2005年12月9日金曜日

ねぷた+ふくろう+温泉三昧=青森旅行

 先月下旬、ここ数年の恒例行事となっている「冬の温泉旅行」で青森・八甲田山麓に行ってきました。
実に3年ぶりの青森!!
 前回訪れた時は8月下旬で、季節的にはかなり良かったと記憶しています。今回は、ほっこりとした雪化粧には僅かに早く、艶やかだったであろう紅葉はすっかり葉を落とし、言葉は悪いですが中途半端な時期でした。それでも、彼の地の美しさに目を奪われ、素晴らしい温泉に身も心も堪能した旅行であったのは紛れも無い事実です(しかし、人っ子一人居ない奥入瀬や十和田湖は「自然を独り占め」してる満足感はあったものの、やはりどこか寂い思いに駆られましたが)。

 今回の旅行では、地元の方達にお世話になり、色々お話させていただけた事が印象深く、そして物凄く幸せでした。
 初日に偶然立寄った「道の駅・なみおかアップルヒル」で、何時の間にやら相方に色々話をしてくださった「らくがき屋」店主の相馬呑気さんと「ふくろう館」の蛯沢博行さん。丁度蛯沢さんが同所で「りんご園のふくろう」展をされている所へお土産購入がてらに立寄ったのがきっかけで(相方の喫煙が契機とも言える)、りんごの古木に住むふくろうやねぷたのお話を伺う事ができました。また、相馬さんに津軽言葉も教えていただいたりして、とても楽しく温かい時間を過させていただきました。
 その時間が余りにも楽しかったので、つい最終日にも同所に立寄って時間ギリギリまでお邪魔してしまいました。その節は本当にご迷惑お掛けしました>お二方。
 それから、「津軽ねぷた村」で津軽三味線を実演してくださた岩間千栄子さん。
 本当なら5分間の演奏だったんですが、私達しか居なかった所為か偶々終演後に色々お話をさせていただき、挙句もう1曲聴かせていただきました。
 津軽三味線の生演奏は初めて聴いたんですが、その音色が切ないやら温かいやら優しいやら。使い古された比喩だとは思うんですが、激しい風に舞う雪の様なその音色に、ただただ圧倒されて不思議と涙が零れました。色彩は決して豊かではなく、恐らくモノクロ(=墨絵)近い感じなんですが、その白と黒の様々なトーンが美しく豊かでした。
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 そんな風に地元の方と出会えたことが何より楽しくて一番の思い出だったな〜と、感じた05年冬の旅行でございました。

以下徒然なこと

 今回の目的は兎に角「東北の温泉、それも『蔦温泉』に泊まる!!!!」でした。蔦温泉は前回も訪れており、そのお湯の力強さに惚れ込んで是非もう一度!!と思ってたんです(ちなみに相方は修学旅行で行って以来の『蔦温泉』ファン)。その『蔦』を2日目に配置して、初日の宿泊地は『酸ヶ湯温泉』とこれまた湯治場を選択しました。

 『酸ヶ湯』は硫黄臭のある白濁色のお湯で、これまた「温泉に来たぞ!!!」という気分を否が応でも高めてくれます。しかも、八甲田山麓という場所柄もあってか、かなり秘湯というか湯治場風情がありそれだけで幸せになっておりました。
 お湯は、文句なしに素晴らしかったです!!!内風呂よりはやっぱり「ヒバ千人風呂」の方がゆっくりできるし、ほっこり満足できました。その「ヒバ千人風呂」なんですが、このお風呂は通常「混浴」で朝夜1時間だけ女性専用となるんです。
 私は無難に女性専用時間帯だけしか利用しませんでしたが、1時間という時間制限が物凄く気になってしまい、多少慌しかったです。確かに「混浴」は文化だと思うし、残していけたら良いなとは思います。が、現実問題難しい時期に来てるんじゃないかと思ったのも事実。出来ることなら、完全に男女入替性のほうがBestなんじゃなかろうか、と思った次第です。

 2日目の『蔦』ですが、えぇ此処は文句なしです(笑)
 床から沸きあがるってくるお湯の素晴らしさったら!!最高ですよっ皆さん!!(って)
 宿泊棟は相方の強〜い希望で、冬季閉鎖になる別館。古くて急な階段の上り下りが楽しくて、なかなか風情のある棟で、私も大好きなんです。ただ、お手洗いや洗面所が共同なので、そういったのを好まれない方は、最新の西館がお勧めかもです。

 観光らしい観光は、津軽ねぷた村と五所川原市の佞武多の館だけだったと思います。恥ずかしながら「ねぷた」の実物を見たのは今回が初めてでした。TVのニュース等では見ていたんですが、あれほど大きくて色鮮やかで迫力があるものとは!!!驚きでした。津軽ねぷた村ではねぷた囃子(で良いのかな???)を聞かせてもらい、太鼓を叩かせてもらいました(今回は色々体験したというか...迷惑掛けたというか...)。
 あのリズムが生理的に心地よくて、ほんの少しだけですが「ねぷた」の雰囲気を味わうことができました。

 来年若しくは再来年の温泉旅行は、再び青森・蔦温泉にしようかと画策中。夫婦揃って、どうやら雪で閉ざされた蔦温泉で読書&温泉三昧に魅力を感じてるようなので(笑)