2005年4月27日水曜日

Bryan Adams ROOM SERVICE JAPAN TOUR 2005 @ Zepp Osaka

 今回のLiveは相方の希望だったんですが行って(参加して/笑)大正解でした!!
 一言で表現するなら「密接で幸せで満ち足りた」Live。

 観客は総じてBryan Adamsが好きで、曲のみならず歌詞も覚えてる。だから会場の空気がとても暖かで、況や彼の演奏や声、歌を待ち焦がれて受け入れてる雰囲気で満ちておりました。どういうんだろ、聴衆もアーティストも一緒になって「楽しむ」感じがしたって言えばいいのか(語彙の不足がモドカシイ)。
 そして、Bryan Adamsやバンドの方もそういう会場の雰囲気を楽しんで、一緒に盛り上がってく。そして、聴衆が彼らを受け入れて(ある意味信じて)盛り上がってくれてるのを信じてる感もあって。一瞬でも互いに信じあってる上で成立するLiveって、両者にとって物凄く幸福だよな・・・と。大きな箱や「旬」(「今話題だしぃ、ちょっと行ってみようか〜」的な観客が多い/酷)なアーティストのLiveでは余り味わった事の無い雰囲気でした。

 観客と会話して、況やリクエストに答えて演奏をした時には正直鳥肌が立ちそうなくらい、感動しました。なんて幸せなんだろうか・・・って。
 失礼ながら、恐らくチャートの上位に上がってきたり、日本で爆発的な人気を博したりする方じゃないとは思うんですが、それでも、ああいう充足感があって深いLiveを出来るのは非常に稀有だと思うし、それだけでも十分幸せな方だな〜って気がしてなりませんでした。(「売れる」ことだけが良い事だとは思えなくなってる昨今なので、余計にそう感じたのかも^^;;)

 Zeppの様な小さな箱は初体験でしたが(「BuleNote」とは少し違う様な気がする)、アーティストと観客がとても近く一時であれ非常に親密な関係性を築けそうな雰囲気がとても心地良く感じました。こんな場所でMariahがやってくれたら・・・と場違いな感想を抱くほどでした(笑)。

しかし・・・
大阪南港はやっぱり遠かった(苦笑)
しかも、入場方法がいまひとつすっきりしないイメージが・・・あの辺もう少しどうにかならないでしょうか??

2005年4月22日金曜日

祝 完全復活!!(確定版)

 Mariahの『The Emancipation Of Mimi』が4/30付Billboard Top 200 Albums ChartsでNo.1になりました!!
 また、公式サイト(Universal Japan)によると、


発売第1週めに約40万4000枚を売上げた。
(中略)
この発売第1週めの売上枚数は、輝かしいキャリアを誇るマライアにとっても過去最高の数字となっています。なお、マライアの全米No.1アルバムは97年の『バタフライ』以来となります。


とのこと。

 めでたい&おめでとうMariah!!とWebの隅っこで叫ばせていただきます(笑)。

 実は、今週始めからFANサイトを中心に「どうらやらアルバムチャートで#1を獲れそうだ」との噂は流れていましたが、本家本元のBillboard.comでチャートが掲載されるまでは、ほんの少ぅし「本当に獲れてるの???」と疑念を抱いてました(とことん小心者です^^;;)。
 これで声を大にして「完全復活!!!」と叫べますよ(何も私が叫ばなくても良いです)。

 しかも、5年ぶり15枚目の#1とくりゃ喜びも嬉しさもひとしおです(笑)。この5年色々ありましたが(苦笑)、これで全て「過去の事よ」と笑い話にできそうです(って)。

 私自身「売れる」事が全てでは無いと思ってる部分もあるんです(「消費」されることについて懐疑的だったり/苦笑)。とは言っても、今回のアルバムは出来が良く、またMariah自身が楽しそうに作ったな〜と素人ながら(かなりの贔屓目も入ってますが^^;;)感じていたので、多くの人が手にとって聞いてくれたと思うと素直に嬉しいのも事実。また、売れる事(チャート上位に食い込む事)で、ここ数年に渡って続いていた停滞感というかある種のマイナスイメージが払拭されるだろうし、それに伴って彼女の「音楽」が再評価されればとも思ってます。
 そういった意味でも今回の快挙は本当に良かったしむちゃむちゃ嬉しいのです(^^)。

2005年4月19日火曜日

『バット・ニュース☆グッド・タイミング』(DVD)

 義姉の元で2年近く過ごした(笑)『GN☆BT』のDVDを久しぶりに(数回目)鑑賞しました。やっぱりこの作品は何度見ても「面白く」て相方と夕食時に大笑いしながら鑑賞しました。
 鑑賞後は、ただ「あぁ面白かった」だけが残るそんな作品です。三谷さんが常々おっしゃっている「劇場を出たら何も残らず『面白かった』が残る作品」(物凄い意訳(誤訳)です)の代表作かと思ったりします。

 出てくる役者さんも達者だし、すれ違いと勘違いから生まれる状況は当然ながら、台詞の掛け合いも間も全てが可笑しくてなりません。これは是非一度見てくださいませ、と思わずお勧めしたくなる作品です(相方と「この作品を舞台で見れた人幸せやな~。羨ましいわ」と頷きあいました。)。

 この作品で沢口靖子さんの印象ががらっと変わりました。『組!』開始当初、おみつさんがどうも・・・という感想を目にした事があるんですが、私がおみつさんに対して違和感を感じなかったのはこの『GN☆BT』のちとせ役を見てたからだと思います。あぁこういうのもOKだわ、と納得できたので(史実のおみつさんがどうだったのかは、さて置いての話です)。

 この作品の沢口さんは兎に角可愛い(笑)。なんでこの人こんなに可愛いだろう??と不思議に思うほど可愛い可笑しいのが沢口さんです。周囲がこのお方一人に振り回されてるといっても良いほど、マイペースで周囲が見えてなくて天然なのにそれが許せちゃうくらいの愛らしさ全開です。

 彼女(と彼女の母親)に散々振り回されて、どんどん悲惨な目にあうのが生瀬さん。
 自ら墓穴を掘って突き進んでる言ってもいいほどの活躍ぶりで、この方達者やわぁ、と大笑いできること必至です(殿内さんとかホイさんとか目じゃないです/比較対象が)。
 んで、ちょこまかちょこまかと煩い(笑)のが八嶋さん。沢口さん以外はヤッシーに食われてるとしか言いようが無いほどの存在感と言うか煩さ(ホント動きが煩い/笑)。
 生瀬さんと八嶋さんの妙な共闘関係がこれまた可笑しいときてます(お二人とも関西ご出身な所為か間が良すぎです^^)

 要を押さえるのが、伊東四郎さんと角野卓造さんのお二人。お二方とも本当に達者な方で、硬軟あわせたお芝居&劇中コントをきっちり見せてくださいます。

 必聴なのが副音声の「三谷+生瀬+八嶋」によるコメンテータリー!!始めから投遣りな三谷さんにお互いに違いを出したい生瀬さんと八嶋さんの妙なテンションの会話がツボです。(『王レス』の副音声もかなり可笑しいんですが、それ以上の妙に気の抜けた空気があって可笑しいんですよ)

 さぁ今夜は副音声で鑑賞だ!!!(それより前に『組!』の第壱集を早く見終えなさい)

保育士さん

 人生初挑戦(大袈裟な^^;;)な月9。初回から録画見でした・・・・。
 理由は、『バット・ニュース☆グッド・タイミング』DVDを見てたからです(いやぁ2年ぶりに手元に戻ってきたので、嬉しくてつい^^;;。しかし、この作品はホントに何度見ても面白いですよ~、って別項立てます)。

 その録画分も真っ当に見れてなくて、保育士さん(&近藤芳正さん/嬉)が出るところだけをつまみ見したという体たらく。なのでドラマの感想も何もあったもんじゃないんですが、とりあえず見たぞ(見たことになるのか?!)という記録のためだけに書いてます(何のためのブログだ)。

 以下、保育士さんを中心にしたお馬鹿な呟きです。

 OPのレース部分~保育士さんが登場するあたりまですっ飛ばし(ホントごめんなさい)、画面に近藤芳正さんが映った瞬間思わず再生(近藤さん好きなので^^)。そして、近藤さんと保育士さんの絡みを確認しホクホクしておりました(好きな人同士が一緒の画面に居て会話交わしてるが嬉しくてならないので(馬鹿)。

 で、エリート臭さ一杯の保育士さんが山南さんとは全く違っている事に、益々ホクホクし。あぁ笑顔が胡散臭いよ、とか何か微妙に屈折してないかい??とか自転車は大丈夫なの??乗れるの!?(結局乗ってる場面がなかったので妙な不信感抱いたままです/笑)とか間違った方向も含め色々突っ込んでみたくなりました。
 そして、幼き子らに「元ニイ」と合唱される場面に意味無く嬉しなったり、喧嘩の場に居ないへたれっぷりが可笑しかったり、小雪の上半身を手で隠した後「なにやってんだろう」的な表情を浮かべた保育士さんに打ちのめされました(ホントごめんなさい)。

 その他の感想としては、上野樹里嬢の利発そうで少し醒めてる感じを見て「彼女が史緒さん(By 『笑う大天使』映画)で良かったかもな~」と安堵を覚えたり(違う作品を混同しない)、原田義雄さんの存在感とか表情だけで感情や思いを表す様に感嘆し、高島礼子さんの割烹着姿は意外と良いな~とかでした(どうしようもない感想ですみません/平謝)
 そして何より子供達の個性溢れる存在感がとても魅力的だと感じました。
 肝心要の主役氏ですが「俺様」(若しくは天才)な役所じゃなく、こう何かしら抱えつつも生きてる市井の役な主役氏を見てみたい気がしなくもなくでした。

 ただ、初回だからなんでしょうが・・・やっぱりさっくり(倍速で映像)見ただけで話が見えそうな作りに、「・・・・」と思う部分も無きにもしもあらずで。恐らく今後もこんな調子で流し見してくんだろうと思います。
(木10&月9と見た結果、連ドラは合わないってのがハッキリしただけのような気がしてなりません^^;;)

2005年4月18日月曜日

『お父さんの恋』大阪公演

 先週末、待望の『お父さんの恋』行ってきました。座席が一桁列ど真ん中と、珍しくかなり美味しい場所(笑)だったので思う存分堪能して参りました。

 先週見た『デモクラシー』が厳寒の冬だとすれば、『お父さんの恋』はとても柔らかで暖かな春の陽だまりのようなお芝居でした。とは言っても、陽だまりと言っても決して暖かいだけでは無く、時として言葉が胸に静かに突き刺さり、何かがゆっくり沁みこんで来る、そんなお芝居でもありました。そう、まるで舞台の季節に咲き誇っている(舞台に置かれている)桜の様に儚く美しく柔らかい、それでいてどこか一抹の寂さや凛とした何かがありました。

 そして、我父の事を思い出しました。いや、むちゃむちゃ健在なんですが(笑)。一般的に言われてる父との確執とか、反抗とかとかを勿論経験してるので、その時の父の思いはどうだったんだろう、とか思ったりしてなんとも言えず切ない思いをしてみたり。


以下徒然に思った事など。

 しつこいようですが(笑)、一桁列ど真ん中のお席だったので役者さんの表情や細かな口の動きまで確認できたのは、嬉しかったことの一つ。
 大樹と藪先生の将棋場面で堺さんと池田さんが何となく微妙に楽しげな表情で、お二人で何か話しておられたりとか、その後大樹が美樹さんにスリッパで頭を思いっきり叩かれてる時の堺さんの妙に笑いをこらえてる表情とか(恐らく回数が多かったんでしょう/笑)、正樹の車椅子での場面の表情とかがホント見てて嬉しくなりました。
 また、ヤンキー(死語?!)時代の正子姉のぶっ飛びように、素で笑いをこらえてる堺さんや菊池さんの様子には思わず笑みを誘われました。

 堺さん目当てで行ったんですが(笑)、実際は意外と言うか当然なんですが前田吟さんに終始ひきつけらておりました。どこか抜けてて可愛らしくも頑固で懐が深い昔気質の「親父」がたまらなく愛おしく感じたのは、前田さんだからなんじゃないかと。前田さんがあんなに「軽やか」なお芝居をされるとは意外でした。もっと重々しい感じのお芝居をされるとばかり思っていたもので・・・。勿論、押さえる部分はきちんと押さえておられるし、若者達のお芝居をどこか楽しんで見守っておられる雰囲気もあって、本当に「父」といってしまいたくなるくらいの空気を醸し出しておられました。

 で、お目当ての堺さんですが、一言で表現するなら「いや~眼福眼福」です(笑)。
 上でも書いてますが、細かな表情や全身で表現される空気感(正子姉の指輪を眺めてる時の手の動きとかとかとか)をあれだけ堪能できたら十分満足です。
 そして、大樹が持つもどかしさや先が見えるが故の諦観なんかは、同世代だけにどこか判る部分があり、彼の置かれてる(自ら置いた)位置が強ち他人事じゃないよなと思ったり。居場所が無いとか、先が見えてるとか言い訳と言えば言い訳に過ぎないんでしょうが、それでも「先が見える現在」を作ってしまった前の世代(=親)へ苛立ち、その苛立ち故に(ある意味不条理な)怒りを彼らにぶつける、それで更に己を追い込んで「やりたい事がわからなくなる」そんな循環に「私も同じだよな・・・」と思い当たりました。
 また、大樹が正樹に対して「あんたのようになりたくない」と投げつけた言葉を聴いて、なんとも遣り切れない思いを抱きました。それは私自身が両親に対してかつて思っていた「言葉」だったから。そして、そう思いながらも大樹と同様「何がやりたいのかわからない」と逃げてた自分を思い出したから。年齢を重ね、会社組織や義父母等々狭いながらも世界が広がり、色んな人と接していく中で両親の生き方にもやっと敬意を払えるようになりましたが、それまではやはり・・・(苦笑)
 今でも幼いんですが、今以上に幼く拙かった私を少し(少しかいっ)情けなく思い返した場面でもあり、非常に印象に残りました。

 末っ子らしく周囲をちゃんと見て状況を理解してる賢さ、どこまでも優しくて緩やかで、賢くて優しいが故の狡さを持つ大樹。その大樹がさおりを最後追い詰めて許して、父の介護を決意するまでの流れがとりあえず好きです。冷静に外堀を埋める事でさおりだけでなく、自分も現実や家族とうい壁(ある意味逃げ場であり壁なんだろうなと思うんです)に追い詰めて、自分や家族と向き合って「やり直す」事を静かに確実に決意する。そんなしなやかな強さを感じさせてもらえた場面。だから大好きです。

 で、大樹といえば忘れちゃならない、体操服姿(笑)。勿論「お父さん!!お父さん!!ぼく逆上がりが出来た!!」から始まる一連の小学生モードな堺さん(違)には、会場大笑いでございました。あんなにひょろんとした小学生って(大笑)。そして、小学生らしく椅子に座って足をブラブラさせてたり、やたらお腹を空かしてたり、調子に乗って「ど~き~ん」と妙に浮かれて囃し立ててる様子の堺さんは、最高でしたよ!!(どこか視点が違う)。
 また、正樹さんの声真似してるのとかも私としてはツボでございました(だって楽しそうなんだもの/だから視点が以下略)

 忘れちゃならないのが藪先生な池田成志さん!!
 どこまでが台本通りでどこからがアドリブなのか不明ですが、この方の得体の知れなさは可笑しいとしか表現できません(笑)。藪先生が出てくるだけで場が明るくなるというか、空気が軽くなるというのか、そのパワーは絶大でした(笑)

 正子姉@七瀬なつみさんと美樹姉@菊池麻衣子さん。
 七瀬さんは『ぽっかぽか』の母役が大変好きな女優さんです(あのドラマは良いドラマでした。娘も可愛かったし父の羽場さんも良かった^^)。が、七瀬さんの醸しだすまぁなんとものんびりとした空気が心地良かったです。そして、対する菊池さんの鋭利な空気と相まって、何所にでも転がってそうな「姉妹」関係が見えた気がしました(私は一人っ子なのでいまひとつ姉妹関係とかが判って無いんですが^^;;)。
 実はこのお芝居でぐっときたのが、正子姉がイミテーションの指輪をはめ続けてる理由でした。はっきり覚えてないんですが「贅沢を知らない頃の私を知ってる」という台詞が柔らかな棘として胸に突き刺さりました。
 何者でもなかった過去の自分を愛しく思い懐かしむ言葉に、彼女の年齢や重ねてきた年月、彼女の居る現状を垣間見た気がして、もしかしてあの家族の中で一番キツイ状況にあるのは彼女なんじゃないかと思ったりしました。
 で、対する菊池さんの感情的な面には「あるある。わかるわかる」と非常に深く頷いきました(笑)。上昇志向があって努力もしてる。けれど、その上昇志向の隅にあって気づかない(見ない)振りをしてる「弱さ」と対面した時には、脆い・・・うわぁ現実的だわ・・・形とか切欠は違うだろうけれどこういう面あるよな・・・と妙に親近感を抱いたのは彼女でした(笑)

 唯一悔やまれてならないのが、さおり役の星野さん。
 芸達者(というか個性の強い)面々が周囲に居る分どうしても点数が辛くなるんでしょうが、在る意味キーパーソンな役なので、もう少し説得力というか何かが欲しい・・・と思われてなりませんでした。
 立ち姿とか不安気な様子とかは良かったと思うんですが・・・・(^^;;

 カーテンコールは都合3回あったんですが、皆さん手を振ってくださいまして、振り方にも個性があり見てて楽しかったです。また、堺さんが両手を前に伸ばして手を振ってる姿には、可愛い・・・としか呟くしかありませんでしたでございます(馬鹿)。
  
 いろんな意味で楽しいお芝居でした。今年前半は恐らくこれが最後の舞台になると思うんですが、最後のお芝居がこれで良かったと、そんな風に満足できたことに感謝です!!

2005年4月15日金曜日

Mariah @ うたばん

 Mariahの表情が可愛らしかったり戸惑ってたり少々ムッ(憮然)としてたり、少し軽蔑してた風があったり等々色んな顔を楽むことが出来(え)、『We Belong Together』の映像が大変美しく綺麗で、スタジオトークでの相変わらず天然というか天衣無縫な発言(行動)も楽しく。 何より通訳の方の苦労と努力と気遣いが、全般に渡って見え「お疲れ様です」と思った番組(何か違う)。

 以下 大人になれないファンの愚痴です(苦笑)。

 Mariahがあの番組に出演すると聞いてからずっと、嫌やな・・・と思っておりました。失礼ながらこの番組があまり好きではなく、あの司会者二人とそのMCがかなり苦手で(^^;;)、殆ど見たことが無いんです。にもかかわらず、何となく「(出てくるゲストに対して)失礼な番組」という印象がありまして(それは司会者の印象/酷)。

 えぇ予想通りだった事に呆れるやら、驚くやらです。
 司会者の無礼な態度と口調に苛立ち、新譜に全く関係の無い質問をされた続けたMariahがある意味痛ましく(「ハナシタクナイノ」と言い切ってくれたのですっきりましたが/笑)、まともな質問が無いことに驚き(もっと事前に勉強しろよ、司会者と思うほど)、あんな内輪受け的な雰囲気しか作れないんだったら、内輪だけで番組作って色んな(特に海外からの)ゲストを呼ぶなよ、つうかUniversal Japanも考えてくれ、もっと他に番組あったろうよ・・・と思って深い深~いため息をつきました。

 また司会者だけなく番組の構成も好きじゃなかったです。特に、Mariah登場までのあの振りは何なのかと??と。ちゃんと同席してた某歌手にも気遣ってたろうに、そんな事はお構いなしで「女王様」とか「我侭」を前面に押し出してた作りには、非常に嫌悪感を感じた次第です。

 そんな事を笑って流せるほど大人なファンじゃないので申し訳ありませんです。
 そして改めて思ったのは、Mariahだけじゃなく、好きな音楽関係者は出演してもらいたくない番組だよな・・・と言う事でした(苦笑)。


木曜日の夜のお魚屋さん。

 お魚屋さんドラマ(違います)、見ました。
 背中に「鮪」と墨痕鮮やかに(=デカデカ/笑)と書いてあるTシャツや、バンダナ&下駄姿は素直に可愛いと思います。そして、「どうせ勝ち組じゃねーよ」と拗ねが入ってる台詞とか、ちょっと浮き足立ってる様な調子の良い感じや、年相応の雰囲気や愛嬌の良さ気な感じは良いな~と思いました。そして、彼の役者としての器用さや、昨年とはまた違った抽斗があるのを垣間見た気がして、一所に留まる役者さんじゃないよな・・・と末頼もしく思ったり。

 堤さんの味のある知的で一見懐が深そうで、その実利己主義的な雰囲気も良いな~とか、そして一風変わった画面作りも面白いなと大変興味深く思ったりしてました。

 が、35分過ぎに挫折いたしました(ヲイ)。なので、ある種の楽しみだった伊東センセ(違)のエリートIT社員姿は拝見できてません。

 敗因は、予定調和な流れと、やっぱり「恋愛」が絡んでくる辺りと、CMで集中力が細切れになる所為かと思います。やっぱり民放のドラマには向かない事を再認識いたしました。が、次回からは録画してCM飛ばして見ようと思いますです。なんとか最後まで頑張って見たいとは思ってるので、色々対処法を考えて頑張ります(^^;;

 来週からの月9はもう少し気合入れて頑張って最後まで見れたら良いなぁ(むちゃむちゃ消極的態度です/涙)

2005年4月13日水曜日

『Destiny's Child Fulfilled And Lovin'it Tour』in Osaka

 4/11に行ってきました、DC LIVE@Osaka!!

 久しぶりの『旬』なアーティストのLive。楽しく魅力満載で、尚且つ歌って踊れてと、ありとあらゆる意味で大満足なLiveでした(^^)。そして『旬』って良いな(って・・・)をヒシヒシと感じたLIVEでもありました。
 勿論、音楽(Setlist&声)も文句無しに素晴らしくて、終演後は「いや~良いLiveだった。幸せな時間を過ごせた」とにんまりしつつ満足な呟きをもらす程でした
 詳細なレビュ等々は公式やFAN、音楽サイトで出てくると思いますので、相変わらず無駄に長い雑感です。

 今回の席はスタンド席でステージに向って右側前方通路側と可も無く不可も無い場所(流石ウドーで取れた席だ、と妙に納得する場所/笑)。この席からは流石に肉眼で彼女達の表情とかは見えませんでしたが、ダンス・動きや衣装なんかは十分に楽しむことができました。ただ、彼女たちに「左(右・中央)側の人たち歌って!!」と煽られた時には「この場所は一体何処になるんだろうか?!」と妙な戸惑いを感じた場所でもありました(^^;;が、結局「どこでもいいわ。叫ぼう!!」と割り切って叫び&歌いたおしてましたので、どうでもいいと言えばいいんですが(笑)

 さて、Live開始前のお楽しみ、客層チェック(って・・・何?!)。
 予想通り、10代後半~30代前半の女性同士が多い感じがしました。服装はこれまた予想通りで、デニム姿が大半を占めTOPは肩なんかを見せる感で、かなりお洒落な感じな方が多かった様に思います。眺めつつ、こんな組み合わせ方もあるんや~等々勉強させていただいておりました(笑)。また皆さん細くて、肌見せな感じでも決して嫌らしい感じがしなかったのが、う~んDCって感じやね~と妙に納得しておりました(こんな納得って^^;;)。

 さて本題のLiveですが(前置きが長くてすみません)、開演予定時刻が過ぎ期待が高まる中、約20分遅れで始まりました。客電が落ちた瞬間の会場の歓声と言ったら、それだけで楽しくなる程のモノでした。DCがステージに姿を見せた瞬間、大阪城Hは彼女たちの声と音楽とリズムに満たされました。
 ホント、最初から飛ばしてくれました!!

 OPが『 Say My Name 』だったのがホント嬉しいやら楽しいやらで、流れてくるIntroからすっかり彼女達のペースというか勢いに巧く乗せてもらえました。その後はHIT曲の連続でして、まさかこれも聞かせてくれるとは!と嬉しい驚きの連続で、夢中になって踊り歌いまくっておりました(自分の年齢考えれ・・・)。
 『Independent Woman Part I』では煽られるまま腕を振り上げ、「I bought it」の部分を思い存分歌い叫び、画面に「チャーリーズ・エンジェル」らしき炎が映れば「おぉぉやるなDC!!」と意味不明な感嘆をもらし(笑)、『No, No, No』 ではコーラス部分を合唱し(大画面にちゃんと歌う部分が出てくるのが何とも嬉しい)、『Bug A Boo』では体をリズムに任せるまま動かし、『Bills Bills Bills』では画面に表示される歌詞を気持ちよく合唱し、『Bootylicious』は会場全体がダンスフロア的なノリで盛り上がりってるのを楽しみながらも、彼女達の動きを堪能し、『Jumpin Jumpin』が流れたらもう体を動かすしかなく(流石にスタンド席では怖くてジャンプできませんでした/^^;;)と。このHIT曲の流れは最高に気持ちよかった!!
 また、言わずもがなですが、彼女達のHIT曲はノリが良くキャッチーな曲が多い為、会場が大盛り上がりしてるのが楽しくて、久しぶりに会場との一体感を味わいました(笑)

 一息ついて最新アルバムから『Soldier』が流れると、DC格好良い!!としか言いようが無いくらい魅せてもらいました。切れのあるダンスといい迫力在る歌声といい、文句のつけようがこざいませんです(満足)

 それが終わると、各人のソロ。
 先ずはKellyの『Dilemma』。登場する際に「Hirosima!」と間違ったのはご愛嬌ってことで(笑)。その後直ぐに「Osaka!!」と連呼してくれたので十分満足でございます。
 彼女のステージも素晴らしかったです。元々彼女の声が好きなのでソロが聞けただけで十分満足なんですが、何よりKellyの落ち着いた雰囲気が味わえたのが嬉しかった。会場の盛り上げ方も大仰でなく、煽る様子も地に足の着いた感じがしました(何のことやら)。
 そして、やはり少し低音気味で色気のある声は絶品としか言いようが無く。その声が舞台中を動いても切れる事が無く、そのスタミナとパワー、実力には正直驚きました(流石プロ・・・・)。

 次がMichelleの『Do You Know』。彼女がロングドレスを纏って現れた瞬間、それまで会場にあったダンスフロア的な雰囲気が変わり、どちらかといえばしっとりと柔らかな感じになりました。それほど繊細で優美な雰囲気のする曲でした。FANの方なら周知の事かもしれませんが、私はこのステージで彼女の声が持つ清廉さを始めて知りました。特に高音の透明さってば!!!好きです。

 そして真打Beyonceの登場です(笑)
 やはり彼女の華やかで圧倒的な存在感には息を呑むほどでした。ソロアルバムから2曲、『Baby Boy』と『Naughty Girl』を歌ったんですが、「魅せられた」の一言です。目は彼女の姿を追い続け、耳は彼女の声だけに傾けると表現したくなるほど吸引力を感じました。良い意味での勢いやパワーをもの凄く感じ、その勢いなんかを確実に楽しみながら掌握しコントロールできるだけの実力もちゃんと持ち合わせてる事を改めて感じました。凄い20代だと・・・また、それだけの説得力や力強さを感じたさせるステージでもありました。
ところで、恐らくこの時にBeyonceが白いミニドレスでパラソルをさして現れたと記憶してるんです(やたら可愛かった^^)。で、その衣装で男性ダンサーに抱えあげられ真っ白いヒールを履かせてもらうという演出を見て思ったのが、「女王様や・・・」でした(笑)。なんか、履かされ慣れてるような雰囲気といい、ぶれない力強い視線といい、自信に満ちた雰囲気が美しく感じたんですよね。それほどインパクトがあった演出でした(笑)

 そして3人に戻り、最新アルバムから『Cater 2 U』、『Girl』、『Free』、『IF』途中Beyonceのソロ『Me, Myself And I』を挟み、『Through With Love』とスローテンポの曲中心のステージ。
 このLiveは恐らくダンスフロア(って言うんですかね?もしかしてクラブって言うのか??/笑)をイメージしてるんだろうなと思ってたので、スローテンポの曲が掛かる度に彼女達から「スローテンポのダンスで」という感じの呼びかけをしてくれるのを聞いて、我が意を得た気分がして嬉しくなったり、また観客を置いてけぼりにしない彼女達の姿に触れられたのが幸せだったりでした。

 しかし、スローと言っても、会場との一体感はなくなることは無く(特に『Girl』のコーラス部分を歌う楽しさったら、ありませんでした)。そして、彼女達の声とハーモニー、歌の魅力をこれでもかと見せ付けられ、また3人が楽しそうに親しそうに歌ってる姿は、ホント絶品でした。特にBeyonceがやたらKellyの傍に寄って行く様子には微笑を誘われ、「姉妹みたいやな。Beyonceが姉ちゃんっ子な妹に見えるって、可愛いやん」とか「そうかKellyがDCの要なんやな~」とか「うわぁ。3人とも楽しそう」とかなお馬鹿な感想しか出ませんでしたです(^^;;
 また、『IF』でのアカペラは「Live来れて良かった(涙)」なほど感動モノでございました。やっぱ、本物の実力と言うか力強さと言うか楽しさと言うかを思いっきり見せてもらった気がします。

 で、Michelle(だと思う・・・)がBeyonceに「ここからはあなたのソロ」的な語りかけをして、またもや真打Beyonceのソロステージに。先ずは『Dangerously In Love 2』。その後待ってました!!なイントロが流れ『Crazy In Love』が始まった時には、会場割れんばかりの歓声でございました(笑)いや~格好良かったです、曲もダンスもBeyonceも。

 ソロが終わり、始まったのが『Lose My Breath』。この曲もやはり会場大盛り上がりでございました。
 その後、彼女達が去りスクリーンには「2:00」の数字が現れ、アンコールへのカウント・ダウンが始まりまったんですが、その数字が「1:02」まで来たところで一旦「2:00」に戻ったときに会場から沸き起こったのが当然ながらブーイング(笑)。そんなアクシデントもLiveならではだと思うので、楽しんでブーイングさせていただきました(笑)

 そしてアンコールは『Survivor』!!!
 最後の最後にこの曲ですかっ!!と嬉しい疲労感と「やったるで!!」な気分で後腐れなく弾けさせていただきました(って一体/笑)。この曲はやっぱり拳を振り上げ、サビの部分を歌い叫ぶのがお約束かと思います(笑)。LiveVideo等々で見て以来やりたかったんで、十分満足でした。

 公演時間は1時間半と意外と短かったんですが、短さを感じさせない内容の濃い、大満足なLiveでございました。

 ただ、これは大阪城Hの欠点なのかもしれませんが、音響が兎にも角にも悪くて。特に高音が割れまくっておりましたです。また、演奏を大きくしすぎてるのか、彼女達の声が全く聞こえなくなった事も度々(特に開始後)あり、STINGの時から思う事なんですがちゃんと調整してるのか??と思わなくもなかったです(苦笑)

 で、もう一つ、愚痴めいたことで申し訳無いんですが。
 Live中、常にくっちゃべってる付近の席の女性の姿を見て、音楽(だけじゃないですが)が「消費」されるのってこういう状態なんだな、と実感しました。オリジナルアルバムじゃなく、コンピ版だけを手軽に聞いて今話題だから来てる、失礼ながらそんな感じを受けました。あぁ折角の音楽が勿体ないと。
 確かに「消費」する人達を多く巻き込むからこその「HIT」だったり、チャートの上位に食い込める、そういう現実は理解してます。そしてLiveをどう楽しむかなんかは勿論本人の自由だとも思います。しかし、どこかで納得できない私が居るのも事実です。
 私もかなりミーハーだと自覚してます(流行に飛びつくタイプだと思うし/苦笑)。けれど、Liveに足を運ぶ以上会場を盛り上げる責任は会場に足を運んだ私達全員にあると思うんです。そして、コアなファンの方も同じ場に居ると思うと、「この曲知らないし~退屈~」とか言っちゃ駄目だと思うんです(実際Mariahの時にそれを言われて少し悲しくなり腹が立った経験有/苦笑)。
 それって、何よりアーティストやスタッフの方に失礼じゃないのかと。折角の会場に来てるにも関わらず、終始のべつ幕無しに喋るんだったら、もっと好きで楽しめる人に場所譲りなさいな、とキツイ言い様かもしれもせんが思うんです。
 そして、知らない曲があっても場の雰囲気を読んでそれなりになさい、とも。ただ、そんな一般的な人から見たらイントロで何の曲か判って大騒ぎして、サビを合唱してる私は奇異に見えるんだろうな、というのは自覚してます(笑)。しかし、結構DC聞き込んでるのが今回のLiveではっきりしました、う~ん恐るべしDC(違)

 話し変わって、海外のアーティストのLiveに行く度に思うのは、「言葉の壁は厚い」です(笑)。恐らく英語圏なら確実に盛り上がるであろう煽りが、いまひとつ伝わらなかったりするのがもどかしいやら、悔しいやら、ある意味日本的で楽しかったりです。やっぱ頑張って勉強しようと行く度に思うんですが、喉下過ぎればの例えどおりなのがどうしようもありませんです(^^;;

さぁ今月末は相方が楽しみにしてるブライアン・アダムスです!!
頑張って予習しよう(笑)

2005年4月11日月曜日

サクラの季節

 好きです、この季節。
 梅が咲き、桜が咲き誇り、桜吹雪が舞うこの季節。
 花粉の時期と重なってるとは言え、それでも目を楽しませ、華やかな気分にさせてくれる花々の美しさと、光の美しさは心底大好きです。
 でも、この季節は悲しくなって、少しだけ嫌いな季節でもあります。

 数年前、大切な大好きだった友人が丁度桜が舞うこの季節にこの世界から去りました。
 本当に大好きだったんですよ、彼女のこと。今も彼女が居るような気がする事があるくらい。
 時折ふと「この話(映画)どう思った??」とか「この小説読んでみた??どうやった??」とかそんな感じに聞いてみたくなる衝動に駆られます。それほどちゃんと自分の意見を持ってる子でした。

 彼女とは学生時代に知り合いました。
 とても不思議な雰囲気を纏っていて、それは付き合っている間変わる事の無い彼女の印象でした。人付き合いが悪いわけでもなく、でもどこか孤高で。一見、少年っぽいけれど内実はその時周囲に居た友人たちの中で、一番少女らしく。
 不思議と思い出すのは、洋書に書いてあったレシピ通りに作ったらお菓子が散々な出来で、「レシピが間違ってる!!」と息巻き、「分量を調整し作り直したら美味しく出来た!!」と言いながら皆に振舞ってくれた事(笑)。
 そして、趣味の秋のきのこ採集。どのきのこが、何所ででどれだけ採れたかを報告してる事。
 愛車(自転車)で何所まで遠出したかとか。

 そんな風に趣味がマニアックな部分から一般的なものまで幅広く、話していてとても面白かったんです。ある意味マニアックな会話ができるのは彼女だけだったし(某友人にはあんたらが話してるの聞いててもわからへん・・・とあきれ返られることもあったほど^^;;)。

 そんな彼女は一番綺麗な時に、一番綺麗な年齢でこの世を去りました。共に年を重ねて、仕様も無い馬鹿話したかったのに。もっともっと話を聞いて、話を聞いてもらって、あちこち出掛けて色んな馬鹿話したかったんだ・・・
と、今もって悔しい思いでいっぱいなんです。

 桜吹雪を見ると、そんな事を思い出し・・・だからこの季節ちょっと嫌いです。

『デモクラシー』

 週末、タイトルのお芝居に珍しく相方と行ってきました。

 相方を誘った理由は、70年代前半の旧西ドイツで起こったある政治スキャンダル(実話)を描き、その中心にいるのが旧東ドイツのスパイと旧西ドイツの首相という、物凄く硬い(笑)政治劇なのと、登場人物が全員男性である、恐らく「恋愛モノでは無いだろう」という3点でした。
 終了後、思った事は「時代背景等々説明してもらえるし、相方誘って大正解!!」とういことでございました(笑)

 題材もそうですが、出演者も予想通り(笑)華やかさには程遠いものでしたが、そんな事はどうでもよいほどのお芝居でした。
 役者や台本、演出等々の土台がきっちりあり、その上にしっかり作りこまれ、質実剛健で深さのある台詞劇がこれほと素晴らしいとは、予想外の収穫でした。劇中一切の音楽が無く、そのため『静謐』といっ印象も感じました。またその事が逆に台詞や時代を際立たせる結果になっていたのが興味深く感じました。
 ただ、時代背景や当時のドイツの政治的立場等々が見えないと判らない部分も多々あり、時折置いていかれる場面や台詞が若干聞き取れ難い部分もあったりしたのが勿体なく悔しい部分でした。

 また、政治(歴史又は風刺)劇を生で見るのは始めてで、当初「話について行けないかも。誘った私が寝たらどうしよう・・・」とやたら不安がってましたが、観劇後は心地よい疲れと深い充足感を感じました。観劇後の疲れは、やはり物凄く頭(記憶)をフル回転させてた所為だと思われます(笑)

 以下思った事をつらつらと・・・

 このお芝居、男優さんのみで構成されてるんですが、誰一人として埋没することなく、個々の立場や複雑性が見えるのは凄いとしか言いようがありません。しかも殆どの時間舞台上で『役』として存在してる。台詞が無い時でも、背景として一人の役を演じられてれるというのか、それが全く違和感が無く、対立構造や矛盾なんかを体と表情、そんな距離感だけで見せる。それが全編に渡ってみっしり感じられたお芝居でした。
 また、こういった部分が舞台を見るときの楽しみでもあり、緊張感を感じる理由の一つなんだと実感しました。

 そんな俳優陣で強烈に印象に残ったのが、主演でもある鹿賀丈史さんの首相。
 カリスマ性と精神の不均衡さといい、何ともいえない色気といい流石でした。演説の場面やある種カリスマ性を発揮する場面には、思わず息を呑みこの人にだったら全てを任せても大丈夫、と思わせられるほどの魅力がありました。
 他印象に残ってるのは、近藤正芳さん(肩書は首相執務室長だったかと)と今井朋彦さん(東ドイツのスパイコーディネーター)、藤木孝さん(内閣の黒幕的存在)、三浦浩一さん(後の西ドイツ首相)。
 『組!』出演者でもある今井朋彦さんと藤木孝さんの舞台は今作が始めてだったんですが、思わず「・・・・」と無言になるくらいの存在感と説得力のある台詞回しでした。お二人ともTVより舞台の方が映えるというか、独特の存在感がありとても強烈で目がひきつけられました。
 特に、藤木孝さんの底が見えず一筋縄ではいかない何か(常に腹と言葉が違う怖さというか、政治の汚い部分を常に引き受けつつもそれを己の内に仕舞いこみ、毒や武器としてしまいこんでるかの様子というか・・・)、そして台詞が無いときでも感じる無言の存在感や圧力、それらがある種の色気や魅力となってたように感じました。まさかあの「松平主税助」に色気を感じるとは自分でも驚きでした。
 今井さんは舞台上では「空気」というか「傍観者」的役割だったんですが。それでもやはり独特の理知的である種の透明な空気感がありました(また声も良く通るんです)。

 お芝居自体は、例のベルリンの壁崩壊時流れていたニュースを思い出しつつ然程混乱もせず、何とか流れについていく事ができました。東西冷戦下のスパイの存在、情報の重要性、スパイが抱えていたであろう忠誠心と矛盾、当時の東西ドイツが抱えていたであろう矛盾とその複雑さ、連立政権が抱える脆弱性と自己矛盾、そして何時の時代にも国にもあるであろう政権内部での個々の思惑、組織と個の関係、何より「人」が持つ複雑性や矛盾や良心・・・そういった部分を複雑に絡み合わせながらも、単純に「人」(=個人)の問題として噛み砕いて見せてくれたお芝居だったと思います。

 当時の世界情勢やドイツの政治等々、恥ずかしながら不勉強なためきちんと把握できていないですが、それでも十分輪郭は理解できました。
 また、この舞台である時期のドイツの政策が以後の西欧諸国に与えた影響も本当に知りません。が、16年前のベルリンの壁崩壊がドイツにとってどんな意味を持っていたのか、それを漸く(表面だけかもしれませんが)理解できたように感じました(壁が崩れる事を示す場面、体が震えてなりませんでした・・・)。
 そして、やはり「歴史」を学ぶ事は必要なんだと今更ながら感じさせてくれました。
 大戦後の世界情勢が面白いのは判ってるんですが、なかなか手を出せずにおりまして。というのは、専ら相方の知識が豊富なので、何かあれば相方に質問すれば大概講釈してくれるので、すっかり甘えてる現状です。がしかし、このお芝居をきっかけにしてこの時期に関する本読んでみようって気になりました(^^;;。

2005年4月6日水曜日

『フルハウス(Full House)』

 このドラマ、知ってる人はにんまりして下さい(何故に?)

 昨日、帰宅後TV欄を見た瞬間「うわっ懐かしい、うそっ第1話~再々々々放映するんや!!!」と嬉しくなり、速攻TVの前に陣取りました。
 見ながら、当然ながらミシェルが乳児だわ、ステフがこの頃からオシャマで大変よく口の回る子だったんだとか、DJはやっぱり一番勝気で賢そうだわなとか、ジェシーもジョーイとミシェルの扱いが慣れてないなぁ、おじちゃん達って悲惨(大笑)とか、やっぱダニーはダニーだわ、とか色んな突込みどころがあり楽しかったです(どんな楽しみ方やねん^^;;)。

 で、ご存知無い方。
 このドラマは、1993-1995までNHK教育で放映されてた海外ドラマです(その後幾度となく再放送されてます)。製作はロリマー・テレビジョン、本国での放映開始は1987年~、8シーズン(8年)製作されました。話は単純、母親を亡くした父・娘3人と叔父と友人の日常(勿論コメディらしく色んなトラブルが発生しますが/^^)を描いたドラマです。

 上で叫んでる事で明白なんですが、このドラマ大好きだったんですよ(^^)
 学生時代、閑を持て余していた夕方に放映してるのを偶然見て、すっかりお気に入りになりました。全シリーズ全話を見たわけじゃ無いんですが、やっぱりエピソードの幾つかが記憶に残ってる程大好きなドラマでした。時折、再放送をしてるのを見つけては喜び勇んで見てたんですが、初回を見るのは全く初めてでした。なので思わず嬉しくて貴重だわ!!とばかりに書いてる次第です(笑)

 何で好きなのかと言えば、登場人物が魅力的だとか、時折出てくるゲストが吃驚すくらい大物とか、話が面白いとかあるんです。がやっぱり、常に話の中心にいる3人姉妹の(ある意味強烈に印象に残る/笑)個性が大好きだったりします。

 長女のDJの賢さと堅実さ、だけど時折見せる勝気さや、我慢しつつも我がでるところ。彼女は10-18歳まで演じてるため、男親との衝突や家族関係から離れようとする様子、そして成長期の揺れなんかを見せてもらいました。だから彼女のBF話や進路の話なんかはちょっと感動します。
 次女のステフは、兎に角口が回って背伸びする様子がオシャマで可愛くて。で勿論ちゃっかりしてるんですよ(笑)。動きもチョコマカちょこまかしてるし、大人のしてる事を大変よく観察してる(笑)。彼女は5-13歳位までだと思うんですが、女の子の一番可愛い(オシャマな)時期を見せてもらった気がしてます。
 特筆すべきは三女のミシェル!!
 0歳~8歳までを演じてるので、この子の成長(育成)過程を追ってるノンフィクションって言ってもいいほど中心に居る子です(笑)。で、家族のアイドル(そんな感じなんです)ミシェルを演じてるのが、今を時めく(日本ではどうなんだろう??)オルセン姉妹(双子)なんですよ。後日オルセン姉妹の活躍を知った時にゃ、「あのミシェルが、こんなに大きくなって、成功するなんて・・・。なんか嬉しい」と近所のおばちゃんめいた感想を抱きました(笑)
 この子の表情を見てるだけで、幸せになれるほどの愛らしさです!!

 そんな3姉妹の成長を見守ってるのが、潔癖症で今一頼り無いアナウンサーな父:ダニー、バンドを組んでおり決まった仕事を持たずフラフラしてる、なのに女性受けの良い叔父:ジェシー、コメディアンとして有名になりたい、物真似がやたら巧い友人:ジョーイとこれまた個性ある面子。

 彼らの「人としての」成長過程や、家族が抱える(向き合わなければならない)問題もきちんと描かそれが単なるドタバタコメディーじゃなく仕上がってる辺り、巧いなと思わせられるドラマです。
 なんですが、何よりもこの家族の温かく可笑しい雰囲気がとても心地よいドラマです。
 この作品、全シリーズDVD化して欲しい。絶対買いますから!!
 ミシェルの成長記録としても(違)、コメディとしても良作だと思うので是非!!お願いしますNHK!

2005年4月3日日曜日

『THE EMANCIPATION OF MIMI』 By Mariah Carey

 一言で言うなら「この声、こういう曲達を待ってたんだ!!」です。
 素晴らしいです、本当に。この数年(移籍後)のアルバムとは全く違う、かといって初期~中期に戻った訳でなく、新しいのにとても懐かしく親しみのあるアルバムです。

 アルバム全体の印象は、地に足の着いた様な安定があるにも関わらず浮遊感があり、その浮遊感が決して「俗」ではなく高みに連れて行かれる様な感じがするほど心地よいもの。更に全体が久しぶりに明るく前向きな印象です。
 そして、個々の楽曲が個性を放ちながらも、アルバムとしての統一感は喪われておらず、纏まりの良さと流れるような統一感すら感じさせられました(アルバムを何度聞いてもその流れに身を任せてしまいたくなる程)。また、それほどHIP-HOP寄りのアルバムじゃ無かったことが嬉しい驚きでした。確かにHIP-HOPの要素は内在してるんでしょうが、それ以上にメロディアスな曲(表現合ってるんだろうか・・・不安)が多いと感じました。
 初聴の時は『Butterfly』っぽいなと感じましたが、聞き込むに連れ色合いが全く違うことに気づきました。あの時期の「開放感」や「充実感」と今回のアルバムで感じる「開放感」や「充実感」は何かが違う。その違いは恐らく、「安定感」や「前向き」さなんじゃないかと思ったりです。

 さて、私が愛して止まないMariahの声ですが、キャッチコピーの「The Return Of The Voice」は決して大袈裟じゃありませんでした。確かに、初期~中期に比べれば、若干線が細くなってるのは否めません。が、そんなことはどうでも良いと思わせるほど、張りと艶と伸びやかで輪郭のある声が確かにありました!!それだけで彼女の声に惚れてる私としては、大満足です。
 そして、何かが吹っ切れたように力強く響く声には体が震えました。何より「高音」が以前ほど多用されておらず、その所為か彼女自身の本来の声の魅力がより際だっている気がします。

 2.4.9.13.14の5曲が聴けただけで充分満足です、と言い切れる程充実感を感じる曲が非常に多かったアルバムでした。
 そして、このアルバムの曲順通り(除、ボーナストラック/笑)のLiveが見たくてなりません。それほど構成も文句ないアルバムだと思います。ただ、やっぱり小さい箱向きだと思います。大ホールでの趣向を凝らしたステージより、小さい箱で繊細なステージで丁寧にやって欲しい曲だと感じる曲が多かった。

 さて各曲の感想などをつらつらと。かなり無知な一Mariah好きの戯言です(^^;;。なので、間違った表現、不適切な表現等々あるとは思います。そういった部分で不愉快になられた方居られたら本当にごめんなさい。先にお詫びしておきます(^^;;

1. It's Like That (1stシングル)
 久しぶりに前向きな明るい感じの曲。音だけでなく歌詞も兎に角前向き(笑)で疲れた時聴くと、元気になれそうだと思います(通勤用曲決定)。しかし、こんな現状肯定の歌詞は久しぶりというか、初めて聴いたかも。それだけ「今」の状況が良いんだろうなと思わせられました。
 ちなみに、この曲のPVが大変絢爛豪華且つシックな感じで、久々に何度も見ようと思わせるモノです。そして特筆すべきは、珍しくキレのある踊りを披露してるMariahを見られる事(笑)

2. We Belong Together (2ndシングル)
 「The Return To The Voice」を実感した曲です。
 初聴時にはその声に圧倒され、伸び伸びと高らかに繊細に歌う声に鳥肌が立ち、更に「声が戻った!!!」と嬉しくなりました。そして、何より「Always Be My Baby」を彷彿させる曲だったことに驚き、こういった曲とは出会えないと思っていただけに何とも言えない喜びが湧き上がり、思わず涙した曲です。
このアルバムの中でも好きな曲上位に入ります。

3. Shake It Off
 自然と体を揺すりたくなる、そんな曲。サビが頭について離れ無い曲とも言えるかも(笑)
 恐らく前作までだったら、「囁き声」で歌っていたと思われる曲ですが、今回はきちんと(変な表現ですが)声の輪郭が見えてるのがここ数作との違いを際だたせてるかも?と思ったり。

4. Mine Again
 今回のアルバムで一番好きなのがこの曲。
 素晴らしいです!!よくぞこれを作って、歌ってくれました!!有り難う!! この曲に関して言えば、そんな言葉しか出てきません。
 良い意味で裏切られた曲でした。
 生バンドだけあって、音がシンプルで懐かしく切なく優しい雰囲気があり、そしてMariahの声も素直に響いてくる。何より彼女の声の魅力が凝縮されてる感じがする良い曲だと思います。更に、曲全体に漂ってるスタンダート的な雰囲気が、文句なしに格好良いとすら思えます。
 こういう曲をずっと歌って欲しかったし、歌ってくれるのを待っていた。そして、こいう曲を彼女の声で聞きたかったんだ。やっと聞けた!!とやたら感傷的になってました。

5. Say Samethin'
 もしかしたら1stシングルになってかも知れない曲。
 確かに、なかなかキャッチーなので良いかも知れないとは思いますが、正直インパクトには欠けるなって感じです。ただ、この曲もサビの部分が非常に頭に残る曲です(笑)

6. Stay The Night
 小さな箱で、古めかしいスタンドマイクの前で歌ってるような、そんな感じの曲。
 派手さは無く、どちらかというと恐らく古い感じを意識して作ってる様な気がします。その分、懐かしく貫禄を感じる曲になってると思ったり。
また、声が無闇に乱高下しないので非常にまったりと聞けます。

7. Get Your Number
 イントロで浮かんだのは『Glitter』(笑)。
 けれど、下品ではなく(決して『Glitter』が下品だと言ってるわけでは無いです。あのアルバムも楽しく聞けるので好きなんですよ^^)、ちょっと格好良い感じが好きです。また、Mariahの楽し気な歌い方が耳に残り自然とリズムを取りたくなる局です。

8. One And Only
 高音域の特徴を綺麗に活かしてて、且つ早口な歌い方も(久しぶりに)聴かせてくれる格好良い系の曲かと(笑)
 そしてTwistaのFeatも粘っこくなく、以外に耳に心地良いかもです(すみません・・・Hip-Hop系の方は全く判らないので・・・失礼だったらごめんなさい・・・)

9. Circles
 4. Mine Againと同じプロデューサの曲です。
 こんな曲をやってくれましたかっ!!!と唸るくらい(笑)良い曲だとます。又は、私の好みのツボを思いっきり押してくれた曲とも言えます。
 しつこくなく、高音から唸るような低音もきちんと聴かせてくれる曲。曲自体もシンプルで飽きの来ない作りだと思います。

10. Your Girl
 コーラス部分がやたら耳に残って思わず口ずさんでしまう曲。
 Liveで合唱したら(え)、気持ちよさそうな感じだと思ったりです。

11. I Wish You Knew
 Introが『Yours』/「Charmbracelet 」に似てると感じますが、曲調は全く異なり、こちらの方がよりメロウ(って表現で合ってるのか不安です^^;;)で、スタンダード的な雰囲気があります。そして、観客の声が入れられていることで、舞台に立って歌ってるMariahの姿が想像できると、ファンにとっては嬉しい(笑)作りになってると思います。

12. To The Floor
 楽しみの一つだった Feat.Nelly の曲。予想通りのダンスナンバーで、殆どNellyとのデュエットと言って差し支えないです(笑)。
 互いの声がバランス良く混じり合い、また程よい距離感(緊張感)が感じられるのが楽しい曲です。こういう感じも出来たんだMariahって、ちょっと意外だったりもしました(笑)

13. Joy Ride
 甘く切ない感じのバラード。
 張りと伸びのある高音だけなく、中音そして唸るような低音がとても魅力的な曲。昔から彼女の高音より低音が好きなので、個人的にとても嬉しかったです。

14. Fly Like A Bird
 あちこちのレビュで高評価を受けてる曲です。が、評判通りホントに素晴らしいです。
 高みに連れて行ってくれそうな程の清廉さ、穏やかさと力強さ、そして何より解放感を感じさせる声と曲、ゴスペルを意識させるバックコーラスとの絡みには言葉を無くしました。
 これまでの歌い上げるバラードの中でも、歌い方も印象も雰囲気も全く異なると言って良いほどの存在感のある曲です。そして曲の存在感だけでなく、Mariahの「歌姫」としての圧倒的な存在感と才能をも感じさせてくれます。

15. Sprung ( Bonas Tracks )
 一転して刻む感じの曲です。
 正直、Bonas Tracks は嬉しいけれど、雰囲気が突然変わるので「・・・^^;;」となりました。

16. Secret Love
 これも刻む感じの曲。ただ非常に珍しい感じの曲なので、聞けるのは嬉しい限りなんですが、何故これが日本限定 Bonas Trackなのか??と正直不思議でした(笑)

 初めてBonas Toracks が不要と感じたほど、1-14の纏まりが良く、追加の2曲とも単品では良い曲なのに、勿体ないよな・と思う次第です。これなら、2枚組にしてくれた方が良かったかと、ちょっと勝手な事を思ったりしました。


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余談ですが・・・
 Sony時代の初期~中期(「Mariah Carey」~「Day Dreams」)を望んでる方には期待外れかも知れないと思います。ただ、私にとっては非常に受け入れやすく、納得し満足できる「声」だったし曲達でした。
 また、Mariahに限らず、人の声は年齢と共に線や質が変わると思ってますし、それに伴って「歌い方」や「作品」も変化するものだと思っています。だから、「今」の時点での彼女たちが最良のモノを選択したと信じるしか無く、そして彼女たちから提示された作品を受け取って初めて自分の中で「好き」「嫌い」を決めれば良いと思ってたりします。
 過去の声や歌と比較してどうこう思う部分も当然ありますが、変化していく彼女たちを見ていく楽しみの方が今の私にとっては大切だったりしてます(「あの時の・・・」っていう思いや記憶は、結局蜃気楼の様なモノだと思う部分もあるので/^^;;)。
 そう思える様になったのは、相方と音楽色々話したお陰。
 やはりU2のボノの声や作品も年々変化してる。それでもその時に(相方自身が)満足できて納得できる作品やLiveを見せてくれてるのならそれで良いやん、駄作だったら勿論正当な批判するし、その後は彼らの新譜を買わなくなるだけやし、という何とも柔軟なFANが傍に居て色々話してくれた所為だと思いますです。
結局、好き嫌いを決めるのは個人の主観だしどうでも良いんですけれどね(笑)

2005年4月2日土曜日

Mariah @ Music Station SP

 新譜を既に数回聴いてはいるものの、聴く度にじっくり嵌り込んでしまい感想も何も纏まっていないのに(^^;;)、先にTV視聴感想でございます(本末転倒はこの事)。

 以下、今回の特別イベントに応募もせず(公私共に忙しい時期だったと、言い訳)、お江戸に行く気力を持ち合わせていないのに、Mariahがほんまに大好き!!!と宣言してしまうほどのお馬鹿なFANの戯言です。なので、不適切な発言が多々あるとは思います。その事、先にお詫びしておきます。が、その時は生ぬるく笑っていただきたいと、よろしくお願いします(^^;;
 しかも、録画視聴でMariah出演部分以外は観てないという、本当にどうしようもなく失礼な視聴感想です。ごめんなさい。

OP
 ラベンダー色のワンピースってもの凄く珍しいんじゃないか?!と浮かれた瞬間でした。
 何よりも、あのライティングは流石だと思いました(笑)。一人だけ纏ってる「光」が違うし、その「光」でより彼女の持つ「雰囲気」が強調され彼女がより一層浮かび上がってる。思い出したのが、以前トラックバックさせていただいた「ブルックリン横町」さんの[[「マライア取材:ディーヴァ光線浴びてきました。」でした。


(前略)
マライアお抱えの照明担当として采配をふるうビルの存在。つーかどこの国にプロモやツアーで出向く時も必ず彼とクルーを引き連れて行くらしい。彼女が日本のTV局の歌番組に出演しようと、その照明は必ずビルが手掛けるのだそう。
(中略)
でももし今度彼女の姿をTVで観たりしたら、その背後にある裏方スタッフの汗と人知れぬ涙を感じてあげて下さい(笑)。



 こちらで紹介されてる照明担当さんや裏方スタッフの苦労や仕事に、改めて頭が下がる思いでした(笑)。「汗と涙」とは何か?ブルックリン横町さんの記事に詳しく書かれてますので、是非!。なかなか笑えます。
 並み居る出演者とは一人だけ纏ってる「光」が違うのは、こういう専門のスタッフの方達が居て彼女の美意識があってこそなのね・(^^;;と妙に納得した瞬間でした。

 そんな光効果もあって見てる私をうっとりさせたMariahですが、ああいう場所が苦手なのか相変わらず落ち着きが無く(笑)。ただ前回Music Station出演した際よりは、落ち着いたというか安定してた感も受けましたが、それでも視線が定まらないのは相変わらずでした。その姿を見るたびに、この人こういう場所がもの凄く苦手なんだろうな・・・といつも思うんですよね(苦笑)

 その後、約2時間すっ飛ばしお目当てのパフォーマンスです!!
 今度は黒のイブニングにお召し替えされ、「歌姫」とか表現できない程の貫禄、滲み出る自信と豪華な雰囲気を纏ってる姿にまたうっとり(ホントすみません)。

 曲は、1stシングルの『It's Like That』ではなく2ndシングルである『We Belong Together』とこれまた嬉しい選曲で、TVの前で納得しつつ大喜びしておりました。『It's Like That』はパフォーマンスし難かろうと思っていたので意外でもなく。また、『We Belong Together』が初聴以来どうしようもなく好きなんです(^^)。

 Mariahは歌う時とそれ以外の雰囲気がホント違いますね。「歌姫」と「少し幼い雰囲気の女性」という感じの違いなのか、語彙の少ない私にはなんとも表現できませんが。それでもその「変化」にはただ驚き、彼女と歌(=音楽)との幸せな関係を思ったり。
 彼女は「歌」と離れられないんだろうな、とか歌う事を心から愛してて、歌える事が幸せなんだ、とかそんな事をいつも感じるんです。そして、歌っているMariahの自信と誇りに満ちた姿にやはり心打たれ、引き寄せられます。また、この感じのパフォーマンスなら少人数のホールでLIVEして欲しい!!と思った次第です。大きなホールでは折角の曲が勿体ない!!と思うんです。

 で、新曲披露後のタモリさんトーク。
 いや~Mariahに見つめられれ「Darling」と言われて、終始浮かれてる様なタモリさんを拝見してるのが何より楽しかったです(^^)。実はタモリさんの知的であらゆる事に造詣が深そうな雰囲気がかなり好きでして、Music StationにMariahが出ることは嬉しかったりするんですよね(タモリさんだとちゃんと紳士的に対応して下さるという安心感がありまして^^;;)

 お話はあちこちに飛んだり、既出の話が多かったりとあまり目新しい事無く。ただ今回、彼女は大変ご機嫌だったみたいで良く喋ってましたね~通訳の方お疲れ様でした。
 そんな中驚いたのは、ファンから贈られるハロー・キティ((C)サンリオ)グッズがバスルーム一杯になったとおっしゃってた事でしょうか、流石キティラーの面目躍如(笑)。しかもバスタブにもそれらが居るって(大笑)
 確かに、私もかつてLiveで渡そうかと思って京都限定版探した記憶があるので(結局母と相方に馬鹿にされて実現には至りませんでしたが)。皆考えることは同じだろうし、そりゃ溜るまわな・・・と妙に納得しておりました。

 そして、日本のFANに一言と促され「アイシテマス」と言った瞬間、TVに向かって「私も愛してる~!!!」と両手振りながら叫んだのは私です(生放送のタイミングですら無いのに^^;;)。そしてそんな嫁の姿を相方は呆れた冷たい視線で眺め、後一言「前から思ってたけど、やっぱアホやったんや・・・」との諦観にも似た呟きをもらして下さいました。ごめん(__;;こんな嫁で・・・

 さて、今回の来日、相変わらずTV視聴だけで終わりましたが。それでも充分幸せだったと思います(こうやってMariahが楽しそうに歌ってる姿を見るだけで幸せなんですよ、馬鹿ですね~^^;;)。

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 余談ですが、今回も恐らく「口パク」か「生歌」かという事が一部で言われる事と思います。が、私自身は「どっちでも良いよ・・・」が正直な気持ちです。そりゃ「生歌」を望んではいますし、そうであって欲しいと思います。ただ「生歌」が「正」だとは思ってないし、「口パク」が「不正」でファンや視聴者を欺く行為だとは思っていません(ただ、やるなら巧く騙して欲しいとは思いますが/笑)。それぞれの「場」に合った方法や、本人の「声」の好不調を測りながら本人やスタッフが選択すれば良いことだし、選択したことを憶測で語ったりするのは少し失礼だと思ったりです。
 上と矛盾するかも知れませんが、生歌でパフォーマンスしておられる方達には、その努力や姿勢にただただ頭が下がりますし、素直に素晴らしいと思ってます(Dionも大好きなので^^)。また、そう言った方達のファンが彼らの好不調を楽しんで受け入れてるって事も大きいよな(例:U2ファンの相方/笑)、と思う部分もあったりです。