2004年7月28日水曜日

らもさん(T-T)

 中島らもさん逝去

 朝刊で知りました。酔って階段から落下された事はニュースで知ってましたが、まさかそのまま逝去されるとは。
中島らもさんの本は、そう多く読んではいませんが、淡々とした語り口や斜め下から見てるような視点が好きでした。
また時折、TV(関西ローカル)で見かける何とも不器用そうなのに飄々とした不思議な風貌、訥々とした語り口も独特で、機関銃みたいに喋くる大阪芸人のなかで、ほっとつける雰囲気がありました(芸人ちゃうけど…)。

 水平からの視点で関西を語れる作家さんが居なくなるのは、本当に寂しい限りです。
 心よりご冥福をお祈りいたします。

 好きな作品2-3点について。

・「明るい悩み相談室」
 朝日新聞の連載が中島らもさんとの出会いじゃないでしょうか。あの、妙に変わった質問に、捻くれ&脱力感のある回答の妙が今もって印象に残っています。あの頃の朝日新聞の連載は総じて良かったよな〜(天声人語も含めて)。

・「ガダラの豚 Ⅰ〜Ⅲ」
 大学時代の友人が単行本発売時購入し、「凄い!面白い!」と大絶賛してた本。文庫化された時点で入手しましたが、読み始めてから「あの中島らもが?!こんな長編を?!」と失礼なくらい驚きました。
 全体の流れは言うまでも無く、オカルトに対する肯定と批判が揺らいでる様、そして、アルコール依存の状態や依存から立ち直るまでの描写がリアルな様に度肝を抜かれました。アルコール依存症に関しては彼の実体験でしょうし、リアルにもなるんですが…醒めた筆致にも関らず、悲哀すら感じさせる描写は素晴らしいです。

・「こどもの一生」
 リリパット・アーミ版は未見。G2プロデュース版のみTVにて鑑賞(NHK「劇場への招待」で放映された分)。
 エッセイであらすじのみ知ってた作品にも関らず、最後まで飽きることなく見せられました。生瀬・升・古田・中村といった芸巧者の力にも拠るんでしょうが(色んな意味で皆濃かった/笑)、言葉の選び方、発想等々が怖くて怖くて、背筋が寒くなりました。あの作品は深夜に流しちゃいけない!とまで思いましたもの(苦笑)
今度再演される事があれば、是非生で観たい作品の一つだったりします。


今更なのに気になる

 『喪服の似合うエレクトラ』に堺さんが出演されるとの情報がYhahoo!トピックに載ったことは、お邪魔してるサイト’sで知りました。この舞台出演は既定事実だと思ってたので、今更何故トピックに?ってな感じなんですけどね(大阪公演が無いのまで知ってるよっ/悔泣)。

 トピックの内容では、NHKへの山南さん助命嘆願のメールや電話が、実際に行なわれてた事に少々驚きました(^^;;。が、それ以上に吃驚したのは、最後の一文でした。「ポスト新選組」や「今後を占う」って(苦笑)。ま、それだけ堺さんの認知度が上がったって証拠なんでしょうが、複雑な気分です。
 この部分を読んで、日本の芸能界って本当にTV中心なんだなと、改めて感じました。そして、そのTV中心の価値観が唯一とばかりに、「ポスト新選組として選んだ」と記事にしてしまう事に吃驚ですよ(笑)。

 しかも「ポスト新選組」って言葉。
 『喪服の似合うエレクトラ』のスタッフに失礼だとは思わないんでしょうか。その辺の鈍感さにも呆れてしまってます(ま、所詮スポーツ新聞だし仕方ないか/苦笑)。舞台役者が舞台に戻る、単にそれだけなのになぁ、なんて微妙に引っ掛りを覚えてしまいました。

 しかし、観に行ったお嬢さんたちがこれを期に、舞台の素晴らしさに気づいてくれると本当に嬉しいです。そうなると、今後のチケット獲得が更に難しくなるという矛盾も(笑)。
 将来的に、行きたい人全員が適当な金額で観劇できる、そんなシステムが出来ないかな〜と夢見たり。

2004年7月27日火曜日

ふと

 「新選組!」出演者が出るトーク番組(主にNHK/笑)やインタビュー雑誌を見てて思ったんですが、彼らって「有難うございます」や「番組スタッフや共演者」といった言葉が多いですよね。



 そういった言葉って、最近のTVからはなかなか聞こえて来ない気がします。特に昨今「自分が一番」と思ってるであろう、タレントさんの声では。けど、彼らはちゃんと言葉として発してる。それだけでも嬉しくなるんです。

 スタッフや共演者に感謝できるのは、言葉は悪いけど「(今の)自分を見極めてる」からこそだと思うんです。画面や舞台で持ってるもの以上の結果を出せるのは、裏方(脚本・演出等含む)や共演者の「力」があるからだと肌で解ってるから出る言葉だとも思います。
 また矛盾するかもしれませんが、スタッフや共演者に敬意を示す事って、自分に揺ぎ無いモノが無ければ出来ないと思います。また、そういう役者だから周囲からも認められ、いい作品に繋がっていくものだとも思うんです。

 そういった見極めが出来る人は、不意に興った小さな波には揺るがないと感じます。それと同時に、関った作品一つ一つが肥やしになっていく役者さんだとも思います。だからこそ、新選組!出演者の今後が本当に楽しみで仕方ないんです。
 こうやってつらつら考えると、指輪物語の役者陣と新選組!役者って、被る部分があるんじゃないかとふと思いまいした(笑)。作品スケールや評価って部分は桁違いではありますが。

 三谷さん有難う、素敵な役者さんを揃えてくれて。

古い話ですが・・・

〔紛失したU2の新作CD、海賊版が流出すればiTunesでリリースへ〕

 このニュースで一番吃驚したのは「今月末にもCD発売する」の一文。そんな急にプレス出来るのか?U2(いやボノ)。まぁ、ボノが「出す」言ったら無理でもリリースするんでしょうね。そう納得させられるのが、ボノ(≒U2)の凄いところかも(苦笑)
しかし、ユニバサールもU2(=ボノ)に振り回されてそうで、ちょっと笑います。

2004年7月25日日曜日

新選組!29話【長州を討て】感想

 久しぶりに散漫とした雰囲気の回でした。今回は、かなり愚痴めいた感想になりますが、それでもOKという方はどうぞm(_ _)m


 左之とおまさちゃん、平助の訓練風景、総司と医師の遣り取り、お登勢の登場等個々の挿話は印象的だったものの、全体としては散漫とした印象しか残りませんでした。特に新見切腹の回以降あった「まとまり」や「緊張感」が、「戦場」にも関らず感じられなかったことに唖然としました。
 また、視点が長州、会津藩、新選組、公家、天皇のいずれにも固定されず、見ていてて落ち着かず全体の流れが見えない始末(己が浅学だということを棚に上げての文句です)。その所為か、佐久間像三の死や、日下・真木の死があっさり感じられてしまって非常に勿体なかった(しかも、役者さんが熱演されてたにも関らず、挿話そのものが全体から浮いてた感が否めず)。
 今回ばかりは、新選組の面々も魅力を感じなかったし。
 殺陣も「どうよ…これ…泥臭くもなけりゃ、綺麗でもないって…もの凄い中途半端な…」と感じる始末。

 確かに、「蛤御門の変」は政治的にも戦場としても、新選組に主眼を置いた場合扱いにくい題材だったと思います。ただ、見せ方次第によってどうにでも見せれるんじゃないかと。また、無理にこれを扱う必要が有ったのか?と疑問に感じます。
 それに、今回の三谷脚本とNHK的演出・編集が巧く咬み合って無いことといったら(涙)。会話のテンポも場面転換もずたずたに冗長で、見ている方が辛かったです(三谷作品の良いところは、会話のテンポの良さにあると信じて疑わないので/苦笑)。

 これ以上ぐたくた言っても仕方ないので、以下雑感を箇条書きで。

・今週の山南さん(笑)
 池田屋に続き「お留守番」&「お守り」ですか(泣)。ひでちゃんと疑似兄妹な雰囲気の会話だけで出演終わりって(大泣)。いや、武装してるくせにに、ほんわか・ほのぼのした雰囲気は良かったんです。ひでちゃんにレクチャーしてる姿は、如何にも山南さんらしかったんで幸せ感じましたし(ひでちゃんが微妙に懐いてるのも嬉しかったし)。
 けどね…もう少し視聴者サービスしてくれても良かったんじゃないかと…思うわけです。山南さん好きとしては。

・今週の平助
 平隊士をしごいてる平助は、今までの「すみませ〜ん」連発の平助の面影が無く、ちょっと格好良かったです。保護者気分な私としては、嬉しい成長です(何かが違う)。ただ、額の傷が見てて痛い…

・おまさちゃんと左之
 芹沢暗殺以降、左之の好感度鰻登りです(笑)もしかして、一番の男前は左之かも知れないと思うようにまでなりました。
 堺さん@スタパでの「付き合うなら左之助」発言は、至極納得しつつあります(笑)。おまさちゃんを抱きかかえる左之の姿に、思いもかけず胸を打たれました。あの二人のラブ・シーンがこんなに切なく愛しく思えるなんて、本当意外でした(はしのえみさん、いい女優さんになるだろう感 上昇中/笑)。

・総司と病
 医師(で良いのか?)との遣り取りは、藤原君の表情・声の切り替えが見事で見応えのある場面でした。「死」を意識し始めた青年の苛立ち・戸惑い・覚悟が感じられて…しかも、かなり生意気さも加えつつ(笑)

・佐久間象山の死
 佐久間象山らしく傲岸不遜な最期でした。(三本かわかさんずいかって…聞いてどうする佐久間象山…)最期まで、己が拘る部分に納得して逝きたかった姿を見て、彼の生涯に興味を抱いく今日この頃です。

・お登勢 登場!
 戸田さん待ってました!粋で男勝りな感じのお登勢が好きです☆
 関西弁も違和感なくて、十分満足してます。鼻血を出す場面で、先に謝ってるのが非常に気っ風の良さと人を大切にする雰囲気が出て、好きな場面の一つです。お登勢と局長の遣り取りはテンポ良かったのにな〜(悔)

・河合への突っ込み(え)
 周平に算盤教える前に、貴方が剣術頑張りなさいな・・・と(笑)。河合の緊張感が有る様で無いようで有る雰囲気好きだな〜。しかし、彼が前線にいる意味あるんでしょうか?八木邸で山南さんと事務業務してる方が本人にも、周囲にとっても幸せな気がするんですが。

 緊張感があったのが、総司@病院場面とおまさ&左之、寺田屋の遣り取りだけって、一体どういう事でしょうか…(溜息)

 さて予告、充分痛いです(泣)
 山南さん…。予告だけでこんなに痛いのに、今後の本編始まったらどうなるんでしょう…。かなり自分が不安です(苦笑)

新選組!29話【長州を討て】感想

 久しぶりに散漫とした雰囲気の回でした。今回は、かなり愚痴めいた感想になりますが、それでもOKという方はどうぞm(_ _)m


 左之とおまさちゃん、平助の訓練風景、総司と医師の遣り取り、お登勢の登場等個々の挿話は印象的だったものの、全体としては散漫とした印象しか残りませんでした。特に新見切腹の回以降あった「まとまり」や「緊張感」が、「戦場」にも関らず感じられなかったことに唖然としました。
 また、視点が長州、会津藩、新選組、公家、天皇のいずれにも固定されず、見ていてて落ち着かず全体の流れが見えない始末(己が浅学だということを棚に上げての文句です)。その所為か、佐久間像三の死や、日下・真木の死があっさり感じられてしまって非常に勿体なかった(しかも、役者さんが熱演されてたにも関らず、挿話そのものが全体から浮いてた感が否めず)。
 今回ばかりは、新選組の面々も魅力を感じなかったし。
 殺陣も「どうよ…これ…泥臭くもなけりゃ、綺麗でもないって…もの凄い中途半端な…」と感じる始末。

 確かに、「蛤御門の変」は政治的にも戦場としても、新選組に主眼を置いた場合扱いにくい題材だったと思います。ただ、見せ方次第によってどうにでも見せれるんじゃないかと。また、無理にこれを扱う必要が有ったのか?と疑問に感じます。
 それに、今回の三谷脚本とNHK的演出・編集が巧く咬み合って無いことといったら(涙)。会話のテンポも場面転換もずたずたに冗長で、見ている方が辛かったです(三谷作品の良いところは、会話のテンポの良さにあると信じて疑わないので/苦笑)。

 これ以上ぐたくた言っても仕方ないので、以下雑感を箇条書きで。

・今週の山南さん(笑)
池田屋に続き「お留守番」&「お守り」ですか(泣)
ひでちゃんと疑似兄妹な雰囲気の会話だけで出演終わりって(大泣)いや、武装してるくせにに、ほんわか・ほのぼのした雰囲気は良かったんです。
ひでちゃんにレクチャーしてる姿は、如何にも山南さんらしかったんで幸せ感じましたし(ひでちゃんが微妙に懐いてるのも嬉しかったし)。
けどね…もう少し視聴者サービスしてくれても良かったんじゃないかと…思うわけです。山南さん好きとしては。

・今週の平助
平隊士をしごいてる平助は、今までの「すみませ〜ん」連発の平助の面影が無く、ちょっと格好良かったです。保護者気分な私としては、嬉しい成長です(何かが違う)
ただ、額の傷が見てて痛い…

・おまさちゃんと左之
芹沢暗殺以降、左之の好感度鰻登りです(笑)もしかして、一番の男前は左之かも知れないと思うようにまでなりました。
堺さん@スタパでの「付き合うなら左之助」発言は、至極納得しつつあります(笑)
おまさちゃんを抱きかかえる左之の姿に、思いもかけず胸を打たれました。あの二人のラブ・シーンがこんなに切なく愛しく思えるなんて、本当意外でした。
(はしのえみさん、いい女優さんになるだろう感 上昇中/笑)

・総司と病
医師(で良いのか?)との遣り取りは、藤原君の表情・声の切り替えが見事で見応えのある場面でした。「死」を意識し始めた青年の苛立ち・戸惑い・覚悟が感じられて…しかも、かなり生意気さも加えつつ(笑)

・佐久間象山の死
佐久間象山らしく傲岸不遜な最期でした。(三本かわかさんずいかって…聞いてどうする佐久間象山…)最期まで、己が拘る部分に納得して逝きたかった姿を見て、彼の生涯に興味を抱いく今日この頃です。

・お登勢 登場!
戸田さん待ってました!粋で男勝りな感じのお登勢が好きです☆
関西弁も違和感なくて、十分満足しております。鼻血を出す場面で、先に謝ってるのが非常に気っ風の良さと人を大切にする雰囲気が出て、好きな場面の一つです。
お登勢と局長の遣り取りはテンポ良かったのにな〜(悔)

・河合への突っ込み(え)
周平に算盤教える前に、貴方が剣術頑張りなさいな・・・と(笑)
河合の緊張感が有る様で無いようで有る雰囲気好きだな〜
しかし、彼が前線にいる意味あるんでしょうか?八木邸で山南さんと事務業務してる方が本人にも、周囲にとっても幸せな気がするんですが(爆)

しかし、緊張感があったのが、総司@病院場面とおまさ&左之、寺田屋の遣り取りだけって、一体どういう事でしょうか…(溜息)

さて、予告充分痛いです(泣)
山南さん…
予告だけでこんなに痛いのに、今後の本編始まったらどうなるんでしょう…。
かなり自分が不安です(苦笑)

2004年7月22日木曜日

山南さん@天声慎吾(前編)

 関東放映から10週遅れの「天声慎吾」、録画予約できてました!。いや、社会人だったら出来てて当然なんですよ。ただ最近、大事なスタパ録画の失敗が続いいて、かなり自分が信用できなかったので喜びも一入だったんですってば(苦笑)。

 場面場面について書き始めると、本当にキリが無いくらい見所満載だったので、感想は「あぁ可愛いっ」 の一言で終えたいと思います(笑)。天然さ・さり気無い毒吐きっぷり・初々しさ・さとたどたどしさ・凛々しさ・利発さ(他多数の形容詞)が綯交ぜになった、あの方が本当に可愛らしい!(同い年の男性に対して、良いんだろうか?この形容詞は??)


 といいつつ、ときめいた(え)場面を2〜3箇条書きで。

 ・「首からノートをぶら下げて、(時折小首を傾けつつ)メモをとる姿」ってのは余所さまのレビュを拝見して知ってたんですが、予想以上に素でした。それがまた、想像以上に愛らしい姿だったため、
朝から脳内沸騰で一日中にやけっ放しですよ、ホント勘弁してください(笑)

 ・香取に対してホント強気な発言が多く、また聞いてる香取も神妙な雰囲気だったのには笑いました。まるで試衛館〜浪士組の近藤・山南の力関係そのものなような、素の二人を瞬間拝めただけでも満腹です。

 ・香取の「堺さんには(全身タイツ姿)させられない」と堺さんの「これ以上は三谷さんに申し訳ないです」(byウドマスクを被っての新選組!)の言葉に、ちょっとほろっとしました。二人とも優しいですよね。
 けど、三谷さんは喜んでると思います(笑)。何せ、最終回の後にスマスマ・コントの脚本を書きたいと言ってた方ですから。

 取りあえず、来週の山南さん@温泉Ver(違)を楽しみに今週一杯頑張れそうです(遂に、くつろいでるあの方を見るだけで幸せになれるまでに至ったようです。こんなんで良いだろうか、一応「嫁」なのに/笑)

2004年7月20日火曜日

平助@スタパ、ではなく 今日の料理 (笑)

 平助だけでなく、沖田出演のスタパすらをも録画失敗し、悲しみに暮れた祝日(苦笑)でしたが、夜に漸く平出演の番宣(違)に出会いました。池田屋のスポットCMですら捕獲できなかった私なのに、これに当るってNHKマニアみたいでちょっと嫌かもと、複雑な気持ちですf(^^;;

 いや単に見るものが無くザッピングしてたら、【今日の料理「鯵のたたき」】と出たもので、つい。鮮魚に目が無い私としては「見なきゃ!」と思っただけなんですよ(←誰に対しての言い訳?)。

 番組が始まり、今日はとぼけたあのアナウンサー(←NHKらしいようならしくないような不思議な「和み系」な方です)か〜、どういう呆けかましてゲスト&講師を「和ます(=苦笑&引かす)」やろう、と違った部分でもワクワクしておりました。
 ら、突然「今夜のゲストは藤堂平助役の中村勘太郎さんです」と紹介するじゃないですか!。な、な、な何故に平助が『今日の料理』に???、と嬉しい不意打ちに困惑した所為で思わず画面に向かって、「へ へ 平ちゃん??」と呟いてしまいました(笑)

 カフェ・エプロン姿で髷なし(当然ですが)平助が現れて、アナウンサーの方と気の抜けた(微妙に噛み合ってない)トーク。ですが、ちゃんと昨夜の「平ちゃん額を切られる@池田屋」にも触れてくれてくれてました(喜)。
 ア:「昨夜の池田屋で切られた額はどうですか?」
 平:「今日は化粧で隠してます(微笑)」
 ア:「若いから治りが早いんですね」
 平:「そうかもしれませんね(微笑)」
といった感じの、ほんと温い会話でしたが(苦笑)

 番組自体は料理初心者に「鯵の三枚おろし」を教えるのが主目的だったようで、平助もたどたどしい包丁使いでチャレンジしてました。またその様子が平助そのもので、微笑ましい雰囲気が漂ってました。また、料理人さんの言葉にちゃんと反応して、対応する姿も平助らしく(違)これもある意味「新選組!」の番宣なのねと、不思議な感覚を味わいましたよ。

 ところで、鯵の三枚おろしの方法、初めて知りました(汗)。
 腹→背→背→腹の順で下ろしていくと、簡単に身離れするんですね。今度一度チャレンジしてみようかと無謀な事も思ったり(苦笑)。平ちゃんがさばいた鯵は、料理人さん曰く「大名おろしと半々ですが、流石お上手ですよ」とのことでした。
 画面からでも平助=勘太郎君の行儀の良さや気持良い好青年振りが伝わってきて、和やかな品のある料理番組でした。こうなると、スタパの録画ミスが悔やまれてなりません(しつこい)

 しかし、NHK番宣の方向性間違ってませんか?あの番組視聴者と「新選組!」視聴者は、被る事無いと思うんですが…(いや、私は『今日の料理』結構好きですが/笑)。もっと、違った方向性で番宣した方が良いと思ったり。

 あぁ、今日の料理に「新選組!」番宣として山南さん出てくれないでしょうか(遠い目)。料理は宮崎の郷土料理・冷汁を希望します!(何かが違)。きっと、今日の料理の視聴率上がると思うんですよ(今日の料理の数字が上がってもな)

 今後、NHKの地味(爆)な番組もこんな不意打ちがあるかも知れないので、要チェックですかもです!!
 まさか、「今日の料理」なんざの感想書くとは思いもよりませんでした。恐るべしNHK・・・


2004年7月19日月曜日

新選組!28話【そして 池田屋へ】感想

 今回は(「も」か?)感想の言葉が無い状態に陥りました。思いつくまま感情を羅列していきたいと思います。(今回ばかりは、纏めようという気すら起こりませんでした;;)


 <全体の感想>
 池田屋騒動での死者は新選組や長州といった組織ではなく、時代に殺されていったという気がしてなりません。そう思うのは、このドラマの視線や描き方にあるんじゃないかと思うのです。

 新選組を主眼にして作る場合、池田屋事件に於いては長州を完全悪として描く方が簡単だと思うんです。が、佐久間と桂の会談や桂の坂本への呟きを描いた事で、長州も完全悪で無くなった(桂の判断は「政治」としては正論ですが、描き方が変われば「見殺しにした」という身も蓋もない絶対悪になり得る筈)。これは、桂なり佐久間(宮部も含む)の広い視野と、過激浪士の狭い視野を混在させたことで「時代の流れ」を視聴者に疑似体験させてるんんじゃないかと。
 また、新選組も土方と山南の視野の違い、そして会津藩内の差異を描く事で「組織」が時代に動かされる様子が漠然と見える、仕掛けになってるんじゃとないかと。

 そして斬り合いの場面も、「己が生き抜く為」であり相手を「殺したい」という意志は無かったという描写がされていたと思ってます。だからそこ、スピードも遅かったし華麗さもなかった。在ったのは、人を斬る事の怖さ・重さと「生き延びたい」という意志だった様に思います。きっと、華麗に・俊敏な殺陣は付ける事ができたと思うんです、役者が出来ないのであれば「代役」を使うとか方法はあった筈ですし。それを敢えてしなかったのは、人を斬ることの「生々しさ」を求めたからじゃないかと思うんです。時代劇の殺陣は、斬る側を「見せる」ものであり斬られた者の「痛さ」は見せないんですよね。だからこそ「華麗」だったり「美し」かったり、スピードがあったりすると思うんです。
 けれど、今回の新選組!は斬られる者の「痛み」「生きようとする欲」、斬る側の「痛み」「切迫感」「生きようとする欲」共に描こうとしてるように感じます。だからこそ、本来敵味方で在るはずの、新選組と倒幕側の人間を同じ重さで描く事に意味があるんじゃないかと思ってます。同じ重さと言っても、新選組に主眼が在る以上偏ってはいるんでしょうが、倒幕側が全くの「敵」じゃない。道が違ってるだけ、といった描き方をしてるように今回の池田屋を見て思いました。

 ・亀弥太
 あぁ、もぅ…どうしようもなく望月亀弥太が哀れでなりません…。
 近藤に甘味屋でボロボロ口滑らせてる姿や、坂本と一緒に居た姿なんかが思い出されてしまって。亀と近藤が刀を合わせた時から、泣けて泣けて。せめてもの救いは、近藤が亀を切らなかった事だけのような(蹴り入れただけですよね?)。
信じてた組織から見捨てられた亀の姿に、寂寥と哀惜や無間の暗さを感じてしまいました。救われないですよ、本当に…。また、亀が近藤を見る目が心底憎々しそうで、今までと流れが変わった事を改めて思い知らせた気がしました。個人ではなく、組織(思想)でしか人を判断せざるを得なくなった世情の辛さを垣間見た気がしました。

 ・沖田の喀血
 藤原君は流石です。ただ、NHK…あのCG処理はいらんやろ(怒)すっかり気が殺がれました…。
 あの場面は藤原沖田の表情(演技)が全て表現してたのに…彼は十分に台詞無しで「命が散華し始めた」様子表現できます…。なのに、あの余分なCGのお陰でぶち壊しです(怒)。本当にBGMも不要ですよ、あの場面は…役者の力量を見極めて画面造りして下さい。

 ・平助
 地味に美しい殺陣を披露してました。今までの平助とは一味違う力強さが見えて、保護者気分の私としては嬉しかった(迷惑です)。けど、気を抜くなよそこで…一応戦場なんやし、平助(苦笑)

 ・局長
 回を追う毎に吹っ切れていくのか(笑)どんどん「侍」らしくなっていきますね〜。石黒桂が土スタで「侍らしくなっていく」と言ってましたが、本当にそのとおりだと思います。漸く「一点の曇りもない」と言い切っても可笑しくない、雰囲気なりが出てきました。頑張ったね香取(最近こればっかりやな 私)。特に、土方が到着した場面の「ニヤッ」笑いは凄味と安堵が混在した素晴らしい表情でした。
 あと「(佐之まで連れて行くと)歳が拗ねるから」には、ちょっと微笑ましいものがありました。場を巧く取りなす術を身につけたんですね、漸く。

 ・副長
 見せ場だけ持ってくのは、彼の十八番と化してますね(笑)。
 いや、もう彼に関しては「格好良い」とか「素敵」という言葉では不十分かと思い始めました(^^;)。それくらい存在感なり男前度上昇してますよね。

 ・山南さん
 「お留守番」と堺さんが言われたとおり、現場にはおられませんでした(泣)が、「屯所を守る」お役目もかなり緊迫感があった筈なので、疎外されてる訳じゃ無かったんだと胸をなで下ろしました。なんたって、最後の砦を守ってた訳ですから。
 それ以上に、OPの「あらゆる事態に備えて策を練っておくのが軍議ではないか!」の一喝に心ときめいてました(馬鹿)。あの土方ですら呑まれてましたよ!隊員募集時の「それまで!」と「採用!」に続く、久々の切れの良い「喝」が聞けただけで満足です。

 ・斉藤
 殺陣が一番美しかった様な(爆)。修羅場に在ると活気溢れる一ちゃんって感じでした。町中の抜け道も良くご存じで、一ちゃん居なかったら土方隊は間に合ってなかったんでしょうね。そう考えると今回の陰の働き者は一ちゃんか?!
 
 ・その他
 河合の「堪らない」という呟きは、多くの隊士の呟きだったんでしょう。死にたくて死ぬ隊士・志士は居なかったろうし、殺したくて斬る隊士・志士も少なかった筈だと思ってます。だからこそ、河合のこの言葉は「リアル」だと感じました。

あぁ 池田屋でこんなに混乱してたら、今後どうなるんでしょう…(;。;)

2004年7月13日火曜日

今更ながら・・・ 副長@土曜スタパ

 当日は相方の実家帰省予定だったので、録画予約だけが頼りでした。が、相方実家で前半だけ鑑賞することができ、非常にルンルン(死語)な週末でした。母上もどうやら「新選組!」を見ておられるらしく、「この人(副長)ともう一人の子可愛いよね〜」とおっしゃられたのを聞いて、女性層への浸透っぷりを確認しましたf(^^;;。
 
 余談ですが、「もう一人の子」と聞いて「山南さんですか?」と先ず彼の方が挙がるあたり、言わずもがなです。
母上がおっしゃっていたのは、勿論藤原沖田でした(^^)。しかも、母上「あの子はアイドルなん?可愛らしい顔してるけど」とかなり気に入っておられるあたり微笑ましかったです(彼は舞台役者との説明はしました)。しかし、香取局長って影薄すぎかも...と思ったりも。
 画面を食い入る様に見てる(リアクション付)嫁の姿を、暖かく見守ってくださった母上に感謝&こんな嫁でごめんなさい(笑)とこんなところで言ってみます。


 長い前置きはさておいて、本題です。雑感を
適当に箇条書きで。

・先ずは、有難う副長。山南さんの真似やってくれて(感涙)
 微妙に似てないような気はしましたが(ヲイ)、現場の良い雰囲気が伝わってきましたよ。ってか、山南さんがOFFでも腕組して穏やかに毒吐いてる雰囲気、ちゃんと伝わりました☆(沖田発言等々鑑みても、間違った印象ではあるまい)

・沖田・局長からのコメント。
 確かに藤原君「おちょくって」ましたね(笑)。局長は「作ってる」感漂いまくりだし(笑)。下の名前で呼び慣れてないの、素人さんでも判りましたよ。ついでにそこまでやるなら、そろそろ携帯電話の番号教えてやれ(笑)

・オケピ
 NHKさん有難うございました(T▽T)。画面の前でガッツポーズするくらい嬉しかったです。『2003.ver』しか知らない私にとって、あの映像はお宝です。あの映像で「オケピ!2000年ver」を見逃した事を、改めて後悔いたしました。パルコさん出してくれんかなDVD。

・伊勢音頭を唄う副長
 直に唄えてしまうあたり、役者というかプロというか久々に「本物」を感じました。しかも、楽しそうに唄ってるし(笑)。そりゃ、彼の実力を知ってる三谷さんなら、簡単にト書きあれこれ書くわな、と納得させられました。

・カメラ目線な「待たせたな」
 NHK何を考えてるんでしょう? 番宣以上の効果をもたらしてどうするんでしょうか? あの瞬間KOされた女性続出かと思われます。艶があるにも程があります、副長...本当に格好良かった(ほぅ)

・黄色い声のお嬢さん方(笑)
 凄いです...。反応良すぎです、皆さん。確かに、音頭と物真似と洋装話はツボ過ぎましたが、アナウンサーをも驚かす反応と、悲鳴って一体どうなってるんでしょう(笑)。音量調節してるであろうスタジオ内であの音量なら、ガラス窓の向こうの音量って物凄いんとちゃうやろか??と少しだけ恐ろしくなりました。と言いつつ、私もその場に居たら同じ反応してたに違いないですが(笑)。

 後は15日の平助、17日の桂、20日の沖田です。
まさか、昼間のNHK情報番組を録画して食い入る様に観るとは予想外でした。NHKに嵌められてるような...そんな気がし始めた7月初旬でした。

2004年7月12日月曜日

新選組!27話【直前 池田屋事件】感想

 池田屋直前の緊張感と、隊士の平日を平行して見せてもらった回でした。


 回を追う毎に汚れ役になって行く土方と、漸く皿の毒を飲み始めた局長、意識的に局長を精神的に追いつめる山南の描写は、各々が最終的に目指してるであろう「組織の有り様」や「己の覚悟」の僅かな差を、淡々と且つ明瞭に浮かび上がらせてた様に感じました。しかも、それぞれの理想と現実が、全くの平行でも無ければ完全に交叉もしていない。中でも、今一番近いのは山南と近藤の理想ではないかと思います。
 しかし、近藤の現実は土方の現実と寄り添い始めた。これが明確になったのが、永倉の正論と対峙し、信念を曲げてまで「組織(=土方が作り始めた組織)」の理論を優先した場面だと思ってます。

 土方は「現実」なり「将来」だけを見据え、力で持って組織や人を動かすやり方が軌道に乗り始めた。
 山南は組織なり人を、この期に及んでも「理」で動かそうとしてる。しかも、近藤の悩みですら、「理知」によって押さえ込もうとする。あれで近藤は「個」そして「局長職」としての逃げ場が、失われたんじゃないでしょうか。土方の「力」と山南の「理」により、彼が潜在的に抱えている「揺らぎ」を望まない方向に封じこめられた。また同時に山南自身も「理」で押さえ込んだことにより、己の「情」も同時に封じ込めた様に感じます。

 芹沢暗殺までは「情」「力」「知」とバランスの良い三人だったんじゃないかと。そのバランスが近藤という「情」を強引に弱化させたことで、「知」と「力」に偏らざるを得ず、しかも「力」により重きが置かれつつある。ギリギリのバランスを辛うじて保ってる状態なのかな...と思ったりしました。

 また養子に対する考え方が、山南・土方で正反対だったのも伏線か?と勘ぐっております。この件に関しては、土方が珍しく感情論なんですよね。やはり、彼にとって「誌衛館」というのは、ある種の聖地なのかなと勘ぐってみたりしました。その聖地に「余所者」が土足で踏み込むのは、生理的に受け付けないんじゃないかと。
 逆に山南はより「政」や対外的なアプローチ方法の一つとして、この件を考えてる。武士階級にとっては、当たり前の考え方で近藤や土方が拘る理由が、理解出来てないんじゃないでしょうか。だから、土方があそこまで強固に反対しても意見を曲げない上、近藤に熟考するよう求める。
 左右の考え方の差があれば在るほど、近藤は惑う。惑うけれども、道が出来て進まざる得ない辛さが見えてきた様に感じます(此処まで長かったよ…香取)。

 さて、その他について雑感を適当に…
 今回は、「クローズアップ平助」でした(私だけか?)。茶屋での一切合切の場面は、もう切ないやら可愛いやら情けないやら…。平助の気持ち、痛いほど分かります。三谷さんが「普通に生まれた人の悲しさを演じてほしい」と雑誌で言っておられましたが、本当にその通りの平助でした。
 特に、平助の「(沖田が)皆に愛される」台詞に対しては、「平助もちゃんと皆から愛されてるやん…」と言ってやりたいくらい(何者自分…)悲しさが溢れてました。ここに来て、ひで・沖田・平助の日常のエピソードが活きてくるなんて、侮れません三谷さん。
 近藤が「平助は人の痛みを知ってる」と言ってくれた時は、本当に光が差し込んだ気すらしました。今後も、沖田への妬心は決して無くならないでしょうが、行動や気持ちは随分変わってくるんじゃないでしょうか。近藤が話し終わった後、源さんの方を見る平助、それを受けて暖かく頷く源さん、漸く安心した平助の流れは、見てるこっちまで安堵する場面でした。源さんは誌衛官の「良心」なんですね(涙)。

 で、もしかすると物議を醸し出してるかも?の拳骨場面(笑)
あれは、あれで良かったんじゃないですかね。半年前と同様の仕草を持ってきて、周囲の人間の温度差の違いで、近藤の立場の変化を表すといった意味で。新入り隊士の空気が余りにも冷たくて、居たたまれませんでしたが(笑)
(大倉河合には、反応してもらいたかった…)。

 おまさ&左之の恋の行方(?!)。
 やっぱ、あかんでしょう。畑から盗んできたものを貢いだら。しかもスキップまでしてますよ(笑)。おまさちゃんは受け取った挙げ句、局長に告げ口ですか?!それもどうかと思いますが(^_^;)。ある意味、お似合いの二人ですよね。左之の「真剣」な想いがどうやって報われるのか、非常に気になってます。
 左之の文字の流麗さには、私も吃驚でした(O_O)(山南さんが代筆してるとちゃうかろか?と一瞬疑った位です)。

 八嶋武田…狡すぎます…「私が(強調点付)見つけました」何度言ったんでしょう?「もう分かったから…もう良いし…」とうんざりしなかったんでしょうか?山南&土方コンビは。しかし、自己主張の強い役やったら天下一品ですな〜八嶋さん(三谷さんに「八嶋、煩い」と言われる筈です/笑)。

 一番怖いのは、斉藤君では(苦笑)。
 拷問の方法を彼に確認しに行く土方もそれなりにですが、それを教えた後微笑を浮かべる一ちゃんが、本当に怖かったです。

 沖田は山南・土方の秘書役なんでしょうか?(笑)、やたら、使われてましたが。ただ、表も裏も見てるのは土方除いて今のところ沖田だけなんですよね。(土方が態と見せてる感じではありますが)

来週は、池田屋です!久しぶりの殺陣、怒鳴る山南が非常に楽しみだったり。
(いや、これが終わると後はカウントダウンなんで…)


2004年7月9日金曜日

映画化ですか

 京極夏彦の「姑獲鳥の夏」遂に映画化なんですね。シリーズ物として、今後も継続させたい意向があるとか無いとか。2時間前後であれらを映像化するのは、無謀かとも思うんですが決まった事は仕方ないので、楽しむ方向で前向きに。

 ただキャストに関して、感想を。
 阿部簡は、木場修の方が良かった;;榎さんはもっと違うような気がしてなりません。いや、良いキャスティングだとは思います。阿部ちゃんのぶっ飛んだ部分と、榎さんのぶっ飛んだ部分なんか巧く合うと思います。けどね、外見がね。榎さんはもっと華奢なイメージだったんです;;阿部ちゃんも確かにひょろっとしてるんですけどね、違うんです。

(京極堂・関君・木場修については、役者さんの演技自体良く知らないのでノーコメントで)

 先週末 相方と相方の先輩(Yさん)のと3人で飲む機会があったんですよ。そこで初めて、Yさんが京極好きと判りました(喜)。当然話の流れは今回の映画化について。お互い思う事を色々話したんですが、最後は「阿部ちゃんの榎さんは微妙やね、「TRICK」的にならんやろうか」で落ち着きました(笑)。それと、「関君は男前過ぎないか?サルなのにな〜」ってことですか。

2004年7月6日火曜日

新選組!26話【局長 近藤勇】 感想

 彼らはもう「壬生浪士組」でなく「新選組」なんだ、と改めて実感しました。


 正直、芹沢一派が抜けた後、誰が「
(画面上の)重み」となるのかと心配してました。それが杞憂に終わったのが嬉しいです。試衛館組全員が前半とは違った存在感を醸し出し、それが「重み」に変わった感じを受けました。核となる試衛館組と「壁」となった芹沢一派、そして芹沢一派を排除し各々が変化する道のりを、丁寧に描いた結果がこれだとは!本当にこの半年間は「新選組」への助走だったんですね、三谷さん(長〜い助走と大きな魅力的な壁でしたが/笑)。


 特に、局長!よくぞここまで「化けて」くれました(感涙)。 半年間長かったよ、香取君。
 内山との遣り取は、今までとは全く違ってある種の「凄み」すら感じました。スマステや他のバラエティーからは想像も出来ないくらい、「威厳」「苛立ち」「矜持」が画面からも伝わってきましたよ。今回ばかりは、手放しで局長誉めたいです。

 沖田の内山に刀を向けてる時の表情(特に目)が、際立った変化だったかと。蜷川幸雄が藤原竜也に関して「透明な空気を持ってる」と表現してましたが、その透明さの一端を感じさせてもらいました(喜)。
 じっと内山を見つめる眼は、一切の感情が無いんですよね。けど、どこか叙情的で尚且つ深淵を知ってる(が見えてる)眼なんです。近藤・土方に言われたから斬るのでは無く、己も斬ることを納得し、斬ることによって生じる結果も理解してる(また、相手の死に責任を負おうする覚悟もある)、そんな聡明さすら感じさせる表情でした。無邪気さ(対ひで嬢)と怜悧さを共存させるって、凄いの一言です。

 また、土方の掌に全てが治まりつつあるのが、ひしひしと伝わってきました。唯一彼だけが、情報収集・計画・実行に携わってるんですよね(近藤は許可を与えるだけ)。漸く全体を掌握できる立ち位置に自らを置き、手綱を操りはじめた。その対極に在るのが、山南(泣)。
 総長職で立場はNO2なんですが、実質は蚊帳の外なんですね…。掌握してるのは、内向きの事務方だけって感じがしました。山南・河合の寺子屋(違)場面での感じのみですが。内山暗殺には一切関って無かったと想像しました。何せ今回は黒い副長’s会談が一切無く、近藤・土方会談のみで決行された印象を植え付けられました。
 
 山南は芹沢暗殺時の対応で、土方に見切られたのかな?とも思います。
 近藤・土方・沖田が「修羅」に足を踏み込んで、確実に歩みを進めて行く中で(原田・斎藤は一から修羅道歩んでただろうし除外)、山南だけが踏み込んだまま動けない。もしかしたら後戻りしてるかもしれない。その辺の違和感を土方は気づいた、だからこそ内山暗殺には関らせなかった。と深読みしてしまってます。
これから、この溝なり違和感が広がって...(大泣)

 目線を変えて、新隊員ですが。
 やっと出た!八嶋武田(笑)大倉河合以上に胡散臭いぞ!山南・土方両名を同時に唖然とさせたのは、今のところ彼だけかと(笑)。そういった意味でも、貴重な隊士ですね〜(違)。あの妙な自信過剰っぷりが、今後どうなるんでしょうか??大倉河合との三谷チーム「動きが煩いキャラ」対決が楽しみだったりします(興味の方向が明後日向いてます)。

 山崎蒸は、綺麗な関西言葉にうっとりです。胡散臭い関西言葉多い中で、ちゃんとした関西言葉を聞くと嬉しくなるのは、私が関西人だから?!。落語家さんだそうですが、この方の古典を聞いてみたいと思ってしまいました。声も風情も台詞回しも穏やかで北村薫さんの円紫さんを思い出しました(笑)。確かに、ご本人の色ってあまり無い方ですが、それは噺家さんとしては素晴らしい特性なんではないでしょうか?

 で、一番胡散臭かった谷三十朗(笑)あの笑い声は一体?!「3人だろ」の土方の突っ込みは、久し振りに出た「多摩の歳」っぽくて懐かしかったり。末っ子はHRで反抗期の息子演じてた子ですね。三谷&香取お気に入りの。

 以下箇条書きで。
・逸る沖田を土方が抑える場面がありましたが、あの場面の二人は、どうも血統はいいけど慣れてない競技馬とその調教師とうい雰囲気を感じてしまいました。

・兎にも角にも山南さんの出番少なすぎです!どうやら、ご隠居な山南に相談する悩める近藤の場面はNHKがカットしたみたいですし。庭木の手入れをする山南さんを、拝みたかったです。撮影したなら、放映してください(切実)

・太夫の舞と内山暗殺を重ねる演出は、好みでした。大河で5-10分近く台詞無しなのは、珍しい演出(脚本)では。それが緊迫感と静寂を強調させて、功を奏してたと思います。

・やっぱり、太夫に手紙渡しちゃ駄目でしょう(苦笑)。自分で飛脚を呼んでとまではいいませんが(一応局長なので)、せめて信用の置ける隊士に使いを頼む位の配慮が欲しかった...。

・口にお弁当付けた平助が、もう愛しいやら切ないやら。

来週こそは、山南さんをたっぷり拝ませていただきたいです。

2004年7月5日月曜日

「ハリー・ポッターとアズガバンンの囚人」感想

 先週の木曜日に行って来ました、ハリポタ 3作目。「賢者の石」は映画館とTV放映(←視聴率30%超に吃驚)で見たんですが、「秘密の部屋」はトビーの造形が嫌い(指輪物語のゴラムを見た後だったし、余計にちゃちく見えてしまいました/苦笑)だったので未見でした。原作の方も「秘密の部屋」以降未読なため、話が分かるんだろうか?と不安でしたが、壮年役者に釣られたり、相方が宿泊出張だったり、1st dayだったりと好条件が揃ったので見てきました。


 期待通り、壮年役者のシリウスとルーピン先生は非常に良かった☆また、若手ではロン&ハーマイオニーが相変わらず愛らしくて、言うことないっ。なんか、ロン君の間抜けさとハーマイオニの利発さこまっしゃくれ具合が本当に愛しいくて、満足です。以上総論(えっ)

 ファンの方にはごめんなさいと申し上げます。
 映画自体、無条件に「好き」とか「良かった」とは言い難いものがありまして。正直な所「皆でハリーを贔屓してる映画」としか見えないんです;;しかも、ハリー自身が「親の七光り」を変に意識してるような雰囲気が感じられて、素直に「ハリーって可哀相。」とか「ハリーって凄い!」と好意的に見られません(単に私が捻くれてるからだと自覚した上での発言です)。

 しかも、CGちゃちいし...
 シリウスとルーピン先生の異形態同士の争い、どうにか為らなかったんでしょうか?デザインや動きがあまりにも安くて泣けてきました(役者パートが絶品なだけ余計に)。鳥(すみません、種名も名前も忘れました)のデザインとか羽毛の動きは素晴らしかったのに。

 原作未読だったのが幸いして話自体には、違和感も不満も抱きませんでした。ただ、1年を2時間弱に圧縮するのは無理があるかな…とは思いましたけれど。圧縮するならするで、焦点を絞ればいいのに絞りきれず、どのエピソードも中途半端で、結局散漫な印象しか残らなかったです。掘り下げが全体的に甘いのかな?

 で、役者さんたちですが(私にとってこれが一番のポイントです/笑)。
 シリウス役のゲーリー・オールドマン目当てで行ったのは、大正解!!。色気・怜悧さ・狂気と理性・儚さといった、あらゆる要素が見え隠れして尚且つ画面上での存在感があるって素晴らしいです! (贔屓目入りまくってます)
正直、お子様映画に出演されるのは勿体無いです。
 更に、今回惹かれたのは、ルーピン先生役のデイビット・シューリス!いや〜繊細な色気って素晴らしいです(全て色気で片付けるのはどうかと)。シリウスやスネイプ先生の雰囲気が無頼な分、ルーピンの上品さや上流階級のもつ知性的な雰囲気が際立ってました。

 という訳で、一番のお気に入り場面はルーピン・シリウス・スネイプ゚・ロン君のネズミ(ごめんなさい)の大人四人の対話部分です(笑)。あの場面だけは、「ハリポタ」の雰囲気では無かったです。切迫感なり痛切感が漂っていて素晴らしく出来の良い場面でした。俳優さんって顔だけじゃ無いよね、と当り前の事を認識させてもらいましたよ〜

 エマ・トンプソンも巧い女優さんですよね。作品の度に雰囲気ががらっと変わるのって凄いですよ(何しても同じな女優さんが多い中で)。しかも、演じてる間中楽しそうだし。

 子役連に移って。
 ハリー役は、主役としてはあれで良いんだろうな…きっと。うん、きっと(無理やり納得してます)。
 ハーマイオニーは、あの生意気っぷりとお利口さんぷりが可愛らしくて可愛らしくて。美少女で賢くて小生意気なのは、私のツボなんでそれだけで文句はありません。彼女の場合、存在だけで満足です(^^;;
 ロン君は、情けなさ度が可愛くて仕方なかったです。センスとか流行とは無縁の私服姿も「らしい」にの微笑を誘われました。また、表情が兎に角豊かで彼が画面に居るとついつい見てしまいます。きっと良い(味のある)役者さんになるんだろうなと、思わせられます。

 ロン君とハーマイオニの小さな小さなロマンスに年甲斐も無くときめいたのは、内緒です(笑)