作品中に見事に効果的に埋め込んでるよな〜と改めて関心しました。
 氷室作品から扉を開かれたお陰で、敷居を高く感じる事無く「古典」を楽しめた事は幸せだと感じています(『源氏』は与謝野版と橋本版で何度か挑戦したものの、何れも須磨まで辿りつけてません...。読み切ったのは『あさきゆめみし』だけという情けなさです--;;;)。

『マリア様がみてる』

 昨秋時点で、『マリア様がみてる』シリーズ(以下『マリみて』)の『大きな扉 小さな鍵』まで読了しました(今更な感が無きにしもあらず)。
 第1巻『マリア様がみてる』を認識したのは、恐らく『黄薔薇革命』が発売された頃だと思います。昔からの習性でコバルト文庫の動向を気にしていた際に、何となく気になりました。で、幾度か手に取り立読みを試みてましたが、諸事情で読了できておりませんでした。そうこうしている内にコバルト文庫の人気シリーズのお約束で、ドンドン最新作が発刊されてしまい立読みでは対応しきれなくなりました。
 しかも、当時はコバルト文庫がボーイズラブにまで手を広げていた時期で、どうにもあの界隈に足を運び難くなり...(30歳前後の女が長居できる場所じゃ無くなった^^;;)。

 ところが一昨年秋、偶々いつも利用している図書館で『マリみて』を見つけてしまい、その後発刊順序も関係なく借りれる分だけ借りてきて、他館からの取り寄せ予約までしました。流石に、この齢でこの表紙・挿絵の本を読むのはどうよ、と躊躇いを抱きながらでしたが。
 その反面、10年ぶりのコバルト文庫か~(最後に買ったコバルトは、恐らく前田珠子の『聖獣覚醒秘譚〈第2部〉深き闇の檻』だった)とかなり懐かしさを感じてたのも正直なところ。

 そんな「コバルトと私」的な事はここまでにして(気が向いたら書いてみたいネタ^^;;)、『マリみて』です。
 第一印象は、流石コバルト文庫!。読みやすく、敷居を低く見せながらも、作品として押さえる部分はきちんと押さえてるわ、と「コバルト」の作家育成の底力を改めて認識、感嘆させていただきました。しかも、今野緒雪さんの文章が意外に良く、これは拾い物だわと思いつつ、楽しみながらサクサク読めました(事実、1冊2時間程度で読めます)。
 そして、時折「はっ」とするような台詞や美しい描写や表現があるのも、幸せ度を高めてくれました。

 シリーズとしては、現「薔薇様」が「薔薇の蕾」だった頃が好き。シリーズ初期という事で文章に勢いや緊張感があったり、作品ごとに色合いを変えてるような雰囲気も良し。何より、蓉子・江里子・聖の三薔薇様の存在が圧倒的に素敵なんですもの(笑)。
 特に『マリア様がみてる』から『パラソルをさして』までの流れは、シリーズとしては非常に綺麗に流れてるし、個々の作品としてもきちんと練られて作られてるし、個々のエピソードも過不足無く巧くはめてるなと思うんです。が、それ以降はどうも停滞してる感が強くて、どうも「弱い」感じがしてしまいます(が、『未来の白地図』&『くもりガラスの向こう』は久しぶりに物語が動いた感じがあったかも。とは言え、現蕾の妹選びをどこまで引っ張る?!な印象は拭い去れず^^;;)。

 また、ここまでの道は平坦だったわりに長かった(笑)。
 8割方図書館にお世話になったんですが、『レイニーブルー』と『パラソルをさして』が何故か閉架図書扱いだったり、最新刊の予約者数が多すぎたのとで、この3冊に関しては図書館利用を諦めました。で、大変申し訳ないとは思いつつ、ご近所の書店で立読みさせていただきました(某書店の皆様、ごめんなさい)。
 *余談ですが、最近大きな書店でライトノベル系がビニールコーティングされているのを見て、世知辛い世の中になったもんだと思っていたんですが、実際こうやって立読みだけで終わってしまうと、当然の対応だよなとしみじみいたしました(本当に反省しているのか>自分)。

 ここまで付き合ったので(付き合った内に入るのか?!)、最終巻までお付き合いしたいと思っております。

 現紅薔薇の蕾の妹って、瞳子に決まりですよね???ココまで引っ張っておいて「新キャラ」登場ってのは無しですよね??
 (つうか、このシリーズもしかしたら現紅薔薇蕾の卒業迄続くんだろうか???そうなったらそれで壮大だと思います^^;;)。


 各登場人物に関してですが、読みながら氷室冴子先生の『クララ白書』シリーズの登場人物に重ねてしまっておりました(苦笑)。
 前紅薔薇(蓉子)=きらめきの虹子女史
 前黄薔薇(江里子)=清らかな椿姫たる白路さん
 前白薔薇(聖)=強いて言うなら朝衣かな??
 現紅薔薇(祥子)=奇跡の高木さん
 現黄薔薇(令)=エースアタッカーの布引さんか、憧れの丸井さん(って端役ばっかだな/苦笑)
 現白薔薇(志摩子)=氷室キャラには居ないタイプです(笑)
 現紅薔薇蕾(裕巳)=しーの
 現黄薔薇蕾(由乃)=鉈振りのマッキー(笑)
 現白薔薇蕾(野梨子)=三巻女史かなぁ(生意気な後輩って考えれば、律子かもしれない...)
 現紅薔薇蕾の蕾候補(瞳子)=夢見しかありえないっ(笑)

 紅薔薇さん一家(候補者含)の関係は、完全にしーのを中心にした先輩後輩の関係とシンクロしてます。
 高木さんに憧れてお近づきになって舞い上がるしーの→祥子と裕巳。
 しーのが好きで好きででも反発したおす夢見→裕巳と瞳子
 (同学年なのに)高木さんを掌で転がす虹子女史→蓉子→祥子
ね?!

焼け木杭に火がついた

不穏なタイトルですが、昔々嵌っていたモノに再度嵌りました、って意味で一つ宜しくお願いします(って何)。

 かつて片足のみならず両足を突っ込み、無事足抜けしたと思って油断していたら、何かの拍子に残像を見つけて手にとったらそのままズブズブと...、という事がここ最近続いてます。

 その中で最大の波が『こちらブルームーン探偵者』。これについては、後日別項を立てる予定です。 
 
 次に来た波が、『こどものおもちゃ』(小花美穂/著)。
 アニメ版にOn Timeで嵌り込み(社会人になって嵌った様な記憶があります^^;;)、当時はリボンマスコットコミックしかなく、流石に「『大きなお友達』として買うのは躊躇われる」と判断し購入には至りませんでした。が、職場の先輩の子供さんが全巻持ってる事が判り「貸して下さい!!!」と頼み込み、先輩に呆然とされた思い出があります。

 その後、愛憎版が出た際もかなり悩つつも購入を諦めました。が最近『こどものおもちゃ』が文庫で完結してるのを知り、えいままよ、とばかりに買ったのが運のつきでした。えぇ、やっぱり面白いんですよ!!!『こどちゃ』は。

 アニメ版も出来が良かったけれど、原作もホント「巧い」と唸らされます。紗奈と羽山、紗奈と実紗子の関係が「りぼん」連載だったtとは思えないくらい、丁寧に繊細に描かれていて、今読んでも古くささや幼さを感じさせず本当に見事だと思います。

 正直、この歳で『こどちゃ』はなぁと思うんですが、面白いものは面白いし、良い作品は良い作品として評価したいなと思います。

 しかし、小銭を稼ぐようになってからの焼け木杭は、妙に自制がきかなくて困ります(^^;;。まぁ小遣いで遣繰りできる範囲(文庫大人買いとか、DVD BOX)の大人しい範囲ではあるんですが、それでも懐が寂しくなる事に変わりなく、です。

突然のサッカー熱

 今まで全く日本代表戦には興味なく、W杯の代表の試合も相方のおつきあいで見る感じで、どちらかと言えば「日本代表なんて...」と思っていた方です。その理由は、「勝てる。強い」と根拠も無く書立て、負けても何の分析もなくただ個人攻撃に走るメディアと、それに何の躊躇いも無く、疑問を抱く事無く乗っかる一部サポ、そしてそれらに作られた虚像を実力だと勘違いしてないかい?と感じた一部選手の存在です(Jリーグ発足時からあった、その傾向にうんざりしてました)。

 なのに、オシム体制になってからの代表戦は欠かさず積極的に視聴し、残念な結果に終わったアジア杯も試合内容や結果に一喜一憂し、試合終了後は年季の入ったサッカーファンの相方に戦況分析の講義を受けるほど嵌ってました。
 態度が一変した理由はただ一つ、オシム監督の存在です。

 昨年の監督就任時からのファンなので、正真正銘の「俄ファン」です。就任会見時の映像で、なんとなく前任者とは違って面白そうな爺様と思ったのが契機。そして、お約束の『オシムの言葉 ー フィールド向こうに人生が見える』(木村元彦/著)を読んで、すっかり嵌りました。
 それ以降は、上でも書いたように代表の全試合を観て、Webで監督会見&談話を追いかける日々が続いています。
 特に、試合前後の会見が読んでて本当に楽しくてなりません。遣り取りや一言一句からあれやこれや「深読み」してみたり、表現の面白さや考え方の妙等を楽しんで読むという、かなり間違った楽しみ方をしています。

 オシム氏の何が好きで楽しいって、一言で言うならば「狸爺」っぷりです。
 細かく挙げるのならば、あの人を食ったようなけれど知性ある奥深い言葉。そして、全身から醸し出されてる知性や懐の深そうな、なのにどことなく剣呑で食えなさそうな雰囲気。時に見せる照れたような表情や、甘さ。そんな全てがツボです。そして何よりも、オシム氏になって「何をどうしたいのか」とか、「意図は何所なのか」と考えながら試合を見ることができ、結果試合自体が面白いと思えるようになったのは大きいです。
 選手起用にしても、試合運びにしても理論だっているというのか…、上手く表現できませんが何かしらの「意図」なりが伝わってくる様な気がして、非常に楽しいと感じています。
 
 また、観終わった後も感情的に終わる事ができず、「何所が良く、悪かったのか」「何故ああいう失点になったのか」「得点は何が起点で、どう動いたからなのか」という事を素人にも考えさせてくれるのは、本当に魅力です。
 勿論、失点されれば悔しいし、ゴールポストに嫌われたら「何でやねん?!」と思います。けれど、素人で俄だからかもしれませんが、それ以上に「考えさせてくれる楽しさ」の方が大きいように感じてます。

 また、オシム氏のメディアに対する姿勢も好きな要素の一つ。アジア杯カタール戦後のインタビューアーへの対応も、私自身は「語気がきつくなって当然やろ。あのインタビュアーが悪い」としか思いませんでした。それ以前もあの手の「どうでしたか?」系の質問に対しては、明確な理由があって回答されない姿勢を見せておられましたし(「貴方たちはどう思ったのか?」とか「質問の意図は何所にある?」と聞き返すのが常だったと思います)。
 なのにその後も毎回毎回飽きもせず同じ質問を繰り返すインタビュアーに、うんざりした表情で言葉をや表現を変えて同じ事をおっしゃるのがホント楽しくて仕方ありませんでした。
 そういう、メディアへの対応一つとっても「これまでとは違う」と思いますし、非常に好ましく感じてます。

 それに、選手の「勘違い」してる方が少なくて、インタビューなんかも気持ちよく見る事ができます。確かに、これまでの代表と比べると「地味」だとは思いますが、私にとっては非常に好ましく映っています。だから素直に「頑張れっ!」と応援できるし、彼らが成長してくれる事を願ってやみません。

 でアジア杯ですが、「課題」が見えたなって思いました。これからオシム氏がどういう代表作りをするのかが本当に楽しみなくらい、色んな課題が見えた気がします。
 今大会の結果が4位だった事で、またぞろ解任問題が喧しく言われるんでしょうが、W杯までは続投いただきたいと切望しています。

 実は、純粋なサッカーファンとは違った部分、又は激しく間違った方向でも楽しませてもらってたりしますし、私の為にも是非という非常に邪な思いも大きくあります(笑)。

 このアジア杯期間だけでも、
 ・ベトナム戦でBSの現地解説者だった山本さんが、試合前日オシム氏の話し相手になってた、と話題にされたそれだけで、我家では「山本さんはスタッフから人身御供に差し出されたに違いない!話し相手を求める御大の被害が選手に及ばないように、他のスタッフに泣き付かれたに違いない!」とネタになってました。
 と同時に私の中で山本氏(&オリンピック代表)の株は鰻上りになったのは、現金にも程があります(^^;;。
・うんざりした表情で、けどちゃんと質問者に答えるオシム氏。あのウンザリ顔が出て、インタビュアーの腰が引ける様子に相方と大笑いしてました。
・試合中に聞こえる「Abe!!」とか「Hanyu!」とか「Maki!」の指示。また彼らだよ...と呼ばれる(怒鳴られる)回数の多い人に同情してました。
・オーストラリア戦翌日の中澤のコメント、「あまりはしゃぐと大きい人に怒られますから」。大きい人、という表現がやたらツボで、その後我家ではオシム氏のことを「大きい人」と呼ぶようになりました。
・某ブロクコメントで見かけた「ツンデレ爺さん」が、何て適切で素晴しいネーミングなんだとツボに入りました。
・そんなこんなでアジア杯でオシム氏のことを我家では気分に応じて、大きい人、ツンデレ爺さん、狸爺さん、御大等と呼ぶようになりました。
と日々ネタは尽きることがありませんでした。

 真面目な話、オシム氏率いる日本代表がどう変化して、何所まで行くのか楽しみでなりません。また、オシム氏の健康含め、残る3年の任期を無事全うしてくださることを願っています。